明神ヶ岳第三回探索


大正時代の飛行機遭難碑の探索です。去年は探しに行かなかったので二年ぶりの三回目です。最乗寺奥ノ院からの登山道の南側の沢筋を探してみます。(沢の右又・左又は、下流側からみた方向です。)
日時 2014年5月3日

予定より早く起きたので、一本早く出ることにした。昼はラーメンを予定してガソリンコンロの用意もしていたがやめて新松田でおにぎりを買うことにした。6:02発で出る。7:03新松田。おにぎりを買いバスを待つ。横に客待ちのタクシーがいたので浅瀬まで行ったらいくらかなと聞いてみたら 7000円位とのことだった。西丹沢行のバスは長い列。タクシーの運転手は、今日は国246が混むから何時間かかるかねぇ?と言っていた。関本行は初めは一人だったが山支度の人が二人来た。出発前には野球の試合に行く高校生達が乗ってきた。7:25発。酒匂川を渡るとき、正面に富士山が大きく見え、少し右に金時山。バスでおにぎり一個食べる。7:40分頃関本着。乗り換えて 7:48発の道了尊行。山登りの人が数人。道了尊まで 10分弱。バスの中で靴紐締めてカメラも用意しておく。道了尊についてすぐ出発。トイレしてちょうど 8:00。

トイレ脇の杉の木の下にシャクナゲが満開。参道沿いにはシャガが咲いている。本堂の方へ行く橋は渡らずに直進し急な階段を上がって山道に出る。少し上がると平坦になり石仏群、8:05。昔のリフト鉄塔を右に見て2-3分で林道、8:20。林道で一人抜かれ、次の林道までに三人に抜かれた。ちょっと腰が不安なので気を付けて歩くことにする。8:35送電線の鉄塔を左に見て、8:40林道。上がって8:45避難小屋。さっき抜かれた四人が休憩中。8:55リフトの残骸のところ。いつもは通り過ぎるだけなので今日は中に入って写真。防火帯に出るとボケの花。スミレも多い。9:05神明水。水飲んでおにぎり一個食べる。ここから少し急坂。上がると上にミツバツツジが満開。少し行ってリフトの鉄塔過ぎて平坦になったところの桜の木にテープ三本あり、そこの作業道を入る、9:20。

下って小さい沢を渡って道なりに尾根を乗越すと三本丸太橋の沢にでる、9:28、水は無い。2年前はここから沢を遡った。今日は渡って右へゆるく上り次の尾根を越える。尾根を回り込むと道は尾根に沿って上がって行く。道なりに行くと道は右に枝沢の源頭の縁をまわって先へ、9:34。道はまた左へ尾根を行く。道を行かずにまっすぐ行ってみたら沢が来ていた。沢に降りるのはちょっと急すぎるので、道に戻って上へ。左には窪んだ道あとあり、昔の炭焼き道かな。9:40右の沢の源頭を過ぎると炭焼き道と合う。道は更に進むが、その平坦地から右へ入り、沢の源頭を巻く、9:45。尾根を乗越すと正面は沢で、下の方に水音が聞こえた。沢へ下る。ずるずるした斜面を慎重に下り、9:50沢に降り立った。小さい沢だが、これが奥ノ院道の南側の沢だ。これを遡る。

すぐに左に枝沢、9:55。右の本流を行く。すぐ上でも右へ。10:02、枝沢が左から来る。右へ行き一段上がると左から踏み跡が来ていた、10:05。ちょっと踏み跡の様子を見に行く。さっきの枝沢が来ていて、その先に平坦地がある。多分造林小屋か何かの跡だ。瓶が落ちている。2-3分ほど踏み跡を辿ってみると植林地へ入って行った。沢に戻ってさらに進む、10:12。すぐに右から枝沢が来るが本流を進む。ミソサザイが盛んに鳴く。すぐ前に止まった。小さくて尻尾を立てているからすぐに分かる。急いで写真を撮ろうとしたが行ってしまった。その先で沢が広がって三つに分岐、10:26。左右が大きく、真ん中は枝沢。右が本流のようだ。右へ。エンレイソウが咲いている。バイケイソウも多い。

