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エクレア地方で見ることのできる、多くの種族の一部を紹介します。
■町で見掛ける種族
■人
通常“人”と呼ばれる種族です。人間を始め、エルフ族やドワーフ族など、多くの種族があります。
特徴としては、種族の能力はそれほど突出した物はないものの、さまざまな環境に適応して生活することができます。
多くの場合、“人”は集落を作って生活します。
一般にファンタジーによく登場する種族です。「エクレア地方開拓史」では、とくに細かな設定はありません。みなさんの知っている“エルフ”や“ドワーフ”で構いません。もちろん、オリジナルの設定をつけてもOKです。
いちおう、主要な種族の寿命は、人間50年,エルフ800年,ドワーフ300年となります。この寿命は、一般の村などで生活する場合のものです。(一般のファンタジーよりやや短めです)なお、よく“エルフとドワーフは仲が悪い”という設定がある作品があります。「エクレア地方開拓史」でも、やっぱりエルフとドワーフは仲が良くありません。
エルフは、すらりとした体型を美しいと思います。ドワーフは、がっしりとした体型がすばらしいと思います。
ドワーフの宴会は、みんなで酒をあおるように飲み食べ物を詰め込み大騒ぎするのが、楽しい宴会です。エルフの宴会は、酒や料理の味や香りを楽しみつつ静かに友人と語るのが普通です。
エルフもドワーフもすばらしい工芸品を作ります。ドワーフは、細工の素晴らしさ、装飾の精巧さに美しさがあります。エルフは、自然の中に美を見出し、できるだけ自然の姿を演出します。
エルフもドワーフも、ただの好みが違うだけです(^^;; けっきょく、両者の利点を受けている人間が得をしているわけで、これを古い言葉で「漁夫の利」といいます(ちょっと違う……(^^;;)
■妖精族
非常に強い属性と魔力を持つ種族は“妖精”と呼ばれます。
外見上は“人”とあまり変わらないものもいます。また、羽を持つものもいます。
強い魔力をもつため、魔力の属性に合わせた生活をしています。多くの場合、自然のままに暮らすか、小さな集落を作って生活しています。自分達の生活圏について非常に深い知識を持っています。
“妖精”は、強い魔力を持ち属性の影響をうける、という点を除いては、“人”とあまり変わりません。これは、“妖精”も“人”もともに“精霊”から分派した種族だからです。“妖精”と“人”との交流はそれほど活発ではありません。これは、仲が悪いというのではなく、大きな集落を作る“人”と、自然のままに生きる“妖精”では、生活圏が違うというだけです。そのため、お互いに親しく付き合いを持つものもいます。反面、“人”に接する事を避ける妖精もいます。
“妖精”は、魔力が強いため、魔法についてかなり秀でています。また、自分の生活圏に非常に詳しいため、薬草などの“薬術”のエキスパートでもあります。
「エクレア地方開拓史」では、PIMENTOのくみんが、香辛料や薬草を扱う関係上、“妖精”と仲のいい人物の1人です。
■精霊
この世界を形作る者達です。
“精霊”はあらゆるところに存在します。森の木々、泉の水、そよぐ風……あらゆる物に精霊が宿っています。もちろん、家の中にも。
それぞれに宿っている精霊はそれぞれ別の存在です。野花にはその1つ1つに精霊が宿っています。森の木々も、その1本1本が別の精霊です。家の中の家具1つ1つに精霊が宿っています。精霊の特徴に、“実体がない”というものがあります。かりそめの実体を持つことはあっても、人間のような肉体を持つものはいません(幽霊のような感じです)。しかし、多くの精霊はちゃんと意志を持ち、会話をすることができます。その意志は力のある精霊ほど、強くなります。
精霊の中でも特に強い力を持つものは、“上位精霊”や“精霊王”と呼ばれます。彼らは、同じ属性を持つ他の精霊を従えていることがあります。とくに有名な精霊に“四大精霊”または“六大精霊”と言われるものがあります。“四大精霊”とは“火・水・土・風”の4種、六大精霊”はそれに“光・闇”を加えたものです。いずれも、この世界を構成する重要な精霊と言われています。
