2020年東京でオリンピックが開かれる年に、大学入試が大きく変わると言われている。大学入試センター試験が廃止になり、それに代わる「新テスト」が導入されることになっている。

 それに合わせて、高校の現場では「アクティブラーニング」という言葉が出てくるようになった。アクティブラーニングとは決まった形式の授業あるわけではなく、従来型の講義形式で交番とチョークを利用して一方的に知識を伝え、生徒はノートを取るだけと言う古典的?な授業ではなく、ペアワークやディスカッションやディベート、時にはプレゼンテーションなど、生徒自らが行動し授業に積極的に参加する携帯の授業をいうらしい。様々な研修会が提案され、日々研究が進んでいる。このアクティブラーニングも新テストの対策のためだという。

 今年の受験はもう始まっているのだが、今年の受験生は2017年度入試ということになる。2020年からの導入となるとあと3年しかないことになる。実際にはその入試に対応した指導する機関も必要なので、もうそろそろ概要が分かってもいい頃である。来年4月にはきちんとしたロードマップも示されるという噂もある。実際、国の方では、夜を徹した議論が続けられているような話も聞こえてくるが、真偽のほどは分からない。

 一番の問題は、採点の公平性が保たれるかどうかである。50万人以上受けるテストで、記述式でどれだけ公平性を保てるのか?共通一次から数えると30年以上今の形式で入試が行われている。今の入試制度で高校のカレンダーは動いている。今、センター試験を変更した方が良いという意見は現場からは出てこないと思う。むしろ、多種多様な人間を撮りたいのであれば、センター試験を受ける一般試験の比重を軽くして、推薦試験とかAO入試等の枠を広げればいいだけの話である。推薦やAOで定員の半分くらいを取るようにすればそれで解決すると思う。個人の意欲や、夢、場合によっては作品を提出させたり、プレゼンテーションをさせたり、様々な形の入試ができる。大学側にも負担はそれほどないし、高校側も特に問題はないと思われる。

 元に戻る