明神峠から須走


久しぶりの山行。梅雨の晴れ間で、行く場所をいろいろ探しました。不老山のサンショウバラは終わりらしい。でもまだ三国山・大洞山方面にサンショウバラがある事が分かりました。今週末まで、明神峠行きの 8:00発の臨時バスがありますので、それで登りましょう。久しぶりにサンショウバラの見学です。もう遅いのでしょうか、それともまだ早いのでしょうか?。楽しみです。
日時 2016年6月11日(晴)
晋 万
駿河小山発のバスは 8:00。それに合わせて自宅を出る。土曜日の朝なので、小田急本線は混んでいる。若い人が多いが朝帰りじゃなさそうだし、何やろね。山姿の人も多い。男性の年寄りが座席を占領し横になって寝ている。嫌だね恥ずかしい。海老名で座れた。いつも愛甲石田では沢山の人が下車する。何でかな?(調べたら日産行き社内バスがここから出るらしい)。新松田で下車。山行きの人がたくさん降りた。西丹沢行きの臨時バスがまさに出発するところだったが、急いで下りて来た人達を乗せて出て行った。我々は松田から御殿場線。電車は、中高年の団体、単独の人や学生が多い。座れたので車内で朝食。谷峨ではあまり降りない。料金を払う人で、2分出発が遅れた。山行の団体はどこに行くのだろうか?金時山か?我々と同じバスかな?とチョット心配。

バスは 8:00発だ。下車後すぐ並ぶ。団体さんは居ない。20人弱の人達が乗る。運転手さんは、荷物の忘れ・事故などうるさいくらい言う。バイクが多く、急ブレーキがあると言う。以前事故か何かあったのかな?。次の 8:45発には 100人くらい乗るそうで、バスは 2台出て、我々の乗ったバスも、すぐに引き返して 8:45のバスの一台になるらしい。途中、万は畑の中で鶉を見る。が、思わずライチョウと言ってしまう。こんなところにライチョウはいる訳ないもんね。でも同じニワトリの仲間ではある。バイクが多く運転手さんは先に行けと手で合図をする。8:20明神峠。岩田さんの道標は健在。

ブナの大木が多い
支度して出発 8:25。不老山方面に行く人も多い。ホウノキの花が咲いていた。下界よりも一か月遅い。少し行って右の山道に入り、県道に沿って少し行くとトイレがあった。そこから少し県道から離れて登って行く。バイケイソウの群落が多いが、まだ花には少し早い。左前方が開けると愛鷹山が見え、その先では左が開けて箱根の山々が見えた。8:50県道が尾根を乗っ越して三国峠の方に行くところで車道を横切る。すぐ、三国山 1KMの道標で、山腹を行く道を分けて、登りになる。登るにつれて、ブナの大木が出てくる。9:00鉄塔。丹沢方面が良く見える。9:10左下にヤマツツジ。ムシカリ(オオカメノキ)の花が咲いている。装飾花があってアジサイに似ている。

9:25三国山。予定は大洞山だが、時間が早いので山伏峠から石割山というコースもちょっと頭をよぎる。が、今日はサンショウバラだから、ぶれずに大洞山と決めた。平坦な山稜を西へ向かうとバイケイソウの大群落。道の両側は大木は無いが中くらいの木が揃った美しい落葉樹林だ。ヒメシャラの茶色の木も多い。折れてL字型に曲がったまま太くなった木や、落雷?で裂けた枝が、面白い形に成長した木がある。ちょっと下って、9:40ヅナ峠。冨士スピードウェイ・冨士霊園分岐だが止めてある(調べると、1070mから林道に下りるルートが崩壊しているらしい)。9:55楢木山 1353m。手製の小さな山名柱があり、御料局の三角点がある。時間は余りかかっていないが、予定通り大洞山経由で須走紅富台に向かう。

角取神社の奥ノ院
5分下って又平坦。大木は少ないがブナが多い。ベニウツギはまだまだ咲いているが盛りは過ぎたようだ。10:05左が開けて、正面に大涌谷の噴煙が見える。サラサドウダンも咲いている。10:25大洞山 1383M。今日の最高点。その先 10:30角取神社奥の院入り口。どのくらい掛かるか分らないが、時間に余裕があるし、10分位で着かなければ戻ることにして、行ってみる。ヤマツツジが綺麗に咲いているところから急な踏み跡を下るとすぐロープがあり、ロープ伝いに岩を回り込むと、大きな岩の下に小さな 2基の祠があった。岩に注連縄が掛け渡してある。ここから下る道は無さそうなので下からお参りすることはできないのだろう。お参りして戻ると往復 5分位だった。

