三国山ー不老山


我が家のサンショウバラは、5月の旅行中に殆ど咲いてしまいました。それでサンショウバラを見に行く事にしました。どこに行こうかいろいろ考えましたが、久し振りに長い距離ですが、篭坂峠‐不老山までを歩くことにしました。樹下の二人のサンショウバラはまだ咲いているようです。山頂はどうかな?。平日なので人が多くないと思っての出発です。
日時 2017年 6月5日(晴)
晋 万
御殿場からのバスの関係で、始発で出発。平日なので、会社員の方が多い。今日は割と空気が綺麗で、栗平から富士山が良く見える。新百合から各停の電車で新松田へ。松田から、御殿場線に乗り換える。西丹沢行のバスは待っている人がいた。御殿場線は静岡行だが、座れたので車内で朝食を摂る。学生が多い。御殿場からバスに乗る 7:40発。御殿場西校の生徒がたくさん乗っている。バスの運転手さんは、停留所の切替えが遅いので、篭坂峠に近くになったのに標示が駒止松のまま。篭坂峠で降りますと言って下車をお願いした。8:20篭坂峠着。

登山道入り口
準備をして8:25出る。坂を上がって墓地の奥から山道に入る。三国山ハイキングコースと書いてある。木陰の中を歩くので、少しひんやりする。ツツドリが良く鳴いている。道はハイキングコースなのでとてもきれい。フタリシズカ・ヤマツツジ・フジサンシキウツギ(富士三色空木)・ニシキウツギ・ウツギなどが咲いている。8:40畑尾山分岐。三国山方面に進む。登山道の左に天狗ブナ、8:45。周りを囲ってある。登山道からブナを見に行く道が出来ている。一回りして写真を撮る。このブナは根本付近から枝分かれして広がっているので伊豆のブナと似ている。

ブナからは窪んで歩きにくい登山道に戻らずに、踏み跡を上がると1-2分で登山道に戻る。さらに2-3分で登山道は左に曲がって行く。そのまま進むと、9:00アザミ平。畑尾山方面分岐。岩田さんの道標がある。うぐいすが鳴いている。周りは白とピンクのニシキウツギ、紅色のフジサンシキウツギが満開。右側が開けて、箱根・愛鷹方面が良く見えるが、富士山は雲の中。沼津の海も見える。9:10アザミ平東で又林に入る。1366Mへの登りはブナが綺麗。林の下にはバイケソウが沢山。9:20 1366M。左へ曲がる。大洞山への道は、素敵な新緑のブナ林の中を進む。ヤマツツジが咲く。奥の院分岐を過ぎると大洞山 1383M 9:30。今日の最高点だ。さすがにミツバツツジは終わっていたが一輪だけ咲残っている木があった。バイケソウがだいぶ大きくなっている。

9:55楢木山 1353M。道標が無いと分からない。10:05ヅナ峠。富士スピードウェイ分岐だがその道は通行止め。その先で女性二人組に会う。どちらからというので、篭坂峠と答える。バイケソウの群落が多い。クワガタソウの小さい花が咲いていた。10:15三国山山頂。三角点は無いが御料局の境界見出標があり駿河国駿東郡とか古い地名が書いてある。新しい石標は山石標。広いが誰もいないので静かな山頂だ。先に進むと 10:30四等三角点、1201.1m。

10:35鉄塔のところ。ミズキが満開。山なので平地よりは少し遅い。ここから下りはブナの大木が沢山ある。10:40県道に出る。神奈川と静岡の県境だ。車がそこそこ走る。県道を渡って山道に入り、しばし県道に並行して歩く。南が開けると箱根・金時・明神・矢倉の山々が良く見える。フタリシズカが多い。10:55図根点 983M。なだらかに下って 11:00明神峠。峠の少し西寄りにワンボックスカーが2台停まっている。峠にも1台。峠の岩田さんの道標は健在。その先の鉄塔のところで食事にしようと言い出発。

