紙切れ


自分でしたはずの
選択全てに後悔する

生まれてきた事さえ
後悔するときがある

君に逢えた事だけは
死ぬまで
後悔しませんように


気まぐれで君がくれた
小さな紙切れを僕は
いつまでも握り締めたまま


色あせて薄汚れて
朽ち果ててゆく世界

絶望するばかりの僕は
無知で無能で醜いけれど

君が息をしている
周りだけ
キレイならいいから


今では何の意味も無い
小さな紙切れを僕は
いつまでも握り締めたまま


大事なものが順番に
手の中から消えていく

大事なものが順番に
ゴミ屑に変わっていく

君の紙切れだけは
いつまでも
大事に出来ますように

あなたの宝物は何ですか

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