明神岳・明星岳


以前道了尊の奥の院から明神岳に登った事があります。昨年11月に道了尊に行った時、明神岳に行く違う登山道を見つけました。お坊さんに聞くと、こちらの方が景色が良いとの事。日曜日だし、軽く行くのに良い場所です。明神岳・明星岳から、下山は地図に破線路がある明星岳の先の 786Mから小田原市久野に下り、小田急線足柄駅まで歩く予定にして出発です。今日も寒いので、2番のバスで行く事にしました。
日時 2006年2月5日(快晴)
晋 万
大雄山から道了尊行きのバスは 8:15発。黒川発 6:30に乗って行く。町田を過ぎるとうっすら雪、海老名・厚木・伊勢原付近はかなりの雪だったが、渋沢付近から雪が少なくなって新松田付近は雪が無い。GOLFに行く乗客は心配していたが、新松田に雪が無いのでホッとしていた。

新松田から関本行のバスは我々のみの貸切で 7:55着。時間があるので大雄山線の電車の駅舎などを見学し、操車場には 10年前まで走っていた電車が止まっていた。許可を得て、写真を撮る。8:15発のバスで道了尊に向う。登山者は我々の他に 2名。8:22 道了尊着。8:30本堂前で水を汲み、ベンチに座って朝食。日があたらず一寸寒い。タクシーで乗り付ける登山者も多々いる。

登山道入り口
8:50出発。5分で尾根に出た。登山道には大きな霜柱が出来ている。すぐ右に 12の石仏。登山道は良く歩かれている。両脇は植林地で日があたらず寒い。9:05鉄塔の脇を通る。上に林道があるみたいでダンプカーが走っている。すぐ林道へ出た。左からの尾根が来る所。林道を越えて、左からの尾根に乗る。534Mの三角点は探しながら登るが、見つからなかった。

植林地の中にある高圧線鉄塔の場所は日が当たって、休憩に良い場所 9:20-25。少し暑くなったので、上着を脱ぐ。少し先に行くと海が見える。ここから先も植林地を進むが、またまた林道に出る 9:30。この林道は舗装。先に進むと 9:35-40見晴小屋。木が無くて正面に大山がよく見えて美しい。休憩によいが日があたらないのが残念。小屋を覗いてみると土間だが避難小屋になる。

ここから先は雑木林になった。697.9Mの三角点を探して、道を少し外れて植林地の中を歩いてみたが見つからなかった。9:50伐採小屋の跡を過ぎて、すぐに防火帯に出た。ここからは日があたって暖かい。景色も良い。索道の鉄塔がある。さっきの伐採小屋跡にあった大きなホイールは索道用だったのかもしれない。前方を大団体が歩いている。10:00水場 (神明水) だが、凍っている。そのすこし上からは景色が最高。江ノ島・大島・小田原市内がよく見えた。写真を撮る。

10:15 団体を抜いた所で、防火帯は終わり。潅木の中の道を歩く。その先から尾根を外れてトラバース道に入ると雪が残っていて、人が多いので凍っていて滑りやすい。慎重に歩く。カヤトの原に出ると、海が見える。風も無く気持ちが良い。ここからも小田原から江ノ島まで見える。10:50 明神・明星の分岐。明星のほうへは誰も歩いてない。明神に向うが、日があたって霜柱が溶けて道はぐちゃぐちゃ。

稜線に出た
稜線に出ると明星分岐。明神はすぐ先、10:55山頂着。5人先着。山頂は広々しているが、霜柱が溶けてぬかるみが殆ど。先着の人達は端の方の草地に座っている。山頂からは右手に富士山。その下に金時山。富士山の右に南アルプスの北岳・間ノ岳、その右に甲斐駒。正面は箱根山の地獄谷の湯煙が見え、下は大湧谷。左側に伊豆の山々。写真を撮り 11:05明星へ向かって出発。今から歩く稜線がよく見える。

11:20 矢佐芝分岐。ひとしきり下って、宮城野分岐 11:40。12:00 小さい UP-DOWN の頂で昼食。カヤトの幅広い刈り払いの防火帯。左右はずっと笹原。天気良くて風も少なくて気持ちが良い。12:35出発。12:45少し登って左右が林になった。すぐに宮城野分岐。12:50-13:00明星岳。祠あり、御嶽大神の大石碑と、石神像があった。三角点は見つからない。明星から下って行くと 13:10 刀利天の石像。13:15 小さい不動の石像。すぐ下にも不動石仏。

