幕山・星ヶ山・白銀山


湯河原梅林の梅を見てそのまま幕山にあがり、星ヶ山から白銀山と回って、湯本に降りるコースを考えました。今年は寒くて梅が遅く、まだ三分咲きと言ってます。昨夜、雨が降ったので笹薮があるらしいから一寸心配ですが、刈払いしてあるだろうと楽観的に出かけました。久しぶりにK氏と一緒です。
日時 2013年03月05日
晋 万 K氏
5:40 黒川発。快晴だが昨夜の雨で路面が濡れている。笹薮が心配なので一応雨具の下だけ持ってきた。6:15電車から見る丹沢の山々に朝日が当たり赤い。丹沢には雪あり。電車の中で朝食。小田原着 6:58。K氏と待ち合わせし JRで湯河原へ。7:45下車。梅林行きのバスは遅いのでタクシーを使い幕山登山口まで行く。途中女の人が歩いていた。我々のすぐ後に男の人が一人タクシーで来た。二人とも梅林に入っていったがその後会わなかったので幕山には行かなかった様子。準備して 7:50出発。梅林へ入る。今は入園料を取るようだが、まだ早くて番人が居ないので無料。

まだ咲き始めの梅林を上がる
下のほうはだいぶ梅が咲いていて香る。枝垂れの白梅がある。林内を上へ上へと上がっていく。大きい梅林だ。上のほうはまだ咲いてない木も多い。海側をみると真鶴半島が大きく眼下に見える。左手に幕岩。岩登りのゲレンデ。梅林最上部から山道へ。よく整備された良い道で天気もよいので気持ちが良い。この山は 20人 30人の団体が上がって上で宴会などするらしい。忘年山行や新年山行によさそう。8:50幕山山頂。広々したところ。北の方の山にはパークウェイが見えるので今日はその付近まで行くのだ。立派な案内板があるが、地名が分からないので、よくわからない。北東に下って南郷山へ向かう。思ったよりも雲が多くて、曇時々晴くらいの天気。

9:05白銀林道(しろがねりんどう)に降り立つ。横切って真っ直ぐ自鑑水へ。自鑑水 9:10。晋は草地の中の明るい池を想像していたが、林の中の少し暗い感じのところにある池。土肥会(多分土肥一族の会なのだろう)が建てた碑に自鑑水のいわれが彫ってあった。少し上がると林道への分岐。そこからさらに少し上がって尾根に出る。小鳥が前を飛んで道案内。尾根を右へ。両側は背丈以上の箱根笹だが刈払いしてあって広い。300mで南郷山、9:30。三角点があり、ここにも幕山と同じ案内板があった。戻って小道地蔵堂(しょうどうじぞうどう)屋敷跡方向へ向かう。道は右寄りに 686Mの高みの東側を巻くように行く。そして道がヘヤピンカーブで右に曲がるところの左に笹薮の中へ潜り込むような人一人幅の細い切れ込みがあり、テープがぶら下がっていた。案内書にあるとおり、どうやらここが星ヶ山への入り口だ。

この笹籔から入る
ここまでは両側笹薮とはいえ幅広い刈払いの道だったが、いよいよここから籔の中へ。心を決めて 9:45突入。肩幅とはいえ一応は刈ってある。足元が滑って歩きにくい。両手で左右の笹を持って上がる。笹が濡れていたら大変と心配したが乾いていた。短い距離だが 9:55 686Mの北側に出て 686mから降りてくる踏み跡との三叉路になる。ここの笹は低いのでほっとする。右へ行く。林になって笹から解放。700M圏の手前からまた笹籔になり 10:00尾根に出た。木にテープがある。平坦な尾根を北西へ進む。少しの間は笹が低いが、道が北へ向かい、星ヶ山への登りにかかるころから又背丈以上の笹。ここは笹が濡れている。籔を漕いでいると両側から水が落ちてきて濡れる。曇っているから雨かと思うほど。道が尾根を越える感じになったところで右に入る踏み跡あり。入るとすぐ星ヶ山、10:30。三角点がある狭い笹薮の切り開き。ゴルフボールが一個標石の上においてあった。すぐ北側が小田原城カントリーだ。

