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■始祖の海ルクゥラ
:魔法学校の講師など
あらゆる物の始まり、光と闇の混じり合う奔流、万物の源が漂う海。それが“ルクゥラの海”です。すべてのものはここで生まれ、漂い、そして海の中に帰っていきます。もちろん、この世界もその1つです。この世界は、ルクゥラの海の中に漂う、泡のようなものです。
空と星を支える大きな“天球”の中に、世界はあります。天球の周りには衛星太陽と月があり、天球の中には浮遊大地が浮かんでいます。冒険の舞台となる大陸も、海も、すべてこの浮遊大地の上にあります。ルクゥラの中に漂う世界は、時には分裂したり、あるいは複数の世界が集まって1つの世界になることもあります。「エクレア地方開拓史」の世界もより大きな世界から誕生しました。
:学者など
魔法学校の講師や、古代歴史の研究者の中には、これが世界の起源と考えている者もいます。
もちろん、これを否定する学者も多くいます。
■世界が歩んだ路
この世界は、これまでさまざまな歴史を歩んできました。○古き世界:崩壊と始まりの時……
この世界は、かつてはより大きな世界の一部でした。いまでは名前すら伝わってはいませんが、その世界は精霊の住まう地、精霊界と呼ばれた世界の1つでした。
その世界は、いまのこの世界と比べて遥かに広く大きな世界でした。そして、さらに大きな世界へと成長し続けていました。
しかし、この世界はやがて崩壊してしまいます。他の世界を吸収し続け、あまりに肥大化してしまったため、みずからの重みに耐え切れなくなったのです。世界が崩壊した後。
古き世界はたくさんの小さな欠片となってルクゥラの海を漂っていました。多くはただの土の塊でしかなく、また多くのものがルクゥラの海に消えていきました。
しかし、この精霊界は滅びても、世界が消滅したわけではありませんでした。なかには、崩壊の時を生き延びた生命が宿る欠片もあったのです。
そして、崩壊した世界のかけらの中の1つに、世界の崩壊を生き延びた1人の女神が降り立ちました。
やがてそのかけらは、女神の手によって美しい世界へと変わってゆきました。
○女神住まいし地:始まりの時〜エルテイア時代
:古精霊,エルテイア信仰,(聖霊龍関係者)
●新しい世界世界の崩壊によって荒廃した大地が、次第にかつての美しさを取り戻してきた時代。
「エクレア地方開拓史」の背景となるこの世界の多くが、この時代に生まれました。この時代の世界は、女神“エルテイア”によって作られ、そして治められていました。
始めの住人は、旧世界の生き残りの精霊たちでした。●女神と聖霊龍
女神はこの世界に来る時、2体の龍を連れてやってきました。後に聖霊龍と呼ばれる“天空龍”と“深淵龍”です。
やがて新しい世界ができるにつれ、世界の四方を守るべく、4体の龍が加わりました。こうして“六霊龍”が誕生しました。このころの聖霊龍には、まだ「世界の均衡を保つ」という役目はありませんでした。
聖霊龍の役目は、この世界を守る事。そして、女神エルテイアの守護。女神エルテイアは天空龍の背に乗り、他の5龍にはエルテイアの分身である“天使”がそれぞれ乗って、この新しい世界の空を駆けていました。●女神の失踪
女神と六霊龍に守られたこの時代は、争いもなく平和で穏やかな世界でした。
しかし、その時代も女神の失踪によって幕を閉じます。女神が失踪した正確な理由は現代には伝わっていません。伝承では、新しい世界を作るために力を使い果たしたのではないか……と伝えています。あるいは、この“やさしすぎた女神”はこの世界に起こるさまざまな災悪を自分のうちに抱え込んでしまっていた……とも言われています。
:エルテイア信仰,古精霊
この時代以前の話は、色の一族(龍の道師)ですら知る者はほとんどいません。古精霊のに伝わる伝承と、エルテイアを信仰する宗教のなかにわずかに残るだけです。
○聖霊龍の世界:六霊龍時代〜現代
:古精霊,エルテイア信仰,(聖霊龍関係者)
●聖霊龍が管理する世界女神の姿が消えた後、この世界は六体の聖霊龍によって動かされています。
聖霊龍の役目はこの世界を守る事。そして、それは女神が作った世界をそのままの姿で保つ事。
そのために、聖霊龍は均衡による安定を求めました。そして、世界の均衡が乱れるようなら、“ゆらぎ”を起こして均衡を戻します。しかし、聖霊龍は本来“女神エルテイアに対して忠実”です。そして、いまその主の姿はありません。
“やさしすぎる”エルテイアがいてこそ、聖霊龍のバランスが取れていたとも言われています。聖霊龍の役目は、“世界に均衡をもたらす事”です。
:聖霊龍関係者
この時代の設定になると、多くの龍の道師は知っています。龍の巫女や伝達者のなかにも、わずかに知っている者もいます。
しかし、あまりおおやけには知られていません。