波をおこそう(3)

操作法と解説

 小球がつるまきばねでつながれているのは,波をおこそう(1),(2)と同じですが,今度は,小球が縦方向だけではなく横方向にも自由に動けるようになっています。さてそれではさっそく,左端の小球を動かして波を作ってみましょう。縦方向に動かすと,縦方向の変位がつたわっていくのは,今までみてきたとおりです。それでは,Rでリセットし,左端の小球を隣の小球の方向に静かに動かしてみましょう。小球がお互いに近づいたり遠ざかったりしながら,つるまきばねが縮まったり伸びたりして,その状態が右側につたわっていきます。このように,小球の振動の方向が波の進む方向と同じ波もつくることができます。このように,波の進行方向に平行に小球が振動してつたわる波を「縦波」と呼びます。横に振動していても縦波ということに注意してください。これに対して,波の進行方向に対して,小球の振動方向が直角な波を「横波」と呼びます。音は縦波,光は横波であることが知られています。


制作:加藤徳善 (norimari@mxb.mesh.ne.jp)

(2003.11.2)


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