明神ヶ岳


昨年暮れにK氏と登った 830mの標高点の尾根です。冬なので景色はよく見えましたが、広葉樹も多いので、新緑・紅葉の季節に登ってみたいと思っていました。今回は万と登ります。前回は最乗寺奥の院から足柄林道に上がり、林道を少し北へ行って尾根に取り付いたのですが、今回はもう一段下の林道から取り付いて足柄林道を横切って登るつもりです。初夏なので新緑が期待できます。
日時: 2022年5月4日
晋 万
最乗寺に行くバスの始発が遅いので 6:11発に乗って出発。新百合からの電車は登山の人が一杯で座れない。いつもより時間も遅いので仕方がない。ひとつ前の車両に移り老人席に座った。町田で少し下車したが高校の陸上の大会があるのかいろんな高校の陸上部の生徒がたくさん乗ってきて、やっぱり混雑だ。マスク以外は以前と変わらなくなってきた。渋沢から新松田の間では四十八瀬川沿いにニセアカシアの花が満開だ。新松田からバスで関本へ。こちらは登山者は少ない。富士山は少し靄っているがよく見える。バスはコロナ対策で塞いであった最前列の席も開けていた。関本からのバスは乗ったときは登山者が他に 6人だったが大雄山線の電車が着いて大勢乗ってきた。満席になり、少し立った人もいたりして、こんなのは初めてだ。8:00道了尊着。

安気地蔵の前で朝食し 8:20出発。駐車場に向かって、右に舗装路を上がる。駐車場への道を左に分け、さらに上がる。道が左に曲がるところで慧春尼堂の方へ入る 8:25。すぐ慧春尼堂で慧春尼の石像がある。さらに上がると開祖廟堂、1972年建立。覗いてみると無縫塔が 3基並んでいた。一人登山者が来たが、奥の院に向かって行く。その先で奥の院への道から分かれて右へ無舗装の林道を入る 8:30。入ったすぐは轍跡があり車が通ったと思えたがすぐに轍は無くなり、倒木などあって車は無理な古い林道になった。8:40道が右に鋭角に曲がるとすぐ左に入る道がある。2.5万図にはここから直線の道がある。途中に沢もあるし、常識的には、こんな直線道はありそうにないのだが、一応道があるので入ることにした。

ここから登ります
道は伐採用の臨時林道みたいだ。しばらく行くと沢筋の手前で左に曲がり沢沿いに行くようになる。右に小さな花が群生していた。地図には道はないが、このまま進むと堰堤にあたる筈なので進むと前方に堰堤が見えた。沢に水は無く、林道は堰堤の前で沢を横切っているので、そのまま沢を横切り、上がっていくと舗装した林道に出た 8:50。林道がカーブしたところの 2-30m南側で、登る予定の尾根の先端近くだ。ここから尾根に上がる、といっても 5mも登れば尾根に出る。

尾根上には薄いが踏み跡があった。あまり歩かれていないので踏み跡は固くない。昔の炭焼き道の跡もところどころ残る。ぼそぼそと笹があったりする。適当に上へ行く。植林地が終わるとすぐ鉄塔、明神線 No.40、に出た 9:05。少し上がって足柄林道に出る 9:10。お茶を飲んで一休み。9:15出発。

はじめはほぼ平坦な緩い登り。9:25 650m位からだんだん登りになる。700m位からは急登になってくる。植林地は終わって新緑の広葉樹になる。急登になるとバ イ クは空回りしながら無理やり登るのでバ イ クの轍跡がひどくなる。暮れに来た時に比べると少し風化しているが嫌なものだ。9:35 730m位でお茶。9:40 790m位で古い鹿柵が出てくる。バ イ クのサイドミラーが落ちていた。右からくる尾根を合わせると 830m付近、9:50。緩く上がって 850mからは平坦な尾根になる。木の間から富士山が見える。トリカブトの群落が続く。ヤマツツジがあるが蕾はまだ固い。10:10 950m付近でミツバツツジが咲いている。このあたりから少し登りになる。トリカブトの群落はほぼ終り。

