兄貴王、三宅裕司さん登場。今週のおとな道は「粋でアダルトな休日」らしい。
三宅「今日は、ちょっとズージャだね」
「ジャージ?」
三宅「ジャージは着てるじゃないか」
剛は今日は上に緑のジャージを着ている。ちなみに「ズージャ」とは「ジャズ」のこと。
道路のまん中で三人で話していると、後ろから車が・・・
三宅「あ、車来ちゃったな」
端によって車を通す3人。
港区、溜池にある金ちゃん寿司。二人は三宅さんに、店ののれんを手の甲でくぐる事を教えてもらうが、のれんが高すぎて手が届かない。
「って言うかコレ、のれんいらない」
とりあえず、フリをしてくぐる事に。
「ごめんよー!」
「オイーッス!」
「オイーッスって・・・」
早速イカをたのもうとする剛。
三宅「まず最初は玉なのよ、玉ってのは玉子の事なんだけどね」
「あ、玉子ちゃん」
寿司屋の玉子は「ダシ」で作るので、「ダシ」の味付けを知る事で、そこがおいしいかどうかが分かるのだそうだ。
「じゃあ、玉をにぎって下さい」
次は光一がたのむのだが、
「あ、僕ですか?じゃあ、タコ!」
「いや だから、ちょっと待ってくれ」
三宅「こんだけ説明したのに」
「今もうメチャクチャ説明聞いた、いろいろな、これをたのむ事によってお寿司屋さんの良さが分かるって」
ポーっとしている光一を諭すような剛。何だか剛が母親みたいだ。
「へー」
「で、そこで君は」
「タコ好き」
「じゃあタコは、だから2番目くらいにしとこか」
「2番目・・・あー分かった、じゃあ玉をにぎって下さい」
三宅「じゃあ僕は中トロ」
「ちょっと待って下さい!」
三宅「お店を調べる時にそれは食べるわけ、もう知ってる店だから」
早速玉子を食べる。剛はちょっとシャリをこぼす。横では光一が思いっきり落としている。
「玉子おいしいですよ」
「メチャクチャうまいですやん、玉子」
2番目にイカをたのもうとする剛。
三宅「2番目をたのむ時は、できれば お店の人に『今日は何がおいしい?』って聞くといいよね」
今日のお勧めはヒラメらしい。
「このタコうまそうですねー」
三宅「いや だから、今おいしいのは何って聞いたのはどうなんのよ」
「じゃあ、ヒラメ」
それにしても、光一はよっぽどタコが好きらしいですね。オレも寿司ネタではエビ・イカ・タコあたりをまず食べますね。
店長のマネをしながら、ここの常連客 グッチ裕三さん登場。
三宅「寿司はいいよね、あとはお寿司屋さんに通う事だね」
グッチ「もう通わなきゃ駄目」
三宅「いいのが入ったら先に言ってくれるから」
グッチ「一番いいのはね、スペシャル物を出してくれるようになるね、メニューにはないヤツ」
三宅「裕三さんなんて、ここでカレー食ってるからね」
「カレー屋さん行きましょうよ」
グッチ「寿司屋のカレーがうまい」
三宅「大トロみたいなやつ、食べてみる?」
「え?いいんですか?!」
「この番組、そんなうまいこと行く事あるんかー?!」
早速大トロを食べる二人。
「いただきますよ・・・・・・ウーン・・・・・・あ゙!」
「・・・・・・」
剛、手振りでおいしいという事を表現したいらしい。二人とも喋れないくらいおいしかったようだ。オレも食べたい!
