牛奥ノ雁ヶ腹摺山・大菩薩峠


すずらん昆虫館前バス停から牛奥ノ雁ヶ腹摺山に登り、大菩薩峠の旧道から上日川峠に下る計画です。上日川までのバスは 2008年からあります。行きは途中までも含めて何度か乗りましたが、帰りは景徳院から乗ったことが一度あるだけです。先月、小金沢を縦走した時にすずらん昆虫館前で下車した人がいて気になりました。牛奥ノ雁ヶ腹摺山からは下山路を指す道標もありました。帰ってから松浦本をみると取り付きがすこし違いますが、コース案内があります。大菩薩の賽の河原から下山する旧道も歩いたことがありません。昔、富士見新道を登ったときに、下の方は歩いたことがある筈ですがすっかり忘れています。行ってみましょう。
日時: 2024年11月7日 (快晴)
晋 万
4:20起床。今日から熱いお茶を魔法瓶に入れて持っていくことにする。早めに準備が終わったので 5:23で出る。調布から 5:47。高尾山口行だが高幡不動から各停になる。高尾からJR 6:30に乗り車内で朝食。大月で後ろからの松本行きに乗り換え甲斐大和着 7:39。バス停に行く。先月よりも人が多い。バスは 7:50頃来た。並んでいる人は 40人くらいになっている。運転手さんは人数を数えている。次の電車で 20人くらいの団体が来るとか言って追加のバスの手配をしていたり、小屋平から上日川峠までの間で倒木処理があるとかの情報もあったり、いろいろ大変だ。我々はすずらん迄なので一番前に座れといわれた。次のバスは 45分くらい後になるみたいで、立つ人もたくさん乗り、入口まで満員になった。乗り切れない人も 10人くらいあった。バスはほぼ時間通りに出た。

スズラン昆虫館前から上がります
8:45すずらん昆虫館前で下車する。我々の他に登山者 1人下車。身支度してすぐ出る。入るとすぐ右に簡易トイレがある。横目で見て上がる。先に出た同じバスの人はトイレから出てきて我々の後ろになった。始めは緩い登りで広葉樹が多く、紅葉していて綺麗だ。8:55右がカラマツ林になる。ミズナラの黄葉が綺麗。9:00右に鹿柵が出てきた。有刺鉄線や金網ではなくて網の鹿柵だ。すぐ非舗装の林道に出た。右へ登って行く。林道わきの紅葉も綺麗だ。セメント舗装が出てくるがすぐ終わり、緩く少し下ると右への道標がある。ここから山道になった 9:10。右側の鹿柵に沿って入る。「登山道 (迂回路)」と案内板のある笹の道を少し行き、さらに鹿柵の横を上がる。綺麗な登山道だ。

9:20舗装の林道に出た 1600m。埼玉ナンバーの車が一台停まっている。右へ 20m行くと登り口。牛奥ノ雁ヶ腹摺山 70分とある。入ってすぐ鹿柵の入口から入る。階段の登山道になる。カラマツの幼木の間の道だ。昔整備したらしい階段道で、少し痛んでいるが問題ない。少し上がって振り向くと金峰山、南アがよく見える。急登だ。階段が無くなった辺りから右の鹿柵の外に登山道が見える。出口があったはずだが見落としたようで、道があるのでそのまま登って行く。急登が緩んだところで、鹿柵の網が弛んでいるのでまたいで越える 9:30 1670m位。ここも景色が良く、奥秩父と八ヶ岳が良く見える。紅葉が綺麗だ。緩く上がって 1710m位から少し平坦 9:35。大きなブナがあった。ピンクのスズランテープがあり綺麗な登山道だ。木に道標が打ち付けてある付近から黒木の林になる。

素晴らしい立枯れの中を上がっていく
登りになって、9:45三角形の大岩の左を過ぎる 1770mくらい。9:50 1810mくらいから急登になる。階段があるが壊れている。上から 1人下ってきた。9:55前方に大岩が見える。右を登って過ぎる。黒木の林で、もう広葉樹はない。10:05前方に更に大きい岩が見えた。左から回って岩の後ろ側に登るとパノラマ岩とある。岩に上がると奥秩父・八ヶ岳・南ア全景がパノラマだ。八ヶ岳と南アの間に乗鞍が見える。素晴らしい。左手の富士山は木に隠れているが枝の間から見える。写真を撮って 10:15出る。登山道にはシモバシラが出ていた。50m位先も開けていて南アルプスが全部見えた。下に大菩薩湖のダムが見える。少し上がって 1950m。前方に山頂が見え、少し下ると山頂まで全面の笹原に立枯れの木がいっぱいある。すごい景色だ。縞枯れと言い、木々の天然更新らしい。右側に富士山。手前は三つ峠。富士山に雪はない。立枯れ木の笹原を 50m登る。振り返ると奥秩父と八ヶ岳がみえる。山頂手前では黒岳から雁ヶ腹摺山が見え、その間から奥に丹沢の山々が見える。

