ピーピー島(タイ)紹介


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 この島は本当にいい。 ピーピー島は,タイのプーケットの船着き場から船で約2時間の沖合いにあるトロピカルな小さな島である。海水は極めて澄んでいる。石灰岩質の島は変化に富み,日常の風景とは異質な地形の造形美を楽しめる。乾期の11月から3月は連日抜けるような素晴らしい青空が期待できる。

 ピーピー島は2つの島からなり,大きい島は2つの丘とそれらを結ぶ砂地で形成されている。大きい島の砂地には小さな集落がありそこに宿泊施設,レストラン,みやげ物屋がある。宿泊施設はカバナホテルという立派なプールのあるホテルや,シャレイ(日本でいうバンガロウ)など,高いものから安いものまでいろいろあり,旅行のスタイルによって選べばよい。断水や停電と,完璧なサービスは期待できないが,小さな島であるから我慢しなければならない。一方小さい島は無人島で,険しい岩とそれに囲まれた宝石のような小さな入り江がある。
 この島のお勧めはなんといってもスノーケリング1日ツアーである。集落の至る所に,小さなツアー会社があり,そこに前日に申し込めばよい,どこでも料金,内容はほぼ同じでスノーケリングの道具・弁当(フルーツ付)・水がセットで一人300バーツ(約1200円)である。このツアーを簡単に紹介しよう。
 朝9時前に指定の船着き場に集合,弁当とスノーケリングの道具を受け取り,木造の小さな船一隻に7名程度乗船して出発する。韓国人,ドイツ人,フランス人など国際色豊かである。まずは小さな島に行く。透明で波で輝く海水と切り立った岩の対比を楽しめる。鍾乳洞に立ち寄ると,その中では現地人がツバメの巣を取っている。鍾乳石やむかし海賊が描いたといわれる壁画を見ることができる。小さな島の裏側の小さな湾でスノーケリングを行うが,色とりどりのサンゴや魚を楽しめる。
 次に大きな島に戻り,ぐるりと島沿いに船を走らせ,小さな島とは反対側にある,もっと小さい島(竹島と呼ばれる無人島)に向かう。この島は珊瑚礁で囲まれている。ここでまたスノーケリングをする。大きなサメ(おとなしい種類)がゆうゆうと泳いでいるところなども見ることができる。 その後竹島に上陸してランチタイム。この島のビーチは砂が真っ白で夢のような美しさである。
 竹島を後にして大きな島を一周するように回り,もう一回スノーケリングタイムを取り,乗船した船着き場に午後4時ころに戻る。次の日も参加したいほど安くて魅力的なツアーに誰しもが満足すると思う。
 集落の中のレストランもいろいろあり朝昼晩と賑わっている。特に,新鮮な海の幸がお勧めで,ロブスターはなんと100グラム60バーツ(約240円)程度である。そのほか,カジキマグロやサメなども料理してくれる。タイスタイル焼きそばも味わってみたい。米の粉からつくられたもちもちっとした麺にタイ独特のやや酸味のある味付けをしたこの焼きそばは,一度食べたら病みつきになるであろう。
 とにかくこの島は一押しの穴場である。

 次に簡単に,プーケットからのパンガー湾ツアーを紹介する。旅行代理店,ホテル等で申し込めるが,大通りに面した現地の旅行代理店が安く,申し込みも前日の夜でもでき融通が利く。日本人相手のツアーの4分の1の料金で,英語のガイドであることを除けば内容的に大差はないようだ。
 まず,ツアーバスでプーケット島から橋を渡り半島に入りパンガーに行く。そこで細長い30人乗り程度の船でマングローブの中を抜け海に向かう。その途中,洞窟を抜け,運が良ければワニにも出会う。海に近くなるとちょうど中国の桂林の山々のような島々が見えてくる。海上を滑るように走り,美しい島々を眺めながら007のロケが行われた岩のある島に上陸する。
 その後,イスラム教徒の住む海上の町でシーフードのランチを取る。ここは仏教国の中のイスラムであり, なぜこんな海上に町をつくったのか,彼らはどこから来たのかなど,謎めいたところがたくさんある。隣のマレイシアはイスラムの国であるが,何か関係があるのであろうか。
 再びパンガーにいき下船してバスで帰途につく。途中,寝釈迦仏のあるお寺に寄りツアーは丸一日をかけて終わる。この内容で現地旅行代理店価格450バーツ(1800円程度1996年1月現在)である。




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1996,4,20更新