九州に住んでいるものであれば、九州は地震がない地域だと思ってきたし、地震保険も契約金額が安かった。神戸の人も自身が来るまでは、まだこの神戸で震度7の地震が来るとはとても思っていなかったであろう。

 ただ、神戸も熊本も地震学者に言わせると、震度7クラスの地震が来ても不思議ではない地域で、ただそれが明日来るのか100年先なのか、それとも数百年先なのか分からないと言うことのようである。関東や東北あるいは近年予想されている南海トラフ地震などは数十年周期くらいで地震や津波が来ているし、それに付随する地震も起こっているので、地域を上げて地震に対して警戒している。

 今回の熊本地震は天草から別府までを震源とするかなり大きめの地震が広範囲で見られた。元々、天草から熊本阿蘇別府を抜けさらに四国北部、淡路島を経て、紀伊半島から長野に繋がる大地溝帯のちょうど真上で群発地震が発生した感じである。

 熊本城が大破し、阿蘇神社も見る影がないほど崩壊し、阿蘇大橋も崩落した。一般の住宅も益城町ではその被害が甚大である。阪神大震災以降の建築基準を満たしている住宅でも全壊したり、傾いたり、益城町の中心部では被害を免れた家の方が圧倒的に少ないであろう。

 日本は火山列島でプレートが交錯する上に日本列島がある。きたるべき地震が明日なのかあるいは100年後なのか、現在の価格ではその予知が難しい、各人が日頃からその会えるほか妙案はないようである。

 元に戻る