これは別の掲示板に投稿した物と同じものです。つまり二重投稿です。
ここを読んでこのときより少し前進した気がします。
でも、まだ大きな疑問が残っているのでそのまま投稿させてください。
『すみません。教えてもらえますか?
(1)どの細胞のDNAも同じなんですか?おなかの細胞も、肝臓の細胞も、
腕の筋肉の細胞も脳の細胞も。みんな同じDNAを持つんですか?
(2)DNAは年齢によって変わったりはしないんですか?
(3)例えば、人はものを噛まなくなったせいであごの筋肉や骨が退化している
とか言いますが。これは、遺伝するんですか?生まれてから食べ物をよく噛んで
食べて大人に成った場合と、柔らかいものばかり食べて大人になった場合で、
子供のあごの骨や筋肉は影響を受けますか?
もし、受けるとしたら、成長の過程が子供に伝える遺伝の情報を持つ、遺伝子に
つまりDNAに影響を及ぼした、ということのような気がしますが。
そう言えますか?つまりDNAは成長につれて変化すると。
(4)突然変異とは遺伝子の構造が変わってしまうことを指しますか?
構造が変わるとは、別の交配が不可能な別の種になる、ってことですけど。
それとも、親に似ないで背が高くなるとか、色が白くなるとか、足が長くなる、
みたいなことでも突然変異と言いますか?
(5)どこまで交配が可能なんでしょうか?DNAの構造が似ているというのは
交配可能なんでしょうか?トラとライオンはDNAの構造が違うんじゃないかと
思いますが、子供はできるようですが。分裂した染色体が一緒に
なれるんでしょうか?構造が違っても。
いろいろ書いてしまいましたが、よろしくお願いします。』
遺伝に突然興味がわいてきて、先週から遺伝のことを調べ始めたど素人ですが。
まずNS遺伝子研究室の遺伝子の解説を読ませてもらったところです。
で、わからないことがあります。突然変異はいつ起きるんでしょうか?
DNAの複製ミス、とのことですが。DNAの複製は、子供を作るために
一回だけ行われるものではなく、細胞分裂の際に毎回行われている気もしますが。
あごの骨や筋肉が発達する、あるいは弱く小さくなる、というのは獲得形質と
いうものだと思いますが。
もし、これが遺伝しないとすると、子供はまた一から始めるわけですよね。
さらに言えば、物を噛む力が強い個体のほうが、弱い個体よりも淘汰で生き残る
確率が高そうですが。
にもかかわらず、柔らかいものを食べていると、次第にその種の個体のあごの骨や
筋肉が退化(遺伝ではなく)していく、というのは納得できないです。
いくら柔らかいものを食べるようになったからと言って、退化したほうが
淘汰に強いってことはないと思うので。
精子や卵子のDNAの突然変異と自然淘汰だけでは、進化を説明するには
十分では無い気がするんです。
個体の獲得した形質が次世代に遺伝する未知のメカニズムがあるのではないか。
やはり、これは獲得形質がDNAに反映され、それが遺伝する、と考えるほうが
妥当なんじゃないか、と。
つまり、DNAの突然変異あるいは獲得形質による必然変異は個体の成長とともに
個体の体内で常に起きているのではないか、っていうことなんです。
専門家から見ればひどい常識ハズレのことを言っているかもしれませんけど
2週間前まで形質と言う言葉すら知らなかった個体ですので、おてやわらかに。
こんにちは、管理人です。
なんだか、長い書込の人は本文を読んでいないという法則が成り立ちそうな気配です。やっぱり、読みづらいのかしら? ま、ね。面白く書こうとはしているのですが、すぐには理解しづらい人もいるでしょうから、ぼちぼち、分かりやすくしていきたいと思います。
遺伝子関係とか、えー、その辺のことは、別なサイトの方がよいかと思いますが、簡単に説明します。まあ、DNAは小難しそうに見えるし実際小難しくなりがちなので、軽く流していますが、「進化論入門」とか偉そうなタイトルですので、まあ、入門の入門編ということで。
当然、同じ個体のDNAは全細胞、同じDNAです。その組織によって使用されるDNAが異なるだけです。
ほら、琥珀に閉じこめられた蚊の中に残った恐竜の血液から恐竜を復活させる物語とか、赤血球の中に全ての遺伝子を持っているから一つの細胞からクローンを作れるわけです。
皮膚や筋肉を別な部位に移植することとかありますよね。移植すると、だんだんとその部位の機能を持ったりするものです。部位によって働く遺伝子は違ってくるからですね。
ん? DNAは同じものを複製する。限りなく同じものを複製する。ということで、年齢どころか、原則として何万年たっても変化しません。
