JW_CAD for Windows操作解説

7:CADによるコンピュータ製図の作業手順


確認事項

建築図面をどのような手順で入力して行けば良いかを学びます。

CADソフトにどんな主要機能があったかを再確認すると以下のようになります。

CADによるコンピュータ製図の一般的な作業の進め方は「属性管理された図形をスナップを頼りに入力し、画面操作により作業の行い易い表示をしながら編集し、結果を(保存)出力する。」ことと言えます。CADはそもそも建築や土木の分野だけで使用されているものではなく、機械、電気、アパレルや生産の分野でも広く応用されています。特に建築意匠図における製図入力の手順の例を簡単に示すと以下のようになります。

 

  1. 入力する図面の出力イメージを元に、用紙サイズ、縮尺を仮設定する。
  2. 線のもつ断面/仕上げ等の意味ごとに線種・線色・レイヤの属性管理を行う。
  3. 基準線の入力
  4. 通り芯の入力
  5. 補助線の入力(壁・開口部等の基点を必要とする部分に必要)
  6. 出力に必要な線の入力(線のはみ出しは後で修整できる)
  7. 線の編集(長さ調整、開口部の処理等)
  8. 細部の入力(画面を拡大して行う)
  9. 建具・図形部品の入力
  10. 寸法線の入力
  11. 文字の入力
  12. 出力

これらの操作を随時繰り返し行います。手描きの製図手順とほぼ同様ですが、特に「属性管理」・「線の編集」・「画面を拡大」・「寸法線」にCADの独自性が見られ重要な部分となるでしょう。

CADと手描き製図の違いで一番大きいのはその再現性にあります。CAD入力の際、出力をイメージして用紙や縮尺の設定を行いますが、これはある意味で仮の設定です。図形はCADの中で原寸(1/1)図面のイメージで入力されています。そして、作業精度に応じて表示の拡大縮小ができたり、用紙や縮尺の設定変更が可能であったりします。ただし、文字や寸法線は図形と扱い方が異なり設定変更に対応しない場合があるので注意しましょう。

 

JWWでの簡単な製図作業手順

線種レイヤの管理を意識しつつ、左の図を入力してみましょう。RCのイメージです。

各設定をまとめておきます。

  • 用紙サイズ=A-4
  • 縮尺=1/50
  • 壁厚=200mm(通り芯を壁芯とします)
  • 柱の大きさ=800×800mm
  • 通り芯のレイヤ=[0-0]
  • 駆体(柱・壁)のレイヤ=[0-1]
  • 寸法線のレイヤ=[0-2]
  • レイヤ毎に別な線色を選ぶ

以下、作業ステップごとの解説を記します。

STEP-1

通り芯を描きます。

  • 書き込みレイヤを[0-0]に設定します
  • 線種・線色属性を設定(線種は一点鎖線)します
  • 画面上の適当な位置に縦横の基準線を引きます
  • 複線ツールで通り芯を描きます
  • 必要に応じて線の伸縮をします

STEP-2

壁の線を描きます。

  • 書き込みレイヤを[0-1]に設定します
  • 線種・線色属性を設定(線種は実践)します
  • 複線ツールで通り芯から100mm間隔の線を描きます
  • 線はまだ交差したままでかまいません

STEP-3

柱の線を描きます。

  • 書き込みレイヤは線種・線色属性は変更しません
  • 四角形(矩形)ツールで800×800mmの柱を描きます
  • 壁の外側のラインに会わせて柱をスナップさせます
  • 細かな部分へのスナップは下図のように拡大表示させて作業します

STEP-4

壁の線と柱の線を一体化させます。

  • 編集メニューより包絡処理を実行します
  • 左図のように包絡範囲を指定します

STEP-5

壁に開口部を設けます。

  • 消去ツールで線の部分消去をします
  • 左図の部位を消去しますが、通り芯との交点をスナップさせましょう
  • 壁の端部を線引きして閉じます

STEP-6

寸法線を入力します。

  • 書き込みレイヤを[0-2]に設定します
  • 寸法線ツールで寸法線を入力します
  • 通り芯の端点をスナップさせましょう

その他アレンジしてみましょう

  • レイヤや線種・線色属性を管理しながら開口部を増やしたり、建具や仕上げ線を入力したり、家具・添景物を置いて図面をグレードアップしましょう


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