稜線から見た大涌谷
10:15 1000m位から、又、平坦。ギンリョウソウがあったが芽が出たばかりで小さい。フタリシズカもまだ小さい。10:20バイケイソウが出てきて大きな群落が続く。10:30 1040m位から左へ上がっていく。尾根が広く、踏み跡が薄いので間違いやすいところだ。真っ直ぐ進んでしまっても何とかなるだろうが、下りの時は注意がいる。その少し手前は新芽が綺麗。緩い登りを少し進むと笹がボショボショと出てきて、1070m位からは急登になる。以前バ イ クが入ったらしく道が掘れて歩きにくい。ハコネシロカネソウがあった。10:45左への踏み跡があり、行くと多分奥の院道に出るはずだ。分岐に花の蕾があった。さらに上に向かい 10:50 1150mに到着、地図には電波塔の記号があるが何もない (元は電波反射板があった。2007年暮れから 2008年 2月頃の間に撤去)。笹を分けてすぐ登山道に出た。正面に大涌谷がきれいに見えた。風が強く、帽子が飛ばされそうだ。

北尾根を下ることにして西へ向かう。正面に富士山と金時山。朝見た富士山は少し靄っていたが今はきれいに晴れている。11:00岩のある沢の源頭。丹沢がきれいに見える。2-3分下ると右に入る踏み跡があり、そこから入ることにした。歩道管理番号 177のところだ。いつもの入口より少し上だが入るときれいな踏み跡がある。少し行って 11:05右へ曲がるところに花の株があるが、ここはまだ蕾もない。11:15ガレの縁を下る 1000m。下が開けて新緑がきれいだ。11:25水平道分岐 950m。すぐ先がガレ場。11:30林道上の平坦地。富士山と金時山がきれいに見えるところだ。ホソバテンナンショウがよく伸びている。11:35桧山林道に出た。お茶と飴。11:40出る。

バ イ クの跡が汚い
入っていくとバ イ クが入った跡がある。前は無かった。11:45白い花。1000m付近ではまだ咲いてなかったが少し低いので咲いている。付近にもバ イ ク跡があるので荒らさないでほしい。しばらく 850-830mの平坦な尾根を行く。ミツバツツジがきれいだ。ヤマツツジのつぼみも膨らんでいた。825mとの鞍部に向かって下る。ここは急坂なのでロープがあるがバ イ ク跡が無茶苦茶で下りにくい。鞍部からの登りも急坂なのでバ イ ク跡がひどい。バ イ ク跡を避けて少し入ると小さな白い花が数本あった。以前は平坦な尾根に群落があったのだが今日は見当たらなかった。12:25 825m に到着。気象観測設備の柱のそばに座って昼食にする。風は強いが周囲に木があるので風は上を通り過ぎて行く。日があたって暖かでのんびり気分だ。

13:05出る。しばらく平坦な尾根でアブラチャンが多い。気持ちよく歩く。13:15植林地になり下りになる。左寄りに下る。13:20植林地を抜けて又アブラチャンの多い平坦な林になる。13:35三角点 566.5m。下って鉄塔。富士山が見え、右に矢倉岳が大きい。この付近でバ イ ク跡は無くなった。すこしホ!とする。林に入るとここにも小さな白い花があった。その先の尾根分岐は左へ。13:55林道に降り立った。直進して少し先で左に入る。14:00茶畑に出た。14:32のバスにはゆっくり乗れそうだ。車道を下る。オオデマリが満開だ。シャガの群落も満開。14:10関下橋。橋の手前の茶畑では茶摘みをしていた。バス停に向かって上がっていくと民家に鯉のぼりが上がっている。風があるのできれいに靡いていた。

14:15矢倉沢バス停到着。7-8人並んでいた。さらに 2-4人来た。矢倉岳に登った人たちだろう。バス停のそばにカラスビシャクがあった。根絶困難で厄介な雑草の由。バスは地蔵堂から来る。時刻通り 14:32に来たがほぼ満席。万は何とか老人席に座れた。14:45関本着。ほとんどの人は大雄山線に乗って小田原方面へ行った。我々は 15:00のバスで新松田へ。新松田から町田行の急行に乗り 相模大野で乗り換え。新百合で乗り換えて 16:25帰宅。


830m尾根を登り、北尾根を下りました。風は強かったですが天気も良く、初夏の新緑が綺麗でした。830m尾根は 850m-900mの平坦地はトリカブトの群落、1000m付近からはバイケイソウの群落が伸び始めていました。ミツバツツジが咲いていましたがヤマツツジには早かったです。北尾根の桧山林道から下のバ イ ク跡がひどいので驚きました。