日経産業新聞1996.5.17 日経産業新聞1996.5.17

病院トップ

医療法人董仙会理事長 神野 正博氏

39歳の若さで医療法人トップ

情報収集にネット活用



記事

39歳の若さで454床の総合病院と2つの診療所、さらに2つの老人保健施設を傘下に置く医療法人のトップに立った。

中心となる恵寿総合病院は能登半島の中央部、七尾市に位置する。目標はずばり「ストップ・ザ・金沢」。JR七尾駅から金沢駅まで特急で1時間弱。「能登半島の患者さんがわざわざ金沢まで出掛けなくとも十分な治療が受けられるようにしたい。」それが理想だ。

93年に恵寿総合病院院長に就任してすぐ、医療材料の管理システムを構築、業務の効率化とコスト削減に大きな効果をあげた。ヘリカルCT(コンピューター断層撮影装置)など最新の機器をそろえた病院で、今年5月からは体外受精も開始。「でも、やっぱり病院は『人』だから。患者に思いやり持って接してくれる医師や看護婦が何よりほしい」という。

情報収集には。貪慾(どんよく)だ。企業向けのセミナーに参加、ビジネス雑誌にも目を通す。インターネットのホームページに自分のオピニオンを掲載し、電子メールで意見を募った。温泉と連携しての人間ドッグ、イントラネットの構築−−夢を描きつつ、一つひとつノウハウの蓄積を楽しんでいる。


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