日本酒プロジェクト
複数の酒蔵が同じコンセプトの元でお酒を造り、技を競い合う。
また、その地方の米・水・酵母・・・を使い他との差別化を図る。
こんなプロジェクトが、いくつもあります。それらを御紹介します。
全く同じ材料で、味が異なるので日本酒は材料で決まらない面白さを味わうことが出来ますよ。

DEWA33(でわさんさん)
  山形県は自然の恵みいっぱいの肥沃の大地、山々から流れ出る銘水は全国でも有数な酒造りに適しています。この山形が生んだ酒造好適米が「出羽燦々」です。 「出羽燦々」で醸した「やわらかくて、巾がある」純米吟醸酒「DEWA33」は発表と同時に全国で話題となりました。山形県の主な蔵元が参加して、この素晴らしい酒造米でそれぞれの個性を発揮した純米吟醸酒をつくっています。

■純米吟醸酒「DEWA33」ができるまで
 山形県の酒造業界は、20年ほど前より、山形県全体の酒の品質向上をめざして、工業技術センターを中心に研究開発をすすめてきました。まず、全国に先がけて吟醸酒の開発に取り組み、「山形讃香」を開発し、続いて酵母の研究開発を様々な角度か ら行ない「山形酵母」「清々酵母」などを発見しました。その結果各蔵の品評会での入賞率が飛躍的に増加しました。同時に県独自の酒造好適米の開発活動を開始しました。その間約11年間、山形県農業試験場がついに素晴らしい酒造好適米「出羽燦 々」を生み出しました。  この「出羽燦々」を使った純米吟醸酒を「DEWA33(でわさんさん)」と名付けました。

■出羽燦々 愛称決定までのエピソード
 山形県が生んだ酒造好適米にふさわしく、印象の強い名前にしようと、山形県、農協、経済連、酒造組合連合会が知恵を出しあい200点以上の愛称が集まりました。さらに東北芸術工科大学の先生方にもアドバイスをいただいて検討を重ねました。そ の結果「出羽燦々」に決定しました。山形の酒への熱い思いを込めて出来上がったネーミングです。

■純米吟醸酒「DEWA33」名前の由来
 山々に囲まれた山形県は多くの名山があります。最高峰は鳥海山の2237m、2000mの高さまで6山、1400mまで33山を数えます。この33と「出羽燦々」「出羽山々」などをヒントに「DEWA33」が生まれました。

■厳しい審査基準を経て、認定証が貼られます
 「出羽燦々」で醸した酒が、純米吟醸酒「DEWA33」です。これには次のような酒質基準が求められます。

  • 「出羽燦々」を100%使用していること
  • 純米吟醸酒であること
  • 精米歩合55%以下であること
  • 山形酵母を使用していること
  • 山形オリジナル麹菌「オリーゼ山形」使用のこと

     これらの基準に適合し、厳正な審査会を通って初めて「DEWA33」の称号が与えられ、「純正山形酒審査会認定証」が貼られます。山形の酒の誇りと責任の証しです。

    [山形県酒造組合ホームページ]より抜粋

  • うつくしま夢酵母「F1ミーティング」
      福島県の新しい酵母は、昭和63年から4年をかけて、福島県ハイテクプラザ会津若松技術支援センター・醸造食品科で開発され、佐藤栄佐久福島県知事により「うつくしま夢酵母」と命名されました。  その後「うつくしま夢酵母」を使い、福島県の吟醸酒を造ろうと県内50社の蔵元が集まり、F1ミーティングというグループを結成、各蔵の個性を活かしながら純米大吟醸の製造を開始致しました。  そして責任ある製品を市場に出荷する為、グループ独自の品質審査委員会(FGC=Fukushima Ginjo Committee)を設置し、出品された吟醸酒に対して厳しい審査を行い、合格したもののみに認定シールを発行して品質を保証しております。  このようにして、平成6年4月8日に新発売されました「うつくしま夢酵母・純米大吟醸」は幕張メッセのフーデックスにも出展して来場された数千人のお客様に試飲していただき、大好評を得ることができました。  フルーティな香りが華やかで、やや酸味が少なく、ソフトでやわらかな味わいが特徴です。各ボトルには、この純米大吟醸の開発物語を豆本にして添付しております。どうぞご一読いただきまして、酒の肴の話題の一つにしていただければ幸いです。

