地方ごとの特徴
地方ごとに風土や気候、水などに違いがあるため、味わいにもその違いがあらわれます。
その違いをまとめてみました。
具体的にお知りになりたい方は、より詳しく説明のあるサイトでご確認下さい。


>>> 東北地方 <<<
  南部杜氏に代表される酒どころ。
清冽な雪解けの豊富な伏流水に恵まれ、それぞれの県によって個性的な酒を造ることで知られています。
例えば生産量全国四位の秋田県の酒は、ふくよかな甘口。
山形県はスマートな中にも、うまみのある味などといわれています。

秋田県の日本酒紹介・・・[秋田県酒造協同組合] [秋田旨酒物語]

>>> 甲信越地方 <<<
  越後杜氏に代表される酒どころ。
地酒ブームの先駆けとなったのが新潟県。
新潟県産の酒米、五百万石で造る酒は、さらりとした淡麗辛口。生産量は全国で三位です。
長野県は美山錦などを栽培し、酵母の開発にも力を入れています。
ここで造られる酒は、伝統的に甘く濃醇といわれています。

>>> 関東地方 <<<
  江戸時代には、酒造りの技術が乏しく不味いといわれましたが、
今では、利根川や多摩川水系を水源とした高品質の酒を数多く造っています。

>>> 京都・伏見 <<<
  伏見の酒といえば、豊富な水と冬の寒冷な気候で造られる銘酒・美酒で知られています。
きめが細かくまろやかな味わいの酒が多いので、灘の男酒に対し、伏見の女酒と呼ばれています。
生産量は全国二位。江戸時代、伊丹や灘で造られる前は、江戸への流通量ではトップを誇っていました。

>>> 兵庫・灘 <<<
  天下の名水・宮水と最高級の酒造好適米・山田錦の産地として知られています。
中でも灘の酒といえば、あまりにも有名で生産量も堂々の全国一を誇ります。
江戸時代、海運を利用して伏見より早く江戸へ酒を積み出した歴史もあり、酒造業が発展しました。

>>> 奈良・大和 <<<
  最古の都、奈良。その時のお酒のことは、日本書紀にも記されているほどで、恐らく日本酒発祥の地
と言っても間違いではないでしょう。
さらに室町時代の終わりには、菩提山正暦寺で日本初の諸白のお酒が造られたと言われています。
江戸時代になり、酒造りの中心は灘へ移りますが酒造技術においても先進地でした。
今日の酒造技術の基礎を造ったのが奈良のお酒であると言っても過言ではありません。

>>> 四国地方 <<<
  四国の中でも酒豪が多いことで知られるのは高知県。
温暖な土地ならではの醸造方が早くから開発され、淡麗辛口といわれるすっきりした
切れ味の酒が多いことで知られています。

>>> 九州地方 <<<
  九州は、焼酎の消費量が多いことで知られていますが、かつて福岡県は 兵庫県に次いで全国二位の生産量を誇っていた時期もあるほど。
熊本県は、吟醸造り酵母のベストセラーである9号酵母の発祥の地。
骨太で豪快なイメージのお酒が造られています。