準備して8:30出る。バス停からこれから登る北尾根が見え、通過する予定の鉄塔がみえる。バス停前の細道を下り車道に出て左折。すぐの分岐は右下へ。下って次の三叉路を右へ下る。三叉路には石仏二体あり。双体道祖神と天保四年の馬頭観音。下って8:35関下橋を渡る。茶畑を緩やかに上がると矢倉岳が大きく見える。車道が左に曲がるところで右に入る近道があったのでこれこれと思って入る。初めは良いがすぐに道が荒れて歩きにくい。遂に道を失って植林地の中を上がると家のあるところに出た 8:45。左へ少し行くと三叉路になり、本来の道だ。右へ行く。
少し行くと茶畑があり作業小屋がある 8:50。ここから舗装は無くなる。しばらく行くと林道に出て右へ。100mほどで左右に走る綺麗な林道との三叉路に突き当たる 9:00。2.5万地図の等高線の400と書いてある所の北側で 380mくらいの所だ。ここからカーブミラーの所を真っ直ぐ南へ向かって尾根に入る。電柱に何か書いてあるが剥離していて読めない。綺麗な道がある。最近間伐した植林地を上へと登る。植林の隙間から富士山が見える。良く手入れされた植林地だ。足元の小さな白い花は仙洞草。9□7と書いた標識は何だろう。林班界標ではなさそうだ。そのすぐ上が鉄塔、明神線No.32、9:20。北西方向が開けて矢倉岳が右に大きく、平坦な足柄峠の稜線の向こうには富士山が見え、美しい。
満開の豆桜
9:30-35 緩く上がったところで566.5mの三角点を探す。右の笹薮の中を行ったり来たりして探したが見つからなかった。あとでネットで調べると2013年には8□1の標識のそばにあった写真があるが、かなり破損していて脇が掘れているので倒壊して行方不明かもしれない。また行くチャンスがあれば探してみよう。9:50 630-40mで平坦になる。アブラチャンの林で、新芽がきれいだ。この高さだと花は終わっている。テープのマーキングは沢山あるが、青と赤のテープを一緒に縛ったマークが頼りになる。670mを越えた辺りで左にテープが行く。真っ直ぐ上がっても良いと思ったがテープを尊重して左に行き、すぐ隣の尾根に乗った。でも道は水で掘れて良くない。この尾根はすぐ沢に降りてしまう支尾根なので、下って来た時にこちらに入ってしまうと良くないなと思って登ると、5分程で元の尾根と合流 10:00。ここには真っ直ぐ降りるようにマーキングがあった。それが正解だ。
10:10 790mの平坦地。アブラチャンが群生。この尾根はずっとアブラチャンが多い。この付近では花がある。豆桜も満開で綺麗に咲いている。右手に木の間から富士山が見える。10:20 825mに到着。雨量計がある。二等三角点は東側にあった。殆ど埋まっていて、頭だけ出ているが二等の文字は見えた。富士山は半分木の枝に隠れている。825mからテープが増える。多すぎる。団体が来たのだろう。こんなバリエーションに団体で来るのはどこの会かな?山行が終わったらマーキングは外してほしいものだ。780mまで少し下ってまた登る。豆桜がすごく綺麗。金時山が見えた。830mまでの登りは今日初めての急登。ミツバツツジが咲いていた。
11:15 林道の向かい側に幅広の階段があるので上がるとすぐ道が左右に分かれる。左の方が道が良さそうなので、まずは左に行ってみた。刈払いされた良い道だが水平に行き少し先で下って行く。こりゃ駄目だと、戻って右に行く 11:20。こちらは、初めは刈払いのススキが道に倒れて滑って歩きにくいが、すぐ登りになるので正解。登ると870m付近の平坦地になる 11:25。大山から丹沢の山々、御正体、富士山、金時山まで、景色は最高だ。平坦地から上がる道は左にロープが張ってある。地図には尾根の左右にガレの印が並ぶが道は全く問題ない。少し上がってガレ場のところで昼食にする 11:35。少し薄雲が出て来た。
