▲Pumpkin Time▼ 空と君の間(中島みゆきの行方)


 

りばいばる

やっと恨みも嘘も薄れた頃忘れられない歌がもう一度流行る。
歌は時を遡り記憶を呼び覚ます、 幸福な人は幸福な思い出を、不運な人は激しい嫌悪の感情を。
たとえ当時どれほど愛した歌であろうと、その歌は哀しい不快感と共に降り注ぐ。
愛してる、という台詞に恋慕の感情ではなく不快の感覚が付きまとうとき、 この歌を思い出すだろう。
人は記憶は残っても感情だけを忘れることができる。 しかし、それが憎悪の感情、不快の感覚であれば、たびたび復活し当時の苦しみが再び蘇る。
恩と恨みは人間は忘れられないようにできているのかもしれません。 愛よりも苦しみよりも遥かに記憶に留まるものなのでしょう。