10:45 1366M。右へ下って行く。道標はアザミ平・篭坂峠とある。曲がってすぐ左にサンショウバラの木があった。花はまだみたい。ニシキウツギ・ベニウツギ・サラサドウダン・ヤマボウシが多い。ここのヤマボウシは花が小さいが、花の大きさは種類の違いではなくて立地条件の違いによるらしい。前方が開けると富士山の山頂の一部がちらっと見えた。少し開けた所からは愛鷹山が良く見えた。11:00アザミ平東。ここから広々している。学生らしい団体とすれ違って、11:05アザミ平の道標。篭坂峠への分岐だ。ここにも岩田さんの道標がある。左へ曲がり、立山(たちやま)へ向かう。11:15畑尾山 1365M。左奥にヤマツツジの大きな木があり満開だ。写真を撮り、立山展望台で食事にすることにして出発。花は終わっているがゴヨウツツジ・ミツバツツジもある。少し下ると篭坂峠への分岐がある。

11:25立山の道標から縦走路を外れて立山展望台に向かう。途中にはベニウツギやヤマボウシが多い。サンショウバラもあり花はまだまだだ。11:30立山展望台到着。ここで昼にするつもりだったが、オ ー ト バ イの人達がいる。5台であがってきていた。何処から上がって来たのかな?。オ ー ト バ イが入ると自転車以上に山を荒らすので余りよろしくは無い。以前、明神峠東方の山中でスギ林の中をオ ー ト バ イが走り回った跡をみたことがあるが、まあぁ、イノシシの痕よりもすごかった。展望台からは富士山方面が開けているが山頂は雲で見えなかった。オ ー ト バ イがいるので食事はやめて 11:35出る。

巡り合えたサンショバラ
展望台から須走方面への縦走路に向かう。来た道とは違う道だ。すぐのところにサンショウバラの木が群生している。大きな木も多い。残念ながら花はまだまだだ。よく見ると蕾もあるが固い。サンショウバラの木など見ながらゆるゆる進むと、左が開けて富士山が見えた、11:45。ここで富士山を見ながら昼食にする。富士山はガスで見えたり見えなかったりする。暑くもなく、寒くもなく気持ちが良い。食事中に女性 2人が来る。須走紅富台から来たみたいで、サンショウバラが咲いているそうだ。元気になる。12:20出発。

2-3分で立山から来る道と会う。須走紅富台へ向かって左(西方向)へ曲がるとドウダンツツジの大木が沢山ある。花は満開だ。コクチヨと書いた標石がある(国土調査の標石と思うがネットで調べても載ってなく不明)。12:35立山砂場(1240mくらい)。ちょっと開けた所。大きなヤマボウシの木があった。さらに西に向かって下り、高度1200m付近からサンショウバラが咲いている。やっと会えたので嬉しい。結構大木が多い。派手じゃないけど綺麗だね。12:35正面に富士山が見えた。この辺りから南寄りに 1070mへ向かって下る。12:55高度1100mくらい、大きなサンショウバラの木があり上の方まで花が咲いていた。ぐんぐん下って、13:00立山休憩所、1070m付近。ここから道は左へ行く。この付近はもうサンショウバラはない。

高度1050M付近から植林地になった。じきに広い作業道に出て、13:05道標で右へ。13:10舗装道路に出た。別荘地みたいだ。下って国道に出た。国道の向かい側は富士高原ゴルフコースだ。雲が上がったので富士山が良く見える。雪は少ない。少しショートカットして天恵(温泉とレストラン)の前を通り、13:30道の駅バス停。13:35浅間神社の駐車場に到着。駐車場は神社の西側で、東側が正面になるので、ぐるっと回り込んで正面の鳥居から入った。浅間神社バス停はこちら側にある。朱橋を渡ると社務所前に元禄5年の庚申塔が立っていた。鳥居をくぐり楼門を通って社殿まで120mほど。社殿は権現造り、江戸中期。宝永噴火で火山灰に埋まったので古い建物はない。バスは 13:53発だが、遅れて 14:15に来た。御殿場には 14:40着。14:51発に乗って、新松田 15:33発に乗る。16:50帰宅。


8:00の臨時バスで早かったので、定時の8:45のバスに乗る 100人位(運転手さんがそう言っていた)に先行できて、静かな山行でした。唯、9:00過ぎから富士スピードウェイを走る車の騒音がうるさいです。サンショウバラは 1200mから 1100mが丁度盛りでした。山で見るのは 2009年鳥出山の鷹落場以来でしょうか?。立山展望台付近で咲くのは 20日過ぎから 7月初めでしょうね。三国山の山域は山中ずっと自然林の中を歩きますので、とても気持ちがいいです。紅葉の時にはどんなになるのでしょうか。次回は紅葉の時に来たいものです。