まりちゃん通信(14)


にくわれた!?!?!?!?!?

という、ウソのような、ホントの話がマレーシアで起きました。1995年のことです。

 また、その新聞写真の生々しいこと!こんな写真がカラーででていました。(マレーシアでは、印刷は良くないけどカラー写真が豊富)

 事件のあった場所は、マレー半島の一番端っこジョホール州。ゴム農園で、働いていて29歳の男性が、7mものニシキヘビに体をぐるぐる巻きにされて絞め殺され、頭を飲み込まれたというもの。

 〈新聞の抜粋〉−NEW STRAITS TIMES 

                         1995年9月7日号よりー

 この男性イーさんは、9月5日(火)夜7時頃、裏庭の発電器を操作しに家をでた。なかなか帰ってこないイーさんを心配したお兄さんが探しに行ったところ、ヘビに体をぐるぐる巻きにされて絞め殺され、頭を飲み込まれてしまっているイーさんを発見。すでに絞め殺されたらしく、イーさんは全く動かなかった。

 自分一人ではイーさんの体をヘビから離すことができず、警察へ通報。ヘビは、騒ぎを聞きつけて集まった野次馬や、ライトの明かりに驚いて飲み込んでいたイーさんの血だらけの頭を吐き出し、体をほどいて逃げ出そうとした。そこを、M−16ライフルを持って駆けつけた警官に4度撃たれて殺された。

 イーさんの体は、すさまじいヘビの締め上げる力で、あちこちの骨が砕け折れていた。また、イーさんの両足に、いくつかのかまれた傷があった。

 マラヤ大学の動物学者ケオ氏の話によると「インドネシアでは、ヘビが人を襲うということをよく耳にするが、マレーシアでこのようなことが起こったというのはおそらく初めてのことだろう。」とのこと。このヘビは、地元の人たちが《バティック模様のへび》と呼んでいる種類で、鶏や山羊などは食べるが、人を襲って食べることは普通ないという。また、人の頭までは飲み込めるが、他の部分ーとくに肩ーまでは飲み込むことはできない。自然界では、ヘビの方が人間を避けるが「怒らせたりすれば、ヘビも攻撃してくる。」とケオ氏は話している。

 この種類のヘビが完璧に成長すると平均6.25mになるが、大きくなる前に殺されることがほとんどで、マレーシアで7mもの大きさになることは希なことだと、ケオ氏は話している。また、今まで、マレーシアで捕まった最大のヘビは6m。記録されているもので世界最大のヘビは、1912年インドネシアのセレベスで撃ち殺された10m!!のヘビだという。ー以上、新聞より

 水曜日は、どこもかしこも、誰も彼もこの話でもちきりでした。

 そんな次の日は、トレンガヌ州で体重60L全長2mの大トカゲが捕まえられ、また大騒ぎでした。捕まった場所が、結構大きな町の中で、なんと母猫を食べ、子猫を次々と飲み込んでいる最中に捕まったとか。新聞の見出しでは、“現代のモンスター”とか“映画ジュラシックパークから逃げてきた大トカゲ”とか書いてありました。私たちの住むマラヤ大学の構内でも、これくらいの大トカゲが、どたどた・・と茂みのあたりを走る姿を見かけることがあるのですが・・・まあ、私たちの住んでいるところは、『マラヤ大学の植物園』という名のジャングルのはじっこですからね・・・  それでは、また次号で!


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1998.7.25