次にアナゴをたのむ。アナゴのようにタレをつけるネタで、そこの寿司屋の味付けの良さを知るのだそうだ。
「グッチさんと三宅さんってアレですか?お笑い仲間って感じですね」
三宅「あれ?ミュージシャン仲間だよ、裕三さんは面白いミュージシャンなんだから」
グッチ「じゃあ、三宅さんは何なのよ」
三宅「私は音楽のできるコメディアンでしょう、だから普段の会話もね・・・」
グッチ「いわゆるドンバ用語、あんまり君たちには分かんないような会話だもん」
ドンバ用語とはバンド用語の事で、バンド仲間の間で使う物です。例えば言葉をさかさまにしたり(昨日ミーノ行って→昨日飲みに行って)、数字を音階で言ってみたりとか(1万→ツィー万)。
昔読んだギターの教則本に、そんな事が書いてあって、オレは懐かしいなーとか思いながらグッチさんと三宅さんの会話を聞いてたんだけど・・・バンド用語ってほんとに使ってるんですね。
アナゴが出てくる。
「アナゴちゃーん」
「うまい!とろけていくー」
「ホントや」
「むかし寿司食いすぎて、気持ち悪くなった事あるんですよね」
三宅「食える時に食っとこうと思っちゃうんだよね」
三宅「とりあえず、ここがウチだから」
三宅さんの家に着いたらしいが、カメラには家は写っていない
「ロボットみたいですねー」
「コレ動き出しそうじゃないですかー」
三宅「いや、そんな家じゃないだろー」
「でも、これだけ7階建てやと スゴイですねー」
三宅「お前、7階建てにしちゃ、目線低いんじゃねーか?」
三宅さんに案内されて、家の中を探索する二人。剛、ビデオの沢山並んだ棚から、1本のビデオを発見。
「『サラリーマン専科』・・・このオジさん、どっかで見たことあるな」
「サラリーマン専科」は三宅さんが主演の映画らしい。
三宅「これねーアカデミー賞の受賞作がおいてあるとこに、そっと置いて来たりとかね、やりましたよ」
とりえあず席につく三人。三宅さんがわざとらしく壁に飾ってある写真に手をぶつける。
三宅「イテッ!何だこれ?!」
「また そうやってねー」
「あのー何か今、わざとらしくなかったですか?」
世界一のベース(ジャズで用いられるのはウッドベース)奏者、ロン・カーターさんと三宅さんがセッションをしている写真だそうだ。三宅さんはドラムをたたいている。
三宅「こういう人にジャズを教わってるって事を自覚してよー」
三宅さんって実はミュージシャンで、しかも結構スゴイ人なんですね。オレも全然知りませんでした。
いろいろなお酒にあうジャズの曲を演奏してもらう。奏者は、サックス:Q・石川さん、ベース:松本茂さん、ピアノ:市川秀男さん。
ブランデーに酔う曲は、「AS TIME GOES BY」。バーボンに酔う曲は「酒とバラの日々」。テキーラに酔う曲は「Tequila」。
ここでは曲をお聞かせできないのが残念ですが、どれも何かいかにもって感じでしたよ。でもオレ、お酒飲んだ事ないからよく分からないんですけどね。
「じゃあ、未成年でも飲めるような飲み物って言ったら」
「どうなるんですかねー」
三宅さんは烏龍茶を出してくれた。烏龍茶に合う曲は、「チャイナタウン・マイ・チャイナタウン」。でもこれってジャズかな?
「スゴイお酒って無いんですか?あ、これ何か変な絵描いてますけど」
三宅「それ、トカゲで造ったお酒なんだけど、これはやめた方がいい・・・」
三宅、トカゲ酒を恐る恐るテーブルに置く。
トカゲ酒に酔う曲、「You Don't Have-To You Love Me」に合わせて、エルビスの格好をしたグッチさんが再登場。
「すいませーん」
「さっきから おいしい登場ばっかしてるなー」
三宅「トカゲ酒が一番楽しいね」
茶筒で4ビートの練習。三宅さんはよく練習してるらしく、素早く茶筒を回してリズムをとる。
光一が挑戦。何故か茶づづを拝む光一。
三宅「拝んでどうするんだよ」
ダンスでリズム感を鍛えているだけあって、結構器用に茶筒を回すが、テーブルにぶつけて慌てる。
三宅「うまそうで下手だねー」
ギターで練習を始める。二人はTAK・Kinのカムカムギターキッズなどでギターを練習している成果か、コードも色々覚えている。でもあやふやなコードもあるので、三宅さんが教える。
三宅「ちょっと爪が伸びてるよ」
「押さえにくいですねー」
三宅「どういうリズムで弾く?これをどうやって弾く?」
「アルペジオ?」
三宅「アルペジオはジャズじゃないよな」
とりあえず演奏を聞いてみる。
「こんなん、どうやって弾くか?」
「今までにやったことないパターンです」
三宅「ベースをよく聞いてるとね、どういうカッティングをしたらいいか分かるんだね、今のベースはどういうベースでしたか?」
「いや、聞いてませんでした」
「サックスをこう・・・」
二人とも真後ろで演奏していたサックスの音に聞き入っていたようだ。もう一度演奏してもらうが・・・
三宅「さっきと違うじゃないですか!」
「俺もちょっと思ったんですけどねー」
三宅「じゃあこれ、ドラム入れてやってみましょうね」
「ドラム、誰がドラム?」
三宅「私だよ」
自慢気に立ち上がる三宅さん。でも、
「あの、すいません、またオッチャンが来たんですけど」
グッチさんがまたまた登場。「大人はみんな知ってるSHOW」の収録があるからと、二人を連れて行く。
「大人はみんな知ってるSHOW」が終わって帰ってきた二人が加わって、早速演奏が始まる。曲は「AUTUMN LEAVE(枯葉)」。グッチさんも太鼓で参加。
「どうですー?」
三宅「バッチリじゃん、スゴイいいカッティングが聞こえてきたよ」
アップテンポで再び演奏。最初はついていっていた二人だったが・・・
「どこなんや ここ、どこや?」
「どこや どこや」
弾いている場所が分からなくなったものの、何とかついていく。枯葉を演奏しながら、今回のロケ終了!