富士山と金時が綺麗
10:35また二つに分岐。ここは左へ行ってみることにした。3-4分上がると沢筋は笹と倒木でややこしい。ちょっと左を巻いて、又沢筋に降りた。10:45もう沢の詰めになる。奥まで行って右の小尾根に上がった、10:50。尾根の右にはさっきの沢の右の沢が来ていた。そのまま踏み跡(獣道かな?)を少し籔漕いで上がると縦走路に出た。小さい桜の木があってピンクの花がきれい。箱根側のすぐ下に岩が見えた。危なくないのでちょっと降りて確認、文字なし。西からの風が結構吹いている。明神へ向かう。11:07山頂。30人くらいが思い思いに休憩や昼食。風の来ないところに座っておにぎりを 2個。前回 K氏と来た時に持ち上げていた明神ヶ岳の看板が設置されていた。11:22出る。

南足柄側の谷筋をのぞきながら奥ノ院道の方へぼちぼち歩く。登山道沿いにもエンレイソウが咲いていた。上がってきた場所の少し先に上がってくる沢筋は上がるときに左又をとった場所の右又だろう。下ろうと思ったが、ちょっと急なので、奥ノ院道分岐まで行く、11:35。分岐から 2-30M奥ノ院方向に入ったところで右に降りる。踏み跡みたいなの(獣道?)を辿り下へ降りる。

11:40沢筋に降り立った。沢沿いに下る。11:50登りに左股をとった二又に到着。これで奥ノ院道南側の沢の上部のチェックは終わった。あとは枝沢の確認だ。下って 11:55沢が三つに分岐したところに到着。登りは右又だったので左又に行く。水があり沢筋の岩には苔が多い。少し上がって右を見ると、真ん中の枝沢は 5分ほどで終わるのが分かった。12:05沢は二つに分岐するが、両方共すぐに行き止まりになる。左の源頭で水を汲んだ、12:10。右の沢は水なし。一応源頭まで確認、12:15。

12:25三つ又まで戻り、さらに下る。12:28左の枝沢をのぞいてみる。入口は岩がごろごろあったがすぐ行き止まり。戻って下り、すぐ下の右から来る枝沢へ入る、12:35。狭い沢で、詰めは岩がごろごろあるが、大きな岩は無い。戻って 12:40。さらに下る。12:43右からの枝沢にも入ってみたが小沢ですぐ終わる、12:48。本流に戻って 12:52、さらに下る。12:55造林小屋跡まで戻って来た。今日はこれで終わりにする。

小屋跡前の細い流れの源に大きな岩が見えたので一応確認。13:00小屋跡から踏み跡を行く。どこに出るかな?。少し行くと植林地に入る。手前にミヤマシキミの小群落、花が咲いている。広い尾根、植林地の中を下る。踏み跡ははっきりしている。13:05朝右へ行ったところへ出た。ピンクのテープに沿って明瞭な踏み跡を下って行く。13:10道は右に曲がって行く。道ははっきりしていて、そのまま道なりに行き三本丸木橋のところに着いた、13:13。小沢を一つ越えて上がり、13:18登山道に戻った。

子供連れのハイキングの人たちが多い。13:25神明水。13:38避難小屋。13:42林道。13:55下の林道。14:00石仏。急階段を下り、少し急いで 14:08バス停到着。首尾よく 14:10のバスに乗った。14:18大雄山駅着。体を拭いて着替えし、新松田行 14:30に乗った。14:53新松田発に乗って帰る。16:05帰宅。


今回も見つかりませんでしたが、楽しい探索でした。これで、最乗寺からの明神登山道と最乗寺奥ノ院からの登山道の間の沢は上流部の探索を終わりました。一人なので見落としがあるとは思いますが、この付近の沢の上流部は遭難碑の写真にあるような大きな岩や岩面がありません。もう一度新聞記事などをよく読んで探索範囲を考え直す必要がありそうです。飛行機が沢筋に落ちたとしても、碑がその近くだとは限らないかもしれません。

今回のような沢筋の探索には、大きい重登山靴の方が多分楽だし安全だと思います。

沢筋の写真は難しいです。傾斜の感じが出ないので平坦な沢みたいになってしまいますし、スケール感が出ないので枝沢と本流の違いもうまく出ません。パノラマにすると河原みたいになってしまいます。傾斜感を出すにはカメラを沢の方向に沿って上を向いた角度で撮る(そうすると平坦に写る)のではなくて、カメラを水平にして写せば良いのですが、そうすると手前だけしか写らないので沢の全体が撮れません。50MM位で撮った方が狭さの感じはでますが、範囲が狭くて沢に見えない。25MM位のワイドで撮ると沢というよりも河原みたいになってしまいます。もう少し色々やってみなければなりません。