梅雨と虹(6月22日)


 仙台も今は梅雨の真っ最中。どんより曇りの天気から,ぱらぱらと雨が降ってきます。かろうじて乾いていた瓦もあっという間に濡れてしまいます。そんな梅雨の合間の6月20日に,久しぶりに夕日が見られました。そして東の空に目を向けると,灰色の雲を背景に,ほとんど半円形の虹がくっきりとみえるではないですか。
 9年ほど前に,虹をいろいろ調べたことがあります。そのひとつとして水滴のモデルをコンピューターの中につくり,赤緑青の光の三原色について,光線追跡をしてみました。2つの虹や色のならび,2つの虹の間の暗い部分が,幾何光学の手法で完全に再現できました。
 しかし,虹をもっと観察すると,明るい虹の紫のさらに内側に,緑から紫にかけての帯が数層見えるのです。これがなぜ見られるのか私はまだ分かりません。どなたかどうぞ教えて下さい。
(この問に対して,理科教育メーリングリストの方々から貴重な情報,御意見をいただきました。詳しくはそちらをご覧下さい。また過剰虹に関する私のイラスト等はここを御覧下さい。)



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