日本経済新聞2003年5月9日朝刊企業面

(連載)医・産 接近 


(記事)

 能登半島の中央に位置する田鶴浜町で、6月の本格稼動を目指し給食工場の建設が進んでいる。日本で医療法人が初めて開設する「セントラルキッチン」だ。

 手がけているのは石川県七尾市にある恵寿総合病院などを経営する董仙会。1日5,000食を効率的に集中調理し、グループ内だけでなく、他の病院向けや高齢者への宅配など新規事業の拠点にする。病院給食などのサービス会社アポプラスステーション(東京・文京)から技術導入した。

 同会は24時間営業の院内コンビニエンスストア導入など企業との連携を戦略の中核に据える。医療機関の会計は独特だが、提携先の信頼を得るために企業会計も導入した。「ノウハウ導入や収益改善が患者サービスの向上につながる」(神野正博理事長)。

(この後、資金調達に関しての日本医療法人協会の債券発行、持ち株会社による資産管理についての記事あり。以下は本紙をご覧ください)


報道記事目次に戻る