    [福島県酒造協同組合ホームページ]より抜粋

    ピュア茨城
      おおらかな風土に育まれた純茨城生まれの酒米と酵母と水だけを使って、 県内それぞれの酒蔵 が技と個性を競い合う「ピュア茨城」の酒が生まれます。
    決して超高級な洒とは言えませんが、昔ながらの製法に従って、たっぷり手をかけ時間をかけて大切に育てています。ロベタだけどホノボ ノとした茨城気質がこもった、 混じりっけなしの自然の味をお楽しみください。 
     茨城県内32の蔵元では、生命を育む酒造りのすべて(田植え・稲刈り・仕込み・絞り)を公開しています。どうぞ蔵元をお訪ねください。詳しいお話をいたします。 


     茨城オリジナルの酒を創る「ピュア茨城」のプロジェクトを通じて、私たち茨城県の蔵元は、茨城の風土が培ってくれた「茨城らしさ」を、ますます大切にしたいと思うようになりました。美味しい酒を育んでくれる自然の恵みに感謝しながら、人々 の心身の健康を支える純粋で親しめる酒づくりに励みます。そして、いにしえより私たちの生活とともに歩んできた酒づくりの行程や人との交わり、そして環境を守り再生し、豊かな地域文化の醸成にも力を注いでいきたいと思います。お酒に関わるモ ノ・コトのおもしろさを、私たちと共に楽しんでいただけたら幸いです。

  • ピュア茨城の酒造好適米:ひたち錦
  • ピュア茨城の酒母:茨城オリジナル酵母(ひたち酵母)
  • ピュア茨城の酒水:5大水系(北から…久慈川、那珂川、筑波山、鬼怒川、利根川)
  • ピュア茨城の酒造り:特別純米、限定生産、契約栽培(米)
  • ピュア茨城の酒の種類:しずく(4月予約販売)、蔵なま(4月〜)、秋あがり(10月〜)

    [茨城県酒造組合ホームページ]より抜粋

  • 埼玉県統一銘柄「彩子・吟子」
      埼玉県統一銘柄 彩子・吟子とは?
    彩子・吟子ともにラベルの上に貼られた製造蔵の特別純米酒または吟醸酒が詰めてあります。
    各蔵の製造法で徴妙な味や香りの違いが楽しめるようになっています。
    好みの酒蔵の彩子・吟子を飲み比べてみませんか?
    酵母は埼玉酵母を使用し、アルコール度数は12〜14%と乾杯にも使用できる低アルコール酒になっています。

    彩子・吟子 名前の由来
    彩子 = 彩の国の「彩」をイメージした特別純米酒「彩子」
    吟子 = 日本の女医1号で埼玉県の偉人である荻野吟子と吟醸酒の「吟」にちなんだ吟醸酒「吟子」

    彩子・吟子 おいしい飲み方
    冷蔵庫で冷やしてお飲みください。お刺身や魚介類・湯豆腐など淡白な料理に相性が良いです。

    彩子・吟子 誕生の歴史
     さいたまの酒は、46銘柄、全国8位の生産量です。平成12年の関東信越国税局鑑評会では金受賞蔵が12場という全国でも有数の酒どころです。埼玉県は21世紀に向けて、埼玉新都心の街びらきや、ワールドカップサッカー大会、ワールドカッ プバスケットボール大会など、ビックイベントが数多くひかえています。埼玉県酒造組合では、埼玉県産清酒を、世界各国や全国各地から訪れるお客様に味わっていただこうと、埼玉県独自の統一銘柄を開発しました。彩の国の「彩」をイメージした特 別純米酒「彩子」と日本の女医1号で埼玉県の偉人である荻野吟子と吟醸酒の「吟」にちなんだ吟醸酒「吟子」の2銘柄を埼玉県産酒の統一銘柄といたしました。平成12年の春から本格的に販売を開始いたしましたので、レセプション、イベント、パ ーティ、各種会合、集会などでぜひ、埼玉県の酒「彩子・吟子」をご指名ください。販売については、埼玉県酒造組合にご連絡いただければ、各ルートを通じてご用意いたします。各蔵の「彩子・吟子」が新しい埼玉県の21世紀にふさわしい、爽やか で力強い日本酒として皆様に満足していただけることを願っています。

