森友学園の問題が持ち上がって久しい。首相の夫人が公人か?私人か?という不毛な議論もつきないばかりでなく、証人喚問も行われたにもかかわらず、政府与党も真実を明らかにしようという姿勢は感じられない。

 森友学園からすれば、戦前を思わせる右よりの教育姿勢は別にして(美しい日本を体言させるという教育姿勢を大切にする保護者に受け入れられたのかもしれないが)、学校法人として小学校を設立するために安倍首相夫人や、一部の政治家を便りに小学校設立の認可を得ようとしたことは間違いない。森友側からすれば、教育理念に首相夫人や一部行政も賛同し、土地購入や小学校設立認可なども順調に手続きが進んできたと思っていたのであろう。

 問題なのは、森友氏が証人喚問でも証言していたように、安倍首相夫人や大阪府は途中までは森友学園の教育方針に賛同し、森友学園を応援してきたはずであるのに、森友学園の教育方針党が報道で明らかになると、手のひらを返したように、森友学園を突き放している。森友氏がトカゲのしっぽを着られて終わることは避けたいというのが本心であろう。森友が倭からすれば、教育理念に賛同して応援してもらった政治家たちが自分が不利になると、一切関わろうとしない態度である。森友氏がはしごをはずされたと思うのも仕方がないところである。

 大切なのは教育理念ではなく、事実関係を明らかにする事である。首相夫人が公人か私人か?とか教育勅語を教えて良いとか悪いとかではなくて、真実を明らかにして、違法行為かあったのかなかったのか、政府与党も問題がないと思うなら、国会で堂々と証言すれば良いだけのことである。それをうやむやにすると疑惑は深まるばかりである。

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