倉見山から杓子山

倉見山は、杓子山から北に伸びる山稜のピークです。それほど一般的な山ではないですが新ハイキングには時々紹介されています。藪道を想像して行きましたがきれいな道でした。ただ、向原峠から杓子まではやや藪がありました。富士山の良く見える山ですがこの日は曇りで残念でした。
日時 2000年1月15日(曇りのち晴れ)
晋 万
2000年になってからの、始めての山行き。天気予報は、曇りのち晴れ。良くなる事を期待して出かける。場所は、昨年末に行った文台山から見えた倉見山。富士山が見えるかな。今日は、JR 青春 18切符の残り1枚を使う。

いつもの若葉台二番電車で行く。八王子からの松本行きに乗る。暖かい日。富士急の東桂駅には 7:55 着。山行きの格好した夫婦連れも下りる。馬場バス停の先の墓地を右へ入る。倉見山登山道の立派な看板がある 8:10。一緒に降りた人も、後ろから来ている。

少し上がると神社。左側をまっすぐ登る。倉見山方面を示す新しい看板がある。我々は、テープも無く道標もない山と思っていたのだが、ちょっと違った。

8:35 845m の標高点。結構急登で一汗かいた。高曇りだが暖かい。藪道を予想していたが、良い道だ。8:45、目の前を雉が飛んだ。メスの雉だ。地味だがそれなりに美しい。8:50 鉄塔。左に文台山から御正体が良く見える。左側は、雑木林で葉が落ちている。9:05 1080m の標高点。9:15 三つ峠駅方面の分岐の道標あり、倉見の集落へ降りる。道標に山頂まで 30分とボールペンで書いてある。早く着きすぎる。どうしよう?。

9:40 - 9:45 倉見山 1256m 山頂着。時々薄日もさすが寒い。残念ながら富士山は見えない。三つ峠も山頂は雲がかかっている。下ろうかどうしようか迷う。向原峠まで行って、杓子にに登る登山道があるのなら予定外だが行ってみようという事にして先に進む。途中見晴台がある。富士吉田市とたぶん富士山が良く見えるはずだが、市内は良く見えるが富士山は見えない。9:55 下る予定だった尾根の分岐点。10:05 富士見峠。本当は富士山が良く見えるところ。富士山のほうを背に写真を撮る。

10:10 - 15。向原峠。杓子への道標もある。だんだん寒くなってきたのでシャツを着て、杓子 (杓子北尾根) へ向う。途中暑くなったので脱ぐ。この尾根は、結構狭く、急登だ。登りは汗をかく。やせ尾根では冷や汗が出る。1292m のピーク 10:40。道を示す大きな黄色のテープ( 荷造り紐 ) がある。一旦下って叉、登る。右の山腹で、草刈のモーター音が聞こえる。道はずっと尾根。

11:00 頃には青空が広がってきた。やせ尾根もあるが歩きやすい。所々雪を見る、高度 1350m 位からだ。11:10 - 15。1410m の標高点。雪の上にきつねかもっと小さい動物の足跡がある。降り返ると倉見山に日があたっている。

根元神社の旗
11:20 根元神社。大きな赤い旗がある。お参りした。平成 11年に新しく作りなおしていて綺麗。そのとき一緒に付けた道標が迷いやすい所に付けてある。ありがたい。11:30 後 100m。日が射してきた。雪の上に鹿かイノシシの足跡がある。ここから上は、道が凍っているので慎重に登る。11:30 大明見への分岐に出た。向原峠への道標あり。

11:45 杓子山頂着。8人くらい居た。昼食にする。富士山がかろうじて雲から頭が出ている。日があたってぽかぽかして気持ちが良い。12:10 頃 14人の男の大パーティが上がってきた。南アルプスも雲の間から見える。白根三山の手前は、節刀ヶ岳の稜線。そのうち女の人の 8 - 9 人のパーティも上がってきたのでそろそろ片付けて 12:25 出発する。


下山は杓子の西尾根を下りる。最初は、駆け下りるような急な下りで 1300m 迄下りて一息 12:55。高さは倉見山と同じ位になった。13:05 鉄塔。富士山が、完全に見えた。綺麗。反対側に倉見山も良く見える。1198m の標高点 13:25。振返ると、木の間から杓子が大きい。ここから、緑のテープがある。道形はあるが藪がかぶっているのでテープを見ながら道形を確認しながら下る。ほとんど林道まで下って 14:00 左に石碑がある。「南朝忠臣藤原藤房卿墓」とあった。建立は富士文庫。

すぐ林道。三叉路なので、近くで休憩中の山仕事の人に道を聞く。「何処から来たの。」と言われ、「杓子から降りてきた」と答えると、「藪だったろう」と驚いていた。下の方へ行く。ペンションの脇を通って、川の脇(テニスハイツ)の道に出る 14:20。大明見から、下吉田方面へ歩く。途中シャトレーゼで、和菓子とシュクリームを買い、葭池温泉 (よしいけおんせん) の駅に出た 15:05着。富士急 15:35 に乗って帰る。葭池から大月まで 930円。富士急は本当に高い。


倉見山は、藪道を想像していたが、道標もある良い道。杓子への登り(北尾根)は、所々やせ尾根もあり、気を使う場所もあったが、おおむね歩きやすかった。 下りは(西尾根)は、ほとんど廃道、藪道、とくに終り頃。杓子山頂は、天気良くなって暖かく気持ち良かった。晴れてからは富士山が、良く見えて良かった。