新松田着 7:04。走ってバス乗り場に行く。何とか乗れた。座ったらすぐ発車した。バス停では西丹沢方面が長い行列だ。7:20関本着。ベンチで朝食を済ませ 7:45発の内山経由矢倉沢循環に乗る。道了尊に行くバスには山姿の人が 10人以上乗っていた。バスからミズキが満開なのが見える。8:06矢倉沢で下車。他に 2人下車、一人は矢倉岳に行くのに本村で降り損ねたようで戻って行った。もう一人は地蔵堂に向かって歩いて行った。
支度して 8:10出発。バス停向かいの細道を下る。関下橋を渡り茶畑へあがっていくと茶畑の間を動物が走った。姿形からハクビシンの様だった。8:30一番上の茶畑。右側の道に入る。8:40林道に出て右へ行き 50mで突き当たって三叉路。正面の山道に入る。電柱の文字は「ようこそ○○山」で、今日はなぜか「ようこそ」が簡単に読めた。8:55尾根に出て平坦を少し行って上がると鉄塔 9:00。鉄塔を覆っていた木が切られていて、富士山が良く見える。地蔵堂方面への道も良く見えた。鉄塔から少し上がって 9:05 566.5mの三角点。周囲の笹が切り払われて良く見えるようになっている。
三角点から少し上がり 630mの平坦地な植林地を過ぎるとアブラチャンが出てくる 9:25。左はアブラチャンの林で、右側の植林地の木の間から富士山が見える。下草にトリカブトが多い。670m位で左の尾根に上がる踏み跡があり昔はそちらがメインだったが今は真っすぐ植林地を上がる。9:40左の尾根の道と会うが、今はそちらは止めてある。さらに植林地をあがり 9:45植林地が終わってアブラチャンの林になる、780mくらい。トラツグミかな?ヒ〜ヒ〜と鳴く声が聞こえる。ウグイスも多い。しばし平坦を進む。9:50左奥をタヌキがゆっくり走っていた。そこからゆるい登りで 9:55 825m三角点に到着。
ガレ付近からの富士山と金時山
お茶を飲んで 10:00出発。下って鞍部 10:05。相変わらずここはテープが多すぎる。登り切って 10:10平坦地になる。1−2分で左から来る踏み跡と会う。この付近から左に明神のなだらかな山容が見える。前回来た時には無くなったと思っていた茶色の花がまだ残っていた。良かった。少し進むと笹薮の道になり 858mへの緩い登りになるところで白い花が咲いている 10:35。あったあった、良かったね、と話しながら花を見ていると人が上から降りてきた。この尾根では人に会ったことが無いので、万はビックリする。K氏だった。K氏は東尾根を明神に上がって、こちらに下って来たそうで、少し前に着いて、待っていたそうだ。今年は花が盛りで良かった。写真を沢山撮り 10:45出る。
10:55林道に出た。林道からの登り口は刈払いしてあったが、入って右の、北尾根に行く方向は刈ってなくて、ちょっとの間は藪。少し上がって平坦地に出ると富士山と金時が並んで綺麗に見えた。上がって 11:10ガレ場の上で、少し早いが昼食にした。天気も良いし風もないので気持ちが良い。11:45出発。
5分ほど上がって尾根に上がって行くところに右への踏み跡がある。今日はその踏み跡に入る。K氏が去年 11月に探索した道で、今日はK氏が一緒に行くから安心だ。11:50入ると道形はしっかりある。しかし山腹のトラバース道で、歩かれていない道なので少々おぼつかない。すぐ、沢の源頭でガレて道形の途切れたところを横切る。傾斜がそれほど急じゃないのでまあまあ大丈夫だ。その先も沢筋の源頭はだいたい崩れているが注意して通れば危険ではない。所々に「広町奥丸尾・境」と書いた標識がある。テープもあり、赤頭の杭もあるので目印にしながら進む。ほぼ等高線と平行な道だ。
一息ついて 12:30明神に向けて出発。12:45北尾根入り口を通過。12:50尾根筋に出て沢の源頭のところ。丹沢から富士山のパノラマが綺麗だ。トウゴクミツバツツジはまだつぼみだ。明神金時縦走路なので、丹沢に比べれば少ないとは言え、さすがに人が多い。尾根筋には点々と登山者が見える。13:05 奥の院分岐。13:10明神祠のところ。漏斗状の葉が出ていて、花はまだつぼみだったがもう少しで咲きそうだ。あって良かった。13:15明神山頂。20人以上が思い思いに休憩中。富士山の写真だけ撮って、すぐに出る。
バイケイソウの群落の中を降りる
奥の院方面に少し戻って踏み跡を入る 13:25。入るとバイケイソウの群落。広い尾根を 5分ほど下ると左寄りに大日如来の丸彫り石仏がある。大日如来が何故こんなところにあるのか分からない。麓の最乗寺は曹洞宗だが、寺の守護の道了尊者は修験道で、修験は大日と不動は同体と説くので、その関連かもしれない。少し下ると花のつぼみがあった。まだ小さくて、咲くまではもう少しかかりそうだ。さらに下ると間伐した材木があって歩きにくい。避けながら右寄りに下ると登山道のすぐ上を並行するようになる。13:50登山道の脇に出る。さらに登山道の少し上を並行して下り、13:55 920m付近、下方にリフト跡の鉄塔が見えるところ、で登山道を横切る。
登山道南側の尾根状を下って 850mくらいまで下ったところでこのまま進むと沢に出てしまうと分かり戻る。少し戻ると東への踏み跡(滝から来る作業道と思う)があるので入る 14:05。2-30mで踏み跡を外れて左へ行く。ここで北東方向の尾根に乗る筈が、南東方向の尾根に乗ってしまった。14:20 800mくらいで植林地になる。尾根が違ったのが分かったが下れるのでそのまま下る。14:30 650mくらいで左に出てきた涸沢を渡ると踏み跡になり、進むと右から来る踏み跡 (滝から下ってくるときに使うルート)と合流、14:35梶ヶ沢の梅の木橋のところで林道に出た。左に行くとすぐ梶ヶ沢支流のホウノ木橋の林道ゲートに着いた 14:40。K氏の車がゲートの脇に停めてあった。K氏はここから登って明神山頂に出て北尾根を下って来たのだ。すごいね。
片付けしてK氏の車に乗せてもらい小田原迄おくってもらった。15:25小田原駅。15:37の快急に乗れた。けっこう人がいたが良い場所に座れて、コーヒー・お菓子のおやつタイムが出来たので良かった。が、コロナなので車内で飲食していると睨む人がいる。仕方がないがやだねぇ。乗った車両が良かったので、ほとんど登山者が乗ってこなかった。17:00帰宅。
火打石岳の稜線に出るまでは静かな山行でした。稜線に出てからは登山者が多かったですが、丹沢のことを思うと少ないです。しばらく丹沢に行ってないなー。今日はトラバース道と下山は、どちらも初めてのルートでした。K氏に感謝です。疲れたけど楽しい山行でした。
トラバース道は面白かったですね。「広町奥丸尾・境」とありました。矢倉沢に中丸尾、前丸尾という地名がありますし、奥丸尾沢という沢があるようです。広町の範囲は山頂稜線まで来ています。古い地図ではこの辺りは村境が錯雑した入会地だったようです。トラバース道は明治15年の矢倉沢の二万図、大正5年の関本の五万図に破線がありました。