明神ヶ岳


明神ヶ岳から最乗寺の奥の院へ下る尾根の北側に、途中に 830mの標高点がある尾根があります。顕著な尾根なので以前から登ってみたいと思っていました。登りつく 1150m圏には地図上にアンテナの記号がありますが、今はアンテナはありません。登山道からアンテナ記号の方向は、笹で、入っていく道もありません。ですから頂上付近は藪尾根の可能性が高いと思っていました。下部は植林地があって大丈夫そうです。とはいえ明神の藪尾根は手強いです。そこで藪に強いK氏を誘いました。藪尾根の下りは方向を間違えると怖いですが、登りは藪があっても獣道を探して上へと突っ込めば大丈夫という魂胆です。万も藪は大丈夫なのですが、今日は所用で不参加です。
日時: 2021年12月20日(晴)
晋 K氏
早めに 4:50起床。一人なので少し準備の勝手が違う。それでも 1時間ほどで準備ができて出発。駅前のローソンで、おにぎりを朝食用に 1個、昼用に 2個、予備に 1個とタンパク質にポールウインナーを買う。予定より 1本前の 5:58に乗れ、新百合でも予定より早い 6:08の小田原行に乗れた。今日は冬装備だ。帽子も毛糸、ズボンも裏フリースの冬用にした。情報のない尾根なのでちょっと緊張気味だ。新松田からのバスも 7:08に乗れたので、関本で時間ができ、道了尊行のバスを待つ間に、朝食のおにぎりを食べた。大雄山駅からK氏が来たが、毛糸の帽子を目深に被って、サングラス、マスクしているので、初めはちょっと分からなかった。晋も毛糸の帽子にマスクなので分からなかったみたい。気付いてお互いにアアッ!という感じだった。7:50のバスに乗り、8:00最乗寺の道了尊バス停に到着。

準備して 8:05出発。境内を通って奥の院へ向かう。奥の院への 216段の階段を上がって 8:20奥の院。お参りして、すぐ出発。8:45鉄塔を通過。9:00林道に出た。今日は林道を右へ行く。9:05檜沢。今日上がる尾根と奥の院尾根との間の沢だ。7-8分で制限速度 20kmの道路標識と林道起点から 6kmの標柱があり、過ぎると尾根の末端に着いた 9:15。尾根末端からは登っていく明瞭な道があった。下からも道が上がってきている。K氏はチェーン・スパイクを持っていて靴に装着する。晋も準備して 9:20出発する。

動物調査のカメラ
初めは植林地の中の緩やかな道だ。5分くらいで左は広葉樹になる。9:30 650m位から登りになる。登り坂になるとバ イ クが入ったと思えるようなタイヤ幅の溝がある。何本もある。9:35 690mくらいで植林地は終わる。道形ははっきりしているが、急斜面にはバ イ ク痕?がすごい。ちょっと困ったちゃんで、避けて歩かなければならないので面倒だ。9:50 790mくらいで鹿柵。もう壊れている。少し上で右からの尾根と会う。この辺が 830mの標高点かな?。ゆるく上がって 9:55 840-50m付近で平坦になる。登りも緩く、藪もなく、歩きやすい。野生動物調査のカメラがあった。右側の木の間から富士山がみえ、その右に北岳が見える。

しばし平坦の後 10:20 930mくらいから少し登りになった。左にはっきりした尾根が見える。奥の院尾根かな?。10:25 アブラチャンの多い林になった。道が左に曲がり、南に向かう辺りから急坂になる。10:50 1150mで平坦になり、ヌタバがあり氷が張っている。一番高いところに着くと、風が大涌谷からの硫黄の匂いを運んできた。腰丈の笹薮を抜けると、すぐ登山道に出た 10:55。登山道にあるセメントの塊から 10mくらい東寄りの所だ。

稜線からの金時と富士山
登った尾根を確認したいので、岩のある沢の源頭のところまで少し下る。正面に富士山と金時山が綺麗に見えた。11:05沢の源頭の所につく。右手に登った尾根が大きく見えた。正面は丹沢の山々が完望できる。左寄りには奥秩父。八ヶ岳は頭だけ見える。南アは甲斐駒から間の岳までが見えた。今日は空気が澄んでいて、良く見える。景色を見ながら山の名前を指呼している内に時間がたつ。11:20戻って、出てきた辺りに座って昼食にする 11:25-12:05。

食事を終えて出ると、すぐ奥の院道への入口だった。ここから左に林の中を上がってみると、登ってきた尾根の頂上に出ることができた。この尾根を下る時は、北に 1050m付近まで下ってから北東方向に曲がるところで注意がいるだろう。道に戻り、奥の院に向かって下る 12:10。尾根筋のすぐ右下を下っていくが、時々尾根に上がって、登った尾根を確認すると、檜沢を挟んで、すぐ近くに見える。13:05道標のあるところ、ここから道標のX印の方に下れば檜沢の沢筋に出られると思う。13:20林道。13:30鉄塔。13:45奥の院。長い階段を下り、境内を通り抜けて、14:05バス停に到着した。14:17のバスに乗る。関本でK氏と分かれ、14:40のバスで新松田駅へ。新松田から 15:00発の小田急に乗って帰る。16:10帰宅。


ネットで探しても全く情報のない尾根でしたが、全体に緩やかな尾根で、藪もなく、問題なく歩けました。特記しなければならないような場所もなく、のんびりと歩けそうなので、春の新緑の時期か、秋の紅葉の時期に、もう一度登ってみたいと思います。