病院の通信簿報道:北国新聞1998.4.26 北国新聞1998.4.26

「病院の通信簿」を公開

医療向上へネット上で

七尾の恵寿総合病院


七尾市富岡町、恵寿総合病院は27日から、財団法人日本医療機能評価機構(東京)が審査した同病院各部門の評点とコメントをまとめた「病院の通信簿」を、院内とインターネット上で公開する。第三者機関による評価をあえて公開することで、病院の医療、質的向上に役立てたいと病院側ではしており、全国でも珍しい試みとなる。

恵寿総合病院は3月9日付で日本医療機能評価機構から200床以上の一般病院として北陸初の認定を取得した。認定に際し、第三者の専門家により各種医療体制など543項目にわたる審査を受け、このほど発行された「審査結果報告書」では、100点を満点としたトータル評点は73.6点だった。

「病院の通信簿」はこの審査結果のうち、主要な100項目の評点と、点数が低い部門については今後の対策がまとめられている。

日本医療機能評価機構は厚生省と日本医師会、日本病院会などが出資する機関で、医療機能評価は病院のレベルアップを目的に昨年4月から始めた。審査を申し込んだ病院に対し、専門家が訪問してチェックし、審査項目が5段階評価の3以上であれば医療機能評価認定病院として評価される。昨年度は全国で131病院が審査を受けた。

審査は1次・2次医療を担当する身近な病院と2次・3次の高度医療を担う200床以上の一般病院に分けて行なわれる。

神野正博院長は「点数の低い部門もあるが、地域医療を担う基幹病院としてあえて公開し、医療の一層の向上を図りたい」と話している。


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