明治の植林地の記念碑
下って回ると、すぐ 780M圏。768Mは登山道は巻いて行くが我々は防火帯を直登。山頂手前に左へ入る道があったが、山頂まで上がってみた。13:30 768M 山頂。暖かい。戻るのも面倒なので、笹分けて北東尾根に入りこみ、低い鹿柵を越える。13:35北東尾根を下る。道は良くないというか廃道だ。尾根にそって少し下ると石碑があった。神奈川県久野の県有林の碑だ。明治末に植林した記念碑の様で、英語と日本語で彫ってあった。大正 5年とあり。写真を撮って 13:40出発。

道は殆ど廃道の尾根。進むと林道に突き当たる。林道への下りを少し心配したが、何とか下りられた 13:55。林道から又尾根に入る。少し入って尾根の分岐を右へ。藪の激しい尾根を 630M位まで、踏み跡を拾いながら、下ったが藪がひどく踏み跡も全く無くなり、撤退する事にする 14:10。藪で万歩計を落とした。

下りは余り道が見えなかったが、登りにとるとよく見える。登りはまずまずで、尾根の分岐まで 10分で戻った 14:20。林道はすぐ 2-3分で着いた。林道をどちらに降りようか迷ったが、久野霊園の方に下りるべしと、東へ向う。林道のそばの植林地は何処も手入れがよい。14:50 広い林道に突き当たった。ここでも迷ったが、左へ向う。15:00 林道久野冷水沢線が分岐する。非舗装路線。下っているのでこの林道で良いか思って入る。

15:10 高圧線の下を通る。さらに少し行くと伐採中の所に出て、そこから先の林道は、車の轍が無くなった。ここまでは伐採の為の車が通行していたのだ。伐採地が終わると轍もないし、道の様子も全く使われていない感じなので心配しながら歩いていったが、結局林道は行き止まりになった 15:25。戻ろうかどうしようかと思案。晋が少し先に入ってみると踏み跡があるので進んでみた。後 1時間程の時間との勝負だ。100M程で左上方に林道らしい道が見えた。上がると古い林道。これを下る事にする。

やっと車道に出た ホ!
すぐに大型の建設機械の廃車がある。殆ど歩かれて無い林道だが、建機を捨てているのだから下から持って来たに違いないと思う。15:35 Y 字路。我々は Y の下から見て左から降りてきたんだ。すぐ、左に家があった。廃家。昔は豚舎だったのかな ? みたいな所。そこからかなり下ると 15:40少し大きい車道に出た。看板あり、我々が下ってきたのは、「基幹作業道久野線」だった。ここは何処だ。自分達の居る場所がわからない。どちらに進もうか ?。車が来たので、止めて聞く。親切に教えてくれた。右へ行く。

すぐに久野シニヤ野球場。少しで十字路にでた、15:55。真っ直ぐ行くと、いこいの森、右に行くと 1200M 北に行った所が久野霊園。下ってきた道は坊所林道。左に下る。場所も分かり、気持ち落ちついたので急に疲れが出たので、茶畑の脇で一休み 16:00-16:05。16:10 高圧線の下を通り過ぎ、その先大きな十字路は真っ直ぐ下る。

16:20-30 坊所の集落の所に小祠があり、中に自然石の碑があった。江戸時代初期の古いもの。すぐ公民館。公民館の道路の反対側に寒念仏塔が 4基。最近は山の帰りにも晋は何かあると見る。16:45 東泉院。ここにも寒念仏塔 2基。曲がり角には寒念仏や、双体道祖神がある。この辺には、双体道祖神が多い。16:50 北条幻庵屋敷跡。16:55 近藤植木。この通りは植木屋さんや庭園さん石屋さんが多い。17:10足柄駅着。17:19発に乗ってかえる。18:45帰宅。
持っている地図は古いものです。768Mから北東には、地図には破線があるので、悪くても踏み跡位はあると考えてましたが、既に全くの廃道でした。しかし、最新の 2.5万地図にも破線はあります。残念ながら持っていった地図には林道が載ってなかった為、何処を歩いているのかわからなかったので、精神的にものすごく疲れました。久野冷水沢線が行き止まりになった所から、今回は上手く行けたから良かったものの、林道のまわりは植林地なので、早く暗くなるので時間との勝負でした。万は今日中に家に帰れないのではと心配しました。新しい林道が沢山出来ているので、場所がわからなくなり、注意が必要です。最新の地図には我々がうろうろした林道は大体載っていましたからこれからは一寸チェックしてから行きましょう。768M の少し下の植林記念碑は良かったです。