☆造影剤って何?☆
CT検査を受けられたことがありますか?CT検査とはコンピューター断層撮影のことで、頭や内臓など身体の輪切りの像を、工ツクス線とコンピューターを使って映し出す検査です。CT検査自体は痛くもかゆくもありませんが、時に「お薬(造影剤)を注射しながら、OOを染めて撮影します。薬が入る時、のど元から身体全体がカアーッと熱くなります。注射が終わればおさまりますが、もし気分が悪く吐きそうになったり、咳(せき)が出そうになったり、身がかゆくなったり、何か変わったことがあったら合図してください」と、言われることがあります。
造影剤とは、血管や病気の部分を、周りの正常組織より明瞭(めいりょう)に映し出すための薬剤です。胃透視の時に飲むパリウムも造影剤の一種ですが、今回は血管に投与する「ヨード造影剤」について話をしてみたいと思います。造影剤は病気を治す薬ではなく、エツクス線を吸収する作用(造影能)を持つ化合物ですが、まれにアレルギー反応のような副作用を起こすことがあります。最も多い症状として、身体の熱感・吐き気・くしやみ・じんましん,のどの違和感などが見られます。
特に治療は必要ありませんが、極めてまれに血圧が下がったり、ショックを起こす場合があります。以前に造影剤でショツクを起こしたことのある方や、甲状腺(せん)機能亢進(こうしん)症、腎(じん)不全、褐色細胞腫(しゅ)、重症筋無力症で治寮を受けている方では、遺影剤を使うと病気が悪化する場合もあります。
また、検査終了後数日たってから、注射した腕の痛み、皮膚の発疹(ほっしん)・発赤、吐き気、感冒様症状などが現れることがあります。「遅延型副作用」と呼ばれていますが、検査後このような症状が見られたら、遠慮せず主治医なり放射線科に連絡するようにしてください。造影検査の前には、主治医から検査の必要性、副作用などの説明と、花粉症、ぜんそく、アレルギー体質、心臓病、糖尿病、腎臓病、以前に造影検査で副作用があったかどうかなどの質問を受けると思います。きちんと説明を聞き、納得した上で検査を受けるようにしたいものです。