宅配便が増加の一途を辿り、ドライバー不足のため再大手のヤマト運輸が一部サービスの停止を宣言した。今回はドライバーの昼休みを確保するために、昼食時の時間指定をなくしたという者であるが、ネット通販やヤフオクやメルカリ等の利用で宅配便は益々増加していくことが予想される。

 現在の状況を作り出したのはアマゾンを初めとするネット通販業者が、大口契約で消費者が送料を無料で購入出来るサービスを大々的に展開しているからである。その結果ペン一本でも無料で配送することとなり、どうせ無料で配送されるならビールなど重いものは配送業者に持ってきてもらおうと、ドライバーにはどんどん負荷がかかるばかりである。

 宅配ボックスを設置することが解決するかのように、一部報道されているが、宅配ボックスはかなり設備投資も必要であるし、クールものはダメ、形も宅配ボックスに入らないものもダメで、アパートなどはどうやって設置するのか、疑問ばかりである。

 以前、アマゾンやヤフーショッピングで行っていたように、コンビニ受け取りというシステムはいかがであろうか?受け取る側は24時間好きなときに取りに行けるし、クール瓶でも問題ない。再配達の問題は解決されるであろうし、コンビニ毎に一括配送すれば、物流の効率も上がるし、何度も排気ガスを出しながら配達するのは効率が悪すぎるばかりでなく、環境にも良くない。

 どうやって配達するのか?を追求するのではなく、受け取りのオプションを増やして欲しい。現在のシステムでは宅配便を受け取る方は待つことしか出来ない。残された唯一のオプションは宅配ボックスを付けることくらいである。コンビニが無理なら、大手のスーパーやドラッグストア、クリーニング店など提携出来るところは他にもあるかもしれない。行政が主導する事もできるであろう。何度も戸別に配達するよりも、一カ所にまとめて配送し、それを取りに行くようなシステムを安価で導入することを是非検討して欲しい。

 元に戻る