水面の紅い花


僕の上に馬乗りになって見下ろす
普段は無表情な君が見せる微笑

その顔が見たいから僕は
君に何をされても構わない

本当は早く君に殺されたいけれど
もう一つの欲望が歯止めをかける

僕の頭の中は壊れていて
僕たちの関係は狂っていて
それでも君を愛しいと思うのは
少なくとも僕が人間だからなのか


僕の胸を薄く切り裂いたナイフを
投げ捨てた君を押し倒した

僕を殺したい衝動に唇を
噛み締めて耐える君は美しい

本当は早く君に殺されたいけれど
もう一つの欲望が歯止めをかける

君の頭の中は壊れていて
僕たちの関係は狂っていて
それでも君が涙を流すのは
少なくとも君が人間だからなのか

花自体よりも花びらが風に散ったり、水に流れたりしている方が好きです。

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