諏訪神社の奥宮を通り過ぎて、少し上がると鉄塔に行く手前の道標に40M先にサンショウバラの大木ありと書いてある。行ってみることにする。左側上に大きく広がったサンショウバラの木があった。まだ咲きはじめだが、上の方は咲いている。横に行くと鉄塔に出る 11:05。三人が休んでいる。鉄塔の東側、植林地との間に3本のサンショウバラがあり結構沢山咲いている。ここで昼食にする。休憩中の三人とサンショウバラのお話しをしていると、お年寄りの人はなんと岩田さんだった。まだお元気だったのだ。もう少しで91歳になられるそうだ。以前にご自宅の前でお会いした事があると言ったら我々が座っている傍まで来てくれて、いろいろお話をする。我々が食事している間に帰って行かれたが、これからも元気でいて欲しいものだ。

まだまだ元気な岩田さんの道標
11:40出る。植林地の中を登って行く。二人に会う。12:00ごんぐのベンチという岩田さんの道標がありベンチがある。ここから湯船山への登りはこの尾根では一番の急登だ。12:10ゴルフ場方面の分岐。12:15湯船山 1041M。二等三角点。標石の上に丸いICタグが埋め込んである。大洞山の標石にもあった。ここの岩田さんの道標は倒されていた。白クラの頭の手前でひとり来た。12:35白クラの頭。二人に会う。この先も良いブナ林だ。12:40ロープのある急坂。12:55左下に古い林道が見えた。13:00ベンチのあるところ。13:10頃から開けてサンショウバラが出てくる。写真を撮りながら行く。満開の木、終わりかけの木、これからの木、いろいろだ。

樹下の二人への登りの左側斜面はサンショウバラが群生。そちらへ入ったり、写真を撮ったりしながら 13:20樹下の二人に到着。樹下の二人では我々のみ。充分サンショウバラを堪能した。ヤブデマリの白い花も満開。オニグルミの木もあって地味な花が咲いていた。13:30出発。すぐに二人が来た。下って世附峠 13:35。ここにもサンショウバラが3本ある。岩田さんの道標も元気だ。不老山へは200mの登り。14:05富士山の見えるベンチのところ。今日は富士山は見えない。途中またサンショウバラの写真を撮りながら、14:10不老山に到着した。

山頂のサンショウバラは満開
山頂のサンショウバラは今満開。まだ殆ど散っていないのでとっても美しい。多分今日のベストだ。ここも人がいなくて我々だけ。あと二本サンショウバラがあるがそれはまだ咲きはじめだ。ここにもヤブデマリの白い花が満開だった。14:25出て山市場へ向かう。植林地を歩く。思ったよりも上下がある。14:35 894M、左へ下る。14:40林道に出た。林道傍に3本のサンショウバラ。ここのサンショウバラは終わりかかっているのもある。林道を越えて直進する。7〜8分で番が平の手前を右へ下る。植林地の下り。15:00崩壊地を巻く。600M位にチョットだけ自然林がある、15:10。すぐまた植林地になる。

炭窯跡があり、500Mあたりから自然林。430M位のところに桟道がある。その先バス停35分と書いてあり15:25。滑りやすい道だ。慎重に下る。最後は又植林地になって 15:40畑に出た。15:45吊橋を渡って県道に出た。馬頭観音がある。大正時代が多いのはこの頃炭の輸送に馬が盛んに使われたからだろう。15:50山市場バス停。谷峨駅の電車は16:41なので駅まで歩くことにした。16:00用沢。16:10道の駅、月曜日は休み。16:15宮原入り口。橋の先でバスに抜かれた。のんびり歩いていたが少し早くする。16:32谷峨駅着。16:41発に乗って松田へ。17:01新松田で乗る。新百合からの電車が遅れ18:25帰宅。


月曜日なので、静かな山行でした。富士山は栗平で見たのみでした。明神峠から上がった鉄塔の傍で、岩田翁にお会いしました。まだまだお元気そうでした。一緒に写真を撮らせていただきました。サンショウバラの保護の為にそばの木を切り倒したら逮捕されて前科一犯だとか冗談混じりにおっしゃっていました。今は老人ホームに入っていて、病気もあって歩きにくいので、峠からここまでしか来れないとおっしゃっていましたが、ゆっくりですが、杖も使わずに歩かれていました。お話もしっかりしていました。お会いできて良かったです。サンショウバラは不老山山頂が今日は一番でした。