刹那


深い闇の底で体を横たえ 存在さえも消えようとする刹那

君が与えてくれた痛みが 僕を覚醒させる

唯一の安らぎは 君が狂っている事実


壊れかけた体を 君の完璧な異常さが繋ぎとめている
君の存在が無ければ 立っていることもできない僕は
きっとまともなんだろう 少なくとも君よりは


君の望みを 僕は知らなかった
僕の存在は 君に苦痛だけを
与えるものだと 思い込んでいた


恐怖と絶望の中に身を沈め 息絶えようとする刹那

君が与えてくれた痛みが 僕を引き戻す

唯一の安らぎは 君が狂っている事実


砕けそうな心を 君の完璧な異常さが繋ぎとめている
君の存在が無ければ 立っていることもできない僕は
きっとまともなんだろう 少なくとも君よりは


君の望みは とても純粋で
とても残酷で とても美しい

全ての苦痛と 全ての快楽
僕が最後に見た 儚い夢

痛みは一番基本的で大切な感覚だと思います

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