愛鷹山
前回に引き続き愛鷹です。今日は前岳から位牌岳へ登り、愛鷹山まで行きます。愛鷹は人が少なくて木々が結構美しいので気に入りました。
日時 2012年08月21日
晋 万
今日は愛鷹の南部へ。前回同様に 6:01黒川発。JR松田の切符売り場は混雑。7:09の上りに乗り遅れた子供達もいた。本数も一時間に二本だから乗り遅れると困るだろう。御殿場で降りてバス待ちの間に駅のベンチで朝食。御殿場は少し標高が高いから風が涼しい。今日は自衛隊の火力演習があるらしく駅前のバス乗り場は混んでいた。我々は 8:30の十里木行きに乗る。今日は登山口で下車、9:00。
登山入口
山神社までの道は前回は大きな穴ぼこが数箇所あったが修理されていた。9:15 山神社。直進。9:25河原を渡る。水は無い。渡ると道標があり、ここは大沢堰堤と書いてあった。渡ると林道は完全に廃道。河原のように荒れている。靴紐を締めた。9:30 第五堰堤脇を通過。所々舗装の残骸もある。ケルンのある分岐を過ぎると右の沢に水音が聞こえた。左に大きく曲がり、右に曲がるところで先ほどのケルンから来る細道と合流、9:40。すぐ上で、右に堰堤。落石注意の看板を過ぎると道は一旦細くなりすぐ又林道。9:45 左から来る小沢のところにケルンがあり、渡ったところに道標があって位牌岳への登り口に着いた。水を飲んで一息つき 9:50左に入る。870Mくらいの所。
入ると崩れたセメント舗装の跡があり、万は避けようとして右足の脛を打ち少し血。少し行くと大きな堰堤がある。その前を通って堰堤の右から堰堤上に上がり、さらに沢沿いに進む。緑が気持ちのよい道だ。9:55炭窯跡。第二釜跡とあり窯の字が間違ってる。錆びた縦引き鋸が二本置いてあった。10:00テープとケルンの所で沢を渡る。自衛隊の演習が始まり砲撃音が大きく聞こえてきた。渡って隣の枝沢に出て、少し沢沿いに登り 2-3分で、至前岳の道標があった。950Mくらいの所。
位牌岳に向う稜線から見た富士山
急登で細い尾根だが、両側に木があるので、掴みながら登る。10:10富士山が見えた。尻石とある。砲撃音が大きい。ほぼ南に登るから丁度正面に太陽があってまぶしい。10:20 崖の上を通り、富士山が良く見える。大分上がったので、宝永山の火口が見える。この辺りもコアジサイが多い。木の枝を持ちながら急坂を上がり 10:45前岳着、1336M。山頂は林で展望は無い。田向から来る道に 10Mくらい行くと富士山が見えた。風が涼しい。水を飲んで少し休み 10:50出る。機関砲の音が聞こえてきた。
位牌岳に向かう。地図で想像していたよりも細尾根だが、よく踏まれて気持ちが良い。尾根が広がり緩くなってくると位牌岳は近い。降りてくる人とすれ違う。初めて人に会う。向こうもそうだった。5分ほどで山頂、11:30着。晋は少ししゃりばて気味だったし、丁度良い時間になったのでここで昼食。少し雲が多くなって余り日はあたらないが、一応日陰を探し、風の通るところで座る。駿河湾、田子の浦方面が良く見えた。鋸方面は、通行しないでくれとの看板あり。これで、この看板を両側で見たことになった。鋸の方に20M位も行くと北が開いている。富士山が見える筈だが雲の中。
馬場平の巨樹
12:00 出発。愛鷹へ向かうと左側に沼津が見える。12:20 長泉町最高点の石標。12:25 池の平分岐。少し先から鋸が良く見えた。断続的に音が聞こえるがもう火力演習は終わりかな?。12:40 いっぷく峠、1330m。水神社分岐。二人休憩中。富士山は雲の中。鋸とその向こうの越前は良く見える。いっぷく峠から緩く下って少し上がると袴腰岳、12:55-13:00。山頂という感じは無く尾根の分岐点。直進は第一展望台。ここで左折する。13:15 ヒメシャラが出てきた。結構大きなブナも。伊豆の山に似てきた。少し登って馬場平。道標のそばに大きなブナ。ここは素敵なところ。ブナもヒメシャラも多い。少し進むと大きなブナが枯れていた。マツカゼソウが出てきた。クサギの幼木が多く、歩いていて触れると独特の匂いがする。