もちろん行動、環境、習慣によって体質とか体型とかの個体の形質は変わりますが、その子供には遺伝上は、全く影響することはできません。筋肉やその他の形質がDNAを逆に作成するような機構は原則としてありません。例外もあるという話がちらほらでていますが、上記のように筋肉の量が遺伝子になる、伝達するという方法は考えにくいし、ま、ない、と考えていてください。
遺伝子が変化すれば、全て突然変異と呼んでかまいません。突然変異=遺伝子の変化、です。色すらもみじんも変化しなくても、遺伝子が変化していれば突然変異です。全部、突然変異と呼んでかまいません。よいったら、よいの。方法はどうあれ遺伝子の変化が突然変異です。この小さな突然変異が積み重なって進化になっていくわけです。まあ、水平遺伝とかウイルス伝染とかでは、別なところの遺伝子が移動しただけですので、突然変異と呼ばない人もいるかもしれませんが、まあ、個体の遺伝子は変化しているし、統一した使用方法をするのであれば、どっちでもよいのではないでしょうか。あと、形質の変化がないと突然変異じゃないと言い張る人もいますが、無視してください。
なお、「遺伝子の構造」というと、遺伝子型のこと、つまり、遺伝子とその組み合わせまで含めるような使い方が多いようです。このような言葉の定義であれば、兄弟でも「遺伝子の構造」は異なります。
知りません。少なくとも染色体の構成は全く同じなのでしょう、多分、もしかすると。あとはDNAの相性とか形態の相似の度合いとか(同じ種でもチワワとセントバーナードは混血を作ることはきでないでしょ)。亜種ぐらいだと混血ができる場合も多いようですが。
進化論では、混血ができる可能性があっても、実際に交配が自然界で行われなければ、そんなことは気にしてはいけません。
まったくその通りです。全ての細胞分裂で突然変異が起こる可能性があります。毎回起こるわけではありませんが、平等に突然変異は起こりうる、ということですね。
ただ、生殖細胞に他の細胞の遺伝子は影響できないため遺伝には関係することができないだけです。
正当なネオ・ダーウィニズムの説明を求めていますよね。ちなみに、上記の説はラマルキズムと呼ばれます。ただ、年齢によって変化するということは、ラマルキズムでも主張していません、あしからず。そんなに簡単には遺伝子は変化しないのです。突然変異というのは例外中の例外です。突然変異とは複製の異常であるということを忘れないでください。異常が発生すれば生き残ることは難しくなります。
退化については、それによって有利にならない(なくても不利ではない)場合は、遺伝子に突然変異によっての異常が蓄積され、引き起こされるというのが定説です。特に、個体変異(獲得形質)により既になくなったり、機能しなくなっている場合は、自然選択の対象にならない(その遺伝子が異常でも淘汰されない)ことははっきりとしています。
ただ上記の例では、本当に遺伝形質が変化したのか確認するべきでしょう。次第に世代を経て変化したのは、数十世代では遺伝形質が変化したためではなく食生活やその他の習慣が同時に徐々に変化していった結果によるものである確率が高いので。
筋肉や骨格は、食生活を含めた生活習慣で大きく変化します。
以下のページも参考にしてください。このサイトを、頭から読まないと分かりづらいかもしれませんが。
獲得形質が遺伝するためには、上記の例の場合は、細胞量とその細胞がどの組織に属するかという情報が、何らかの経路を通り生殖細胞に届き、それがDNAにまでならなくてはいけません。
複数の細胞からなる筋肉の情報をどのように単体の細胞が把握するか(神経を通して脳細胞がというのはつらい)、そしてその情報をどこを通して生殖細胞に伝えるか(血液では抗体とかならともかく、筋肉の部位ごとの量によって血液が変化することになる)、伝わって情報からどのようにDNAに落とすか(セントラルドグマへの挑戦)は最大の問題です。
たかが進化論です、
遊びのつもりで、そのメカニズムを考えてみてはいかがでしょうか。
ダーウィンだって最初はトンデモ学説だったんですし、進化論の重要な理論の幾つかは、専門外の人、数学者や法律家とかが作ったりしていますよ。頑張れー!
ここでも、いま、いろんな人からのメールでの珍説を整理してトンデモ学説を提唱しようとしていますが、まだ、あんまり面白い理論がなくって。
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