三つ峠駅から三つ峠


三つ峠は1786Mの山です。山梨県に有ります。富士山の展望台として関東では著名です。 又、三つ峠の岩場は岩登りのゲレンデとしていつも賑わっています。 登るのに一番楽なのは、富士急の富士吉田駅からバスで三つ峠登山口まで行きます。 そこからすぐです。私は、富士急の三つ峠駅から登りました。 このルートは長いですがいわば表道だと思います。

日時:1980年6月7日(土)
一人で

木無山へ向かう途中の小屋の所から富士山

天気は快晴とはいわないまでもまあ晴れ。予報は晴れ時々曇り。良い方に外れる事を祈りつつ出発。高尾からの松本行きは5月3日は混んでいたが今日はがらがら。八王子からの電車の到着ホームも前と違って、前は橋を渡ったが今日は渡らなくてもよかった。

大月からの富士急はがらがら。4両編成の2両目は一人だ。三つ峠駅 7:33。天気は快晴となる。身支度して 7:40 駅から歩きはじめる。正面にこれから登る三つ峠を見て気持ち良い。だるま石着 8:30。梵字を彫った石である。ここまで楽な林道。ここに水有り。汲む。1L。1KG重くなる。出発8:40。ここでもうぐいすが鳴いている。少し雲が出てきた。登りはさしてきつくない。鳥はあちこちで鳴いているが少ない。所々ツツジが咲いている。

9:20 富士山の見える見晴台。富士山は全部見える。美しい。幹がぶなに似て葉がもみじのような木は「ウリカエデ」と言う。9:45 カッコウがないている。富士石 9:55。赤い色(キリシマのような色)のツツジと、紫のツツジが沢山咲いているが、紫の方はもう終わりかけ。鳥がぎいぎいきちきちと鳴きうるさい。(あるいは虫か。気の早いセミかとも思う) 八十八大師 10:00 休憩。木立の中の気持ちの良い所。ポポ、ポポと鳴く鳥がある。何だろう。(これはツツドリである)。10:10 八十八大師発。

三つ峠山頂 11:00。途中ロッククライミングの練習を見ていたので遅くなった。まず正面に富士山。すそ野は霞んでよく見えないが山頂はくっきり。西に南アルプス連山。北岳も少し霞んでいるが見える。西北には八ヶ岳がかすかにみえる。北から東にかけては林が視界を遮ってよく見えない。西南は河口湖と西湖。もやでかすんで見えるような見えないような感じ。蝿のうるさい山頂である。西から次第に曇ってきているらしくつい先頃まで見えていた南アルプスの稜線が見えなくなった。

山頂発 11:15。ホトトギスが鳴いていた。山頂下の小屋の所で昼食。12:00 発。空は曇ってきたが富士山は相変わらず良く見える。昼食はむしろ木無山の近くで富士を見ながらの方が良い。木無山そのものは草地に入れないので食事には不向き。ホトトギスが鳴く 12:15。木無山からの富士山も素晴らしい。天上山へは富士の方へ向かって進む。遥か右方に丹沢山塊がかすんでみえる。

今度、鳥の鳴き声のレコードを買って、鳥の声を覚えよう。木無山 12:45 発。すぐ河口湖が右手にみえた。ツツジが5分咲き。こちらのツツジはピンク色。常に富士を見ながら歩く感じは良い。道も良く歩きやすい。1583 Mのピークを過ぎて、右手に木の間がくれに河口湖が見える。快適である。1491 Mのピークを過ぎた所で突然道の上に鳥が飛び出して10M程、すぐ前を歩いた。

うぐいす色だったがうぐいすにしては大きかった。河口湖とその向こうに西湖が見える。林はほとんど針葉樹で頂上付近だけ少し広葉樹があった。針葉樹はモミ、トウヒの類と思うが名前はしらない。真っ直ぐに、すっと伸びた針葉樹の林から富士が浮かび上がって見えるので素晴らしいのだと思う。メジロがいる。

くれち分岐 13:50。河口湖が良く見える。カキツバタか、アヤメか、ショウブか知らないけれど、その類の花が時々見える。とてもきれい。(これはアヤメ。中心に黄色の斑点あり)。霜山 14:10。三角点だから一休みできるかと思ったら、展望も悪く、汚れている。だめ。天上山 14:50。富士山の全景が見える。抜群。足下に富士急ハイランド。そして富士山の側火山列が良く見える。ここから見ると富士山は少し左に傾いて見える。 天上山発 15:15。河口湖駅 15:40。雲が出て富士山は隠れかかっている。
総括
総合的に見てやはり人気のあるコースだけあっていい所だった。 あえて難を言えば、木無山から天上山まで休憩に良い所が全然無いのが少々困る。