“精霊”は、“精霊術”の力の源でもあります。
精霊術といっても、大きく2種類あります。
1つは、呪文によって精霊から力を借り、それを行使するものです。一般にはこちらを精霊術といいます。精霊の属性を持つものであれば、比較的簡単に使うことができます。
もう1つは、精霊に語り掛け、さまざまな現象を起こしてもらうものです。一般の精霊術とは違い、物に宿る精霊1体1体を把握しておかなければいけません。たとえば“水の精霊”なら、雨水に宿るもの,川に宿るもの,泉,地下水,海,植物の中に宿るものそれぞれを区別し、1体1体を見分けることができなければなりません。そのかわり、非常に柔軟な効果を発揮することができます。こちらの精霊術では、「仲のいい友人に何かを頼む」という感じになります。
“上位精霊”や“精霊王”と呼ばれるものの力は非常に強力で、それが発揮された時は天変地異といってもいいほどの現象がおきます。そのため、強力な精霊は、ときには“神”として崇められることもあります。なお、これほど強力な精霊は、通常の精霊術では簡単には力を引き出すことはできません。
■町ではあまり見掛けない種族
■幻獣
夢の中に住むといわれる種族です。
“幻獣”が人間達と交流を持つ事は少なくありませんが、その実体は多くの謎に包まれたままです。
幻獣は古くからある種族で、異種族との交流も少なくありません。中には人とともに町などで暮らしている者もいます。
幻獣は、幻獣界の事を他人に漏らす事を禁じられています。
“幻獣”は“古精霊”がたどった別の姿とも言われています。
■竜族
“ドラゴン”と呼ばれる種族です。
巨大な体を持ち、2枚〜4枚の翼で空を飛びます。全身は鱗に覆われ、普通の剣くらいでは傷もつかないといわれています。また、その口からは炎などの“ドラゴン・ブレス”を吐きます。竜族は人に勝るほど頭のいい種族で、魔法を使うものも多くいます。
聖霊龍と何か関係があるのではないか、ともいわれますが、それほど深い関係はないようです。代表的な竜には、ルビー・ドラゴン,トパーズ・ドラゴン,サファイア・ドラゴンなどがいます。ルビー・ドラゴンやトパーズ・ドラゴンは、賢く友好的ですが、サファイア・ドラゴンは凶暴で人を襲うこともある竜として恐れられています。
また、フェアリー・ドラゴンは、唯一6枚の翼を持つ真珠色の美しいドラゴンとして有名です。
“竜族”は、いわゆる西洋風の翼を持つドラゴンです。東洋風の長い体をした翼のない龍は、6体の聖霊龍のみです。
■古精霊
旧世界の住民で、女神エルテイアとともにこの世界を作った、古き精霊の末裔です。
“古精霊”は、精霊でありながら実体(肉体)を持ち、その力は“精霊王”すら凌駕するといわれます。しかし、その数はきわめて少なく、人前に出ることはまずありません。「絶滅した伝説上の種族」と言う人すらいます。古精霊はこの世界の最初の住人で、人も妖精も精霊も、古精霊から派生したものです。その寿命は非常に長く、数千年を生きるともいわれます。しかし、それを確かめた者はいません。非常に美しい古精霊は、エルフすら及ばないとも言われています。
肉体を持つものの、古精霊も、精霊のように属性を持っています。しかし、精霊とは違い、1人で複数の属性を持つ場合があります。また、属性との関係も“古精霊の下にその属性が従っている”というような関係にあります。そのため、古精霊は自分の属性にあるものを、自由に操ることができるとも言われています。なぜなら、この世界は女神エルテイアと古精霊の手によって作られたからです。
古精霊は、多くのエルテイア神話を伝えてきました。彼らの伝える“神話”は、彼らが本当に見てきたものでもあります。また、エルテイア信仰(月信仰)をする者には古精霊がまざっていると言われています。クリムの町の教会にいるシルフィリスは、月信仰の巫女であり、エルテイア神話にも詳しいことから、古精霊ではないかといううわさもあります。