戻って進むと道はすぐに左へゆるく下る。笹がぐっしょり濡れている。いくらなんでもびしょ濡れになるので晋・万はここで上着を出して着た。K氏は星ヶ山への登りで雨具を出して着ていたので OK。右からゴルフ場の声が聞こえる。すぐ近くなんだ。案内書では尾根伝いの道とゴルフ場脇の道とがあるとある。尾根伝いの笹薮が濡れていてきついので、少し下ったところから右にゴルフ場の方へ降りてゴルフ場脇の山道というのを行く事にした。下るとゴルフ場に行き当たる。害獣駆除の罠があり気をつけないと危ない。ゴルフ場脇の山道を探して、すこしゴルフ場に沿って行ってみた。水タンクの脇を通り過ぎて下るとまたゴルフ場にぶつかり猪避けの電気柵があったりする。あきらめて尾根伝い道に戻ることにした。罠に気をつけながら元に戻ると 10:55。

びしょびしょになりながらやっとまともな道に出た
一応踏み跡はあるが、刈払いが古いので笹が伸びていて道筋が分かりにくい。おまけに笹はぐっしょり濡れている。赤い境界杭を探しながら笹をかき分けて進む。しばらく進むと踏み跡は右に曲がりゴルフ場の方向に下って行く。道なりに、といってもあやふやな踏み跡だが、下る。赤杭があるので、ちゃんと来ているのだろうなぁという感じ。道が分からなくなったので晋が少し下って道を探す。下ると低いフェンスがあり踏み跡があった。どうやらこれがゴルフ場脇の道の延長らしい。二人を呼んで、フェンスに沿っていく。良い踏み跡で、すぐに道標があった、11:10。案内書にある「頼朝道 白銀山」の道標。すぐに平坦な場所に出て、そこが弾正屋敷跡だった。一息ついて 11:15。良い場所なのでここで昼食にした。時々、日が差すが概ね曇。晋はズボンがびしょびしょ。座ると中まで水がしみこみそうなので立ったまま食事。道は良くなったので濡れた上着を脱いで 11:45出発。

道は良い。時々笹が出てきたりすると「又か」と思うが、笹が有っても広い刈払いだし、で、問題なく進み、少し下ってターンパイクに降り立つ、12:20。降り口には雪が残っていた。WEEKDAYなので車は少ない。左に少し行ってから道を渡り、案内書にある道路下が流水用のトンネルという場所を探す。すぐにそれらしい場所があった。そのすぐ先から小沢に降りると言うが降りるような踏み跡はない。ターンパイクをもう少し先まで行ってみたが、それらしい場所は無いので、戻って、晋が藪の薄いところから突っ込んで下りてみると、やはり道路下が流水用のトンネルになっていた。二人を呼ぶ、12:35。

小沢の底は踏み跡のようになっているので沢沿いに上がる。笹が倒れていて歩きにくいが掻き分け掻き分け行く。笹は乾き切ってはいないが先ほどのようなことはないので大丈夫。案内書には「しばらく進んで左の踏み跡を追う」とあるので左に注意しながら進むが踏み跡は分からない。そのうちに左側が少し籔の薄い所に来たのでそちらへ上がって行くと平坦になり、大籔。踏み跡は全然無い。藪の中に白テープがあった。一応は目的に向かって来てるのかなと思う。道が無くなったら、普通は高みを目指すのだが、平坦なのでそれもならない。北西方向を目指せばよいのは間違いないので、磁石を見て、太陽の位置を確かめながら、北西へ籔を漕いで進む。また白テープが一つある。とはいえ踏み跡は全く無い。なんとなく尾根状になってきたので、尾根状を外さないように行く。この調子では白銀山には何時着けるだろうかと思ったりしていると、木が出てきて、藪が薄くなり、踏み跡らしいのが出たり消えたり。