    [埼玉県酒造組合ホームページ]より抜粋

    ふくいうらら酵母
      福井県産「ふくいうらら酵母」誕生!
    開発にあたって、私たちは酵母に着目しました。酒造りには種々の微生物が関与していますが、なかでも酵母は酒の主成分であるアルコールのほかに香りや酸の生成にも大きく関わっており、その特性が出来上がる酒に大きな影響を及ぼすからです。   平成6年4月、福井県酒造組合・仁愛女子短期大学(現 仁愛大学)・福井県食品加工研究所の3者がスクラムを組み、県独自の酵母の育成と、育成酵母と県産酒米を使用した純福井産清酒の開発に着手しました。 酵母の育種は、県内酒造メーカーの清酒もろみより酵母を分離することから始めました。育種方針として、飛び抜けた特徴よりもお酒としてのバランスを重視しました。そのため、自然に変化した酵母を根気良く拾い集める方法を採用しました(*)。良 さそうな酵母を酒造メーカーで試験醸造し、明らかとなった問題点を解決するためにさらに改良を行う…。この繰り返しを経て、5年後の平成10年春に新酵母が誕生しました。 (*)酵母が自然に変化を起こす頻度は、10のマイナス9乗、つまり10億個に1個の割合と言われています。さらに、この1個が良いものであるとは限らないので、実際には膨大な量の酵母を相手にしました。新酵母はまさに「気合と根性と幸運」から生まれ ました。 酵母の誕生を受けて、商品設計や販売方法を検討しました。新酵母の名前は、公募により「ふくいうらら」と命名されました。商品仕様は、ふくいうらら酵母と県産五百万石のみを使用した特定名称酒としましたが、各蔵元の個性を大切にするため、酒 質やラベル(銘柄)の統一は敢えて行いませんでした。開発商品は、柔らかな口当たりと落ち着いた香りを共通の特徴としながらも味わいに広がりのある商品群で、平成11年10月1日より販売開始されています。

    [福井県酒造協同組合ホームページ]より抜粋

    (Eマーク)清酒
      Eマークの趣旨は「優れた品質−Excellent Quality」「正確な表示−Exact Expression」「地域の環境と調和−Harmony with Ecology」の3つのEを表しています。 Eマーク(全国統一マーク)が表示されている清酒は三重県産の酒米の良さを生かし、三重のおいしい水と文化や技術にこだわりをもって造られた、安心して飲めるおいしいお酒です。 平成13年11月8日発売以来、平成14年6月末までに3万863本販売されました。

    [三重県酒造組合連合会ホームページ]より抜粋

    広島県統一銘柄「千本錦」
      ◆広島オリジナル酒米「千本錦」100%使用
    香り高い、新しい味わい。
    ひろしまの酒「千本錦」は、広島県で独自に育成した酒米「千本錦」を100%使用した新しいお酒です。
    酒米「千本錦」は、大吟醸米として人気の高い「山田錦」を広島の気候風土に適するように改良することを目的として、育成されました。「千本錦」は適度な速さで糖化が進み、麹造りに時間をかけるので、その分吟醸酒の香りが高く、すっきりとした 酒になります。

    ◆統一ラベルの使用条件とシールの貼付 ●「千本錦」の統一ラベルの使用にあたっては、次の条件等を満たすことが必要であると定めています。
    (1)広島県産「千本錦」を100%使用していること。
    (2)広島県内の清酒製造場で造っていること。
    (3)特定名称酒であり、広島県清酒品質保証制度に適合した酒であること。


    [広島県酒造組合連合会・広島県酒造協同組合ホームページ]より抜粋

    山口県統一銘柄「やまぐち伝説」「長州浪漫」
      「やまぐち伝説」
    山口県のお酒を多くの皆様に親しんでいただきたい、もっともっとご賞味賜わりたい。そんな願いのもと、県内34の蔵元の有志が合い集い、造りあげたのが、大吟醸「やまぐち伝説」です。
    また、同様に県内22の蔵元の有志が純米酒「やまぐち伝説」を造りあげました。
    みなさまご存知のとおり「酒造りは米選びから」と言われています。
    お米は山口県産の珠玉の酒米、山田錦を使用。そして山口県の酒職人が心をこめて、山口県の銘水で仕込みました。それぞれ蔵元の個性を生かしながら、いずれも芳醇にして淡麗。山口県ものにこだわりつづけた美味なる一滴を、ぜひご賞味くださいま せ。

    「長州浪漫」 明治中期に山口県で生まれ、時の流れと共にその姿を消した幻の米「穀良都」。平成の今、山口県の蔵元の有志が昔から伝わるその米を発掘し、お酒としてよみがえらせました。


    [山口県酒造組合連合会・山口県酒造協同組合ホームページ]より抜粋