トランプ大統領が就任した。就任式前の世論調査によると、支持率が43パーセントだったらしい。どちらにせよ、政権交代を果たした大統領が支持率が50パーセントに達しないと言うことは異常なことだと言える。

 就任式は無事に終わったみたいだが、就任式の人数もかなり少なく、さらに問題なのは明らかに就任式の人数が少なかったにもかかわらず大統領周辺がそれを認めないばかりか、マスコミによるでっち上げとも言っている。事実をねじ曲げ、さらに事実?を報道しているマスコミを偽の事実ばかりを流していると決めつけることはいかがなものか?

 それに連発している大統領令も混乱に拍車をかけている。メキシコに壁を作るものや、イスラム教の7国からの入国禁止など、選挙中の公約であったにせよ、外国との摩擦を産むものもあり、物議を醸している。裁判所が大統領の差し止めを命じたり.....混乱も見られる。

 それより気になるのが、アメリカの車メーカーが大統領のツイッターの攻撃にさらされ、工場建設の計画を変更したり、取りやめたりと、大統領の圧力に屈していることである。日本のトヨタも名指しで批判されたが、グローバリゼーションの恩恵を一番受けてきたのは他ならぬアメリカである。グローバルスタンダードとは実はアメリカ中心のアメリカンスタンダードだったはずである。雇用が国内になくなったとしても、グローバリゼーションで一番潤ってきたのはアメリカである。そのアメリカの大統領がグローバルスタンダードの時計を巻き戻し、アメリカの雇用中心に考えることで世界と戦っていけるのだろうか?トランプ大統領の歴史はまだ始まったばかりである。

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