白銀山山頂
少し楽になって、しばらく進むと、右に道らしいのが見えたのでそちらに行くと、道に出た。ホ!。どうやら白銀山から三所山へ向かう道のようだ。左へ上がってゆくと道標、弾正ヶ原と白銀山と三所山の三方向を差す、13:00。弾正ヶ原方向は、本来は我々がそこを登ってくる筈の方向だが踏み跡もない藪。何にしても、着いたので良かった。また少し日が差してきた。進んで 2-3分で白銀山山頂。雪が残っていた。笹に囲まれて景色は見えないが、そこそこ広い山頂。北から道が来ている。南西からも良い道が来ていた。南西からの道が地図の破線路だとすれば、我々が入った所からターンパイクをさらに 4-500M行けばこの道があり楽に登れたのではないかとも思える。南西方向に行くとすぐに雑木などを植林した所が有り、そこから駒ケ岳が見えて、駒ケ岳頂上の向こうに富士山が頭だけ見えていた。駒ケ岳と富士山が直列。富士山をこんな風に見るのは初めて、面白い見え方だ。左の方に芦ノ湖も見えた。

13:15出発。来た方向に戻り、上がってきた地点を過ぎて下ってゆく。この道は通常のハイキングコースの筈なので、ここまでのルートと違ってルンルンの積もりだったが、なかなか一筋縄ではいかない。あまり良い道とはいえない。ずんずん下って少し登ると道を木で止めてあって、左に登るようになっている。地面に箱根湯本と書いた小さな道標があった、13:35。少し上がってすぐに下り、稜線のこぶを乗り越えて進むと三所山(みところやま)、13:50。左の方にも踏み跡があるように見えるが、ここは右へ。かなりの急坂を下り、さらに少し下って、登り返す。そこから下って平坦になったところで左へ下る、780m付近、14:10。箱根湯本と書いた道標が木の根元に置いてあった。真っ直ぐは 758Mへの平坦な支尾根で、木で止めてあった。

406.4Mの三角点
道形は一応はっきりしてはいるが、あまり綺麗な道ではないし、道標もテープも少ないので、よく歩かれている一般登山道だけを歩いているような人にはちょっと歩きにくいかもしれない。少なくともルンルンのハイキング道とは言えない。14:35 右にゆるく曲がって東北へ向かう、670Mくらいの所。14:55-15:00 406.4Mの三角点。飴を食べて一息つく。下って行くとアオキのトンネル。15:05 竹薮になり、猪避けの電柵あり。登山道のところは電柵を高くしてあるので潜って出る。右に下るようになり、猿沢の堰堤脇に出て、下ると林道に出た、15:15。少し行くとゴルフ場への道に出て、数人の女の子が賑やかに歩いていたので何処に向かうのだろかとちょっとびっくり。山に入ってからここまで、ターンパイクで車は見たが、人には会わなかった。

箱根新道をくぐって、旧東海道を渡り、階段を下ると須雲川に出た。対岸がホテル天成園。さすがに箱根で、人が多い。ピンクのカワズサクラが少し咲き始めていた。15:40 箱根湯本駅着。15:53発に乗る。小田原でK氏と別れ、急行に乗って、17:35帰宅。

天気は快晴の予報だったのですが曇時々晴程度でした。笹薮は人一人やっとの幅のところが多く、しかも星ヶ山周辺は雨で濡れていてびっしょりになりました。箱根笹は背が高く、前が見えないので大変でした。弾正屋敷の方に向かうところでは踏み跡の薄いところもあったし、ターンパイクから白銀山への登りでは道の無い籔漕ぎもあり、1000Mに満たない低い山ですが、手ごたえのあるルートで、しかも結構長い尾根でしたから三角点が 4箇所もありました。達成感十分です。