熊田貿易のオハ32000系

やっと一輌目がレタリングまで終わりました。

オハ32000の1位側です
オハ32000の2位側です

この客車はもともと、塗装済み完成品のみの販売のはずのものを特別に未塗装で入手し (とは言っても別に安くはならない) 自分で、塗装およびレタリングを施したものです。 塗装に使用したのは、車体がマッハ模型の「旧EL・PC外部(No.204)」、屋根がグンゼ産業の缶スプレー「ジャーマングレイ(No.40)」です。 赤帯はマッハ模型の「国鉄旧型客車(帯)(No.100)」をクリアデカールに吹き付けたものを 1.75mm (つまり 6in) 幅に切り貼っています。

レタリングは戦前仕様 (昭和 16 年/1931 年までの 5 桁表示) で、メーカが作成したインスタントレタリングを使用しています。 このレタリングでは、四種の車輌用に別々の配属 (東シナ、大ミハソ、門セキ、天イセ) になっているのですが、現実的には考えにくいですね。 それと、帯の中に書かれる「三等」の文字も含まれていません。

私の持っている唯一の 32000 の写真は、「とれいん」1984/5 (No.113) pp.25 に載っているものなのですが、これを見るとトイレのすぐ横の窓の下には三本帯ではなく、「三等」の文字が左書きで書かれています。 この写真の車輌はすでに床下に水タンクが移っている (ので製造時の写真ではない) のですが、検査標記からすると昭和の一桁 (おそらく 8 年) であることは間違いないと思われます。 ちょうど隣のページに 22000 および 24000 の写真があり、検査標記から昭和 10 年代と読み取れる 24000 の写真では「三等」の文字が右書きで書かれています。 この辺がいつ頃どう変わったか良く調べていないのですが、どなたかご存じの方いらっしゃいませんかねぇ? そういえば、ここの 32000 の写真を良く見るとこの時代は配属標記はなかったのね :-)