13:30 馬場平の端。正面に愛鷹山。ここから下る。13:40 鞍部に着く。ここも水神社への分岐あり。最後の登りは 80M位。登り途中にも大きなブナが何本も見えた。13:50 愛鷹山。標高が低くなるのでかなり暑い。静岡県の山にある「輪切り山名板」がある。ここは一等三角点なので標石は大きい。神社へ行って鳥居の下で石段に座って一休み。14:00出発。
愛鷹山山頂
滑りやすい赤土の道。火山灰なんだろうね。V字型に掘れているところを下る。丹沢あたりだと、こういう所では脇に踏み跡が出来てしまっているのだが、ここは人が少ない為か、脇の踏み跡もあるにはあるが薄い。5分ほどで歩きやすくなり広場で美しいところ。この辺も大ブナあり。道はまたすべる。14:15-20水場。明日のコーヒー水を汲もうかと降りてみたが水は無かった。ここは東海大学分岐で、柳沢へは直進。すべりやすい。V字型にもなったりする。14:35 やっと、ちょっと楽になった。940Mくらいかな。暑い暑い。
14:45林道。登り口の道標は草に埋もれている。少し左へ行って下る。14:50前が開けた。鹿柵。まだ木が幼いので正面の箱根の山々が良く見える。15:00 二つ目の林道。10Mくらい左に行って下る。15:05 また林道。ここは林道を横切って直進。1-2分下った左の林の中に高い櫓があった。何だろう。15:25 左に畑?かな、小屋がある。ここまで四駆なら車で入れるようにしてあった。15:30 登山道入り口の道標。立派な道標があるが草に半分隠れている。その先には茶畑があり、舗装になる。タクシーはここまで来てくれるようで、タクシー会社の看板が立っていた。左側はゴルフ場になる。15:40 クラブハウスの所。沼津方面が綺麗に見えた。
赤野観音堂のクスノキ
15:50ゴルフ場が終わり赤野(あけの)観音堂へ向かって直進。新東名を越えた所が観音堂。江戸期の石塔が沢山ある。茅葺で綺麗なお堂。江戸中期。説明板にカヤの木とナギの木のことが書いてあった。カヤはお堂の正面にあるのですぐ分かるがナギがない。探し回ったら、枯れたらしく切り倒してあった。幹は大きな洞になっていた。16:10出る。真っ直ぐ下ると東名の手前、左上に弘法大師堂というのがあったが寄らず。そのまま左に曲がって下り、東名をくぐる。百合が沢山咲いていた。16:25 柳沢バス停。バスは無い。バス停前の神社にはクスノキが沢山ありどれもそこそこ大木。水があったので顔を洗って体を拭く。16:35出る。近くの広大寺の境内にも大きなカヤが見えたが寄らず。
16:50 柳沢入り口バス停に着いたが、そこで良いのか分からなかったので、ローソンで聞くとわざわざ出てきて郵便局の先だと教えてくれた。大急ぎで行く。鳥谷のバス停に着いたと思ったら、バスが来た。16:55乗る。バスの運転手は山と釣りが趣味の由。何処に登ったのと聞かれ愛鷹と答えて、良いのかなと思いながら運転手さんと山のお喋り。17:25沼津駅着。17:37の熱海行きに乗り熱海で乗換。小田原から小田急。丁度出たばかりで 15分以上待ち 18:49発。20:05帰宅。もう暗い。
今日も良い山でした。愛鷹は山が綺麗だし、人が少ないし、気に入りました。思っていたよりも結構大きな山域だし、コースもいろいろあるようです。ちょっと交通が不便なのが残念です。これで、鎖場の多い鋸岳以外は一応主脈を歩き終えました。さあ、残った鋸岳をどうするか、考えましょう。