10:30牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到着 1990m。山頂には 1人いて、写真を撮ったりしていた。少し寒いのでタオルを出して首に巻く。富士山を背に写真を撮り、10:35小金沢山に向かって出発。ここからはポツリポツリと登山者に会う。1985m付近は黒木の林。少し下って 2000mへの登りになり、前方がもう山頂かと思ったが、まだまだ。笹原からは富士山が綺麗だ。11:05小金沢山 2014m。2人いた。10月に来たときは景色は殆ど見えなかったが今日は最高によく見える。11:10出る。しばらく平坦を進み 11:20シャクナゲがあるところから右寄りに下る。苔の道。今日は晴れて乾燥しているので 10月に来た時のほうが湿っていてきれいだった。下部は左を巻いて下る。11:35下り終えて笹原になり、2-3分登って 1910m。又下って笹原の道になる 11:40。11:45広い笹原。右の立木の下に道標が見えたので行って見ると狼平とあった。ここからも笹原の道で、正面に天狗棚山がみえる。70mの登りは結構きつい。万はシャリばて気味で、途中の岩のところで昼食にしようと言うが、頑張って登り、12:00天狗棚山 1957mに到着。ここで昼食にする。風が弱くて日が当たり暖かで助かる。12:40出発。

雷岩からの富士山
すぐ牛の寝通り分岐。12:45石丸峠。この辺までくると人が増えてくる。熊沢山までは 80m程の登り。万は快調に登って行く。晋はゆっくり登る。登山道は山頂を巻くので山頂付近で右に外れて山頂へ。13:00熊沢山。山名板には 1978mとあるが 1990mくらい。山頂稜線を行ってみようと少し進んだが道が良くなかったので登山道へ戻る。大菩薩峠への下りは苔の道。13:15大菩薩峠 1897m。人が多い。久し振りに来たので看板と標柱で写真を撮る。登山道右の宝塔は、手前の石碑のあるところは倒れているが少し先の宝塔 (昭和29年) は元気に立っていた。登る途中にリンドウが一株咲いていた。今日はリンドウはこれだけ。登って親不知の頭 1950m。天気が良いのでどこでも大展望だ。下ると賽の河原 13:30。ここから下っても 14時のバスには間に合わないので雷岩まで行く事にする。

妙見ノ頭は西側を巻いて過ぎる。13:40岩の所。13:45 2000m。富士見新道を登るとここに着く。13:55雷岩 2040m。十数人が休んでいる。唐松尾根を下ろうと思ってここまで来たのだが、賽の河原迄戻って旧道を下っても 15:45のバスには十分間に合うので、戻ることにする。14:00 2000m。14:10賽の河原。ここから旧道へ下る。笹の中のジグザグの綺麗な道だ。唐松尾根の向こう側に金峰山と八ヶ岳が見える。見上げると大菩薩の稜線。14:30沢筋に出た。2-3分で沢を渡る。先行の 2人が沢を渡っている。我々も渡ってから抜く。富士見新道にはこの沢に沿ってさらに遡るのだ。14:35富士見新道分岐の道標がある。ここからも富士見新道に入れるのだろう。快適に歩いて 14:40富士見平で登山道に出た。14:45福ちゃん荘 1700m。裂石を指す道標があり、それを行くと登山道だ。我々は登山道を行くが、ここから車道に降りて歩く人達も多い。紅葉が出てきた。15:00上日川峠 1585m。

綺麗な旧道の道を下山
バスの行列に並ぶ。駐車場の脇の紅葉は日が当たって綺麗。並んでいる人に聞くと朝のバスは倒木処理を待ったので 30分遅れたそうだ。バスを待っている間に下山者が結構多く来て長い行列ができた。15:35頃バスが来た。運転者さんは朝のバスの人だ。ここでも人数を数えている。満席に近いみたいだ。ほとんどみんな駅までなので後ろに詰めるように言うが前の方に座る人もいる。我々は真ん中あたりに座る。15:45発。全員座れた。小屋平で 1人乗ってきた。すずらん昆虫館で 2人乗ってくる。ここから補助席だ。バスから紅葉が綺麗だが、谷間なので、もう日影になってしまいキラキラしていないのが残念。天目温泉で下車する人がいたが、たくさん乗ってきて補助席も満席になった。でも全員座れて良かった。16:32頃甲斐大和駅に到着。

電車は 16:40なので我々はあせって降りたが、のんびり降りた人も含めて全員間に合ったようだ。大月から先では登山者はほとんど乗ってこなかった。高尾で乗り換え。京王 17:51に乗る。北野、調布乗り換え。19:05帰宅。今日もよく遊んだ。


今日は登りと下りは歩いたことのないコースでした。牛奥ノ雁ヶ腹摺山のコースを調べた時に立枯れの写真を見て、万は楽しみにしていました。広くて、笹原と立枯れ木の白い肌が青空に映えて、大満足でした。風は冷たかったですが、小金沢連嶺は登山者が少なくて気持ち良かったです。石丸峠から大菩薩峠方面に行きました。介山荘から先は人が多かったですが、雷岩から戻る頃は登山者がいません。日が暮れる時期はみんな早々に下山するのでしょう。賽の河原からの旧道もきれいな道で今度は登りに取ってみたいです。富士山がばっちり見えて気持ちの良い山行でした。

大菩薩には、最近はバスか自家用車で上日川峠まで入って、登る人が多く、万が好きな裂石から登るのは人が少ないのでしょうね。今日あたりは裂石に下る途中や丸川峠からの下りは、紅葉が最高だろうと思いますが、裂石 (大菩薩登山口) のバスは 15:00 の次は 16:43 なので、15:00に間に合わなかったら遅くなってしまいます。不便になりました。