●レコード再生の仕組みについて
レコードは、針によって検出された振動をカートリッジ内で電流に変換し、これをアンプ で増幅した後、スピーカーを通して聴いているのです。 また、レコード・プレーヤーの出力電圧はCDプレーヤーと較べて大変弱く、したがって アンプでの増幅巾もCDより大きくする必要があるのです。 アンプの入力端子がCDと PHONO(レコード用)と別々にあるのは、このためです。 ところが、CD再生が主流の現在、アンプの種類によってはPHONO入力端子の付いて いない機種もあります。 このような場合でも、レコード・プレーヤーの出力をCD並に 増幅するための補助装置を用いることによって、レコードの再生が可能となります。 一 般にこの補助装置のことをPHONOイコライザーとかPHONOアンプと呼んでいます
●カートリッジについて
カートリッジとは、レコード針が検出した振動を電流に変換する装置で、変換方法によっ てMM型とMC型とに大別されます。 MM型とMC型とでは出力電圧が異なります。(MC型の出力の方が小さい) このため、カートリッジとアンプ(またはPHONOイコライザー等)の関係にも、適合 する組み合わせと適合しない組み合わせがあり得るのです。 もっとも、一般的なアンプ はMM型・MC型のどちらにも対応しています。 この場合も、レコード・プレーヤーと CDプレーヤーとの関係と同じで、一般的には接続する入力端子で区別しています。 ちなみに、現在売られている中級以上のカートリッジの主流はMC型になっています。
●昇圧(ステップアップ)トランスについて
MC型カートリッジを使用しようとした時、アンプ(またはPHONOイコライザー等) がMM型にしか対応していない場合や、MC型に対応はしているものの実際に聴いてみる と音が歪んでしまっているような場合には、昇圧トランスの使用をお奨めします。 カートリッジ・メーカーによっては、自社のMC型カートリッジ用に開発した昇圧トラン スを発売しています。 いずれにせよ、マッチングの問題もありますので、オーディオー専門店にご相談下さい。
●アースについて
現在の電気製品は、殆どアースを取らずに済みますが、レコード・プレーヤーのアースは 必ずアンプ等のアース端子につないで下さい。 レコード・プレーヤーの場合、アースは音質に重大な影響を及ぼします。
●レコード・プレーヤーなどを購入する場合の注意
先に述べたように、レコード・プレーヤー等を購入するのにも多少の専門知識が必要です。 もし貴方がレコード・プレーヤーなどの購入をお考えなら、専門店にてご相談される事を お奨めします。その際、現在お手持ちのオーディオ・システムにPHONO入力端子が付 いているのか、またMC型カートリッジに対応しているのかなどをお調べになった上で、 ご相談頂くと良いでしょう。
ホームページへ戻る。レコードを取り巻く現状。レコードのお手入れについて。