南米で最初のオリンピックが無事に閉幕した。当初は治安の悪さや、経済不安で、実施を危ぶまれたり、テロの可能性を危ぶむ声もあったが、無事の終えることができた。ブラジルは2年前にサッカーのワールドカップ、そして今年オリンピックを成功させた。「南米で最初のオリンピック」を旗印に進められてきた行事であるが、一方でルセフ大統領は弾劾裁判で罷免されてしまった。

 次のオリンピックは東京で開催されるが、メイン会場の新国立競技場は設計段階から二転三転し、聖火台をどこにするのかもはっきりしないまま現在を迎えている。エンブレムの問題では盗作疑惑でこちらも二転三転した。オリンピックに合わせて、インフラが順義されたり、タクシーの仕様も体格の大きい外国人に会わせて、ワゴンタイプのタクシーに切り替わろうとしている。IT技術もオリンピックに合わせて様々なものが開発されるであろう。

 オリンピックは必ずしも良い面ばかりではない。リオのオリンピックも財政難で警備する軍隊の待遇も改善するのが難しかったし、選手村にはテレビが設置されず、選手たちの方がオリンピックの情報が伝わらないようなことさえあった。ギリシアではオリンピック後に財政赤字の粉飾が見つかり、その後世界中を巻き込んでユーロ離脱するかどうかで、世界中を巻き込んで大変な事態を引き起こしたし、前回のオリンピック開催国であるイギリスは国民投票でユーロ離脱を選択し、こちらも世界を巻き込んで大変な事態を引き起こした。

 2年後にはお隣韓国で平昌冬季オリンピックが開催される。もう残すところあと1年半である。しかし、この平昌のオリンピックも準備が進んでいるとはとても言えない状態である・2014年の仁川アジア大会でも財政難で選手村をはじめプレスや審判団まできちんとした宿泊施設に泊まれない人も多くいた。それにさかのぼる韓国でのF!レースは財政難のため、企画されていた韓国グランプリがキャンセルになった。

 世界中から選手や役員gやって来て、世界中から注目されるオリンピックであるが、必ずしも良いことばかりではない。52年前、高速道路や新幹線、羽田モノレールなどいろんなものが東京オリンピックに合わせて作られ、その後日本は奇跡とも言える発展を遂げる。52年前の日本とは大きく変わってしまった日本で次のオリンピックを輝かしいも野にするのか、お荷物にするのか、これからの政治が試されている。

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