12:05出るとすぐ上に分岐あり、ここは左に上がる。ハコネザサの刈払い道を過ぎると、開けて金時山と富士山が良く見える。12:20正面に大涌谷が見えた。12:30左へ下るテープがある。古い地図では980mくらいから下る破線路があるが、それよりは高い場所だ。少し先に草刈り機の刃が木に掛けてあり、過ぎるとすぐ矢倉沢峠と明神を結ぶ登山道に出た。左へ、明神へ向かう。
12:40 1100mのところの北側の沢の源頭に、小さな岩が危なっかしく乗っているのが見え、その右に大岩が二つある。その小さな岩には文字が書いてあるように見える。ひょっとしたら大正時代の飛行機墜落あとの文字岩かもしれない。以前に万とここを通った時に稜線から写真を撮ったが遠かった。今度は近くまで行ってみることにした。ガレ場を下って岩まで行ってみた。文字のように見えたのは、どうやら地衣類だ。目を寄せて見たが文字は無い。右下の大岩の下に回り込んで、大岩に文字が彫ってないか確認したが、二つとも大岩には文字は無かった。ただ、大きい方の大岩は剥離しているので、剥離に文字があった可能性が無いわけではないが、見た所ではまず無いと思う。諦めて12:50出発。
13:00奥の院分岐。13:10-15山頂。5人ほど休憩中。富士山はかなり靄ってきている。帰りはKさんの見つけた滝を見ることにした。南に下って東へ行き、最乗寺と明星の分岐に出て、最乗寺方向へ向かう。200mほど行って笹を分けて東へ入る 13:25。矢佐芝登山道尾根と最乗寺登山道尾根の中間の尾根だ。腰丈のまばらな笹があり、所々にバイケイソウの芽が出ている。踏み跡はあるような無いような、まあ獣道と言った方が良さそう。13:45左下に広場が見えた。この広場の下に滝があるそうだが急なので登りは良いが下りは悪い由。もう少し尾根を下る。13:55 踏み跡が尾根を横切っているところに来た。760-770m位のところだと思う。
こんなところに滝があるのだ
ここから踏み跡を左へ辿る。やや登りの踏み跡で少し行くと沢沿いになる。5分程で右下に滝が見えた。二つの沢の合流点だ。2.5万の地図だと、高度800m付近、沢のブルーの線が終わるところで、2つの沢が合流しているから、そこだろうと思う。沢まで降りてみる。上流側が崖になっているので右の沢も左の沢も滝がある。左の滝は苔があって緑の上を流れ落ちてきれいだ。右の滝は崖を真っ直ぐに落ちていて下の方はオーバーハングなのでシャワー状だ。下流側にはコブシの大木があり満開だった。
14:15出て踏み跡をさらに進み最乗寺登山道に向かう。踏み跡は、滝上に出て滝の落ち口を通過する。登山道まで意外に遠くて、小尾根を三つ乗越して14:35登山道に出た。山火事注意の看板があり、テープもある。すぐ下にロープウェイ跡の鉄塔がある。870m付近だ。14:45-50神明水 770m付近。コーヒ用に水を汲む。草原(防火帯)を過ぎて林に入るとすぐロープウェイ機械の残骸 15:00。15:10避難小屋。すぐに上の林道を越える。15:15鉄塔。明神線(No.42)だから登った時に通った高圧線の続きだ。
15:30下の林道。この林道はダート道。下るとすぐ左の植林地の中にロープウェイ跡の鉄塔を見る。登ってくる若い人に会う。まだ大分掛かるかと問われる。エー、こんな時間にと思うので、山頂まで?と聞き返す。ライトも持っていないそうなので、頂上までは無理じゃないかと言う。15:40石仏。ここからの下りは荒れている。右へ階段を下りて15:50バス停に到着した。バスは16:05。ちょうど良かった。関本で大雄山線に乗るK氏と分かれ、新松田16:50に乗って帰る。18:00帰宅。
ところで、改めて登山道の鉄塔についてネットで調べたら、昭和40年頃に明神の中腹(標高800m付近)に温泉を掘って、大観光施設を作る計画があり、その交通用にロープウェイを作ろうとしたらしいのです。残念ながら温泉が出なかったらしいです。鉄塔が高いからリフトは無理だろうと思いましたがロープウェイ計画だったのですね。納得です。