白銀山


年末忘年山行は、K氏と箱根の白銀山 (しろがねやま) に畑宿から登ることにしました。白銀山は 2013年に湯河原から幕山・南郷山・星ヶ山経由で登ったことがあります。畑宿からは初めてです。取付きまでがちょっとややこしそうです。下りは以前と同じで三所山 (みところやま) 経由湯本に降りますが最近の記録をみると悪くなっているみたいです。どうでしょうかね?
日時: 2022年12月29日(晴)
晋 万 K氏
年末忘年山行は箱根の白銀山へ畑宿から登る。K氏を誘う。5時前に起床して準備し 5:45に乗って出る。新百合からは小田原行きの急行。一番前に乗ったら座れた。秦野を過ぎて車内で朝食。小田原乗換ですぐ湯本行に乗る。K氏は来ていてホームで手を振っていた。電車から日の出が見える。湯本着 7:15。バス停 4番に行くと数人並んでいた。7:25発。少しづつ降りて行って「ホテル はつはな」で他の人はいなくなり 3人だけになる。7:40発電所前で下車。谷間なので日が当たらず寒い。

ここから山に入ります
準備して 7:45出発。すぐ脇に天聖稲荷という派手な神社がある。須雲川には大天狗山神社というのがあって、その系列の新興の神社だそうだ。下って行くと水力発電所が見え、その手前の吊り橋を渡ると、左よりに、真っ直ぐ林の中へ入っていく道がある 7:50。入って階段をあがって鉄塔に出て右へ。水道施設があって道が二分するが施設の先で合流する。7:55左に鉄塔 420号。すぐ箱根新道の方へ上がる道を左に分けて手すりに沿って進む。少し下ると左へ上がる踏み跡があり、テープがある。ここが入口だが、発電所関連施設の橋を渡って行くつもりだったので、通り過ぎて下る。

下って行くと橋があり、渡った先に建物がある。記録では高 50センチ位の鎖で止めてあるとあったが今はがっちりと扉で止めてあった。古い記録ではこの橋を渡って建物の右に下って行くと巡視路が続くとある。扉を脇から越えて橋を渡り、右に下るが沢に降りるとその先は道がない。建物から左に上がって行く道があるので上がってみたが箱根新道に出てしまう。どうやらこの方向は駄目になったようだ。諦めて戻り、先ほどのテープのところから入る 8:10。

踏み跡を進むと箱根新道の下にでる。右下は天狗沢で前方に大きな堰堤が見えた。橋脚の下付近から左に 2-3m上がると踏み跡があり、進むと堰堤の上に出た 8:15。天狗沢の右岸河原を少し上流に向かい、適当なところで沢を渡る。前方に枝沢が来ていて対岸に手すりのある巡視路が下ってくるのが見えた。以前は建物からこの巡視路に来れたのだろうと思うが今は駄目だ。少し上流に向かって行くと、導水管が折れ曲がり、白銀山への道標のあるところに出た 8:20。これさえ見つかれば後は登るだけだ。

天狗沢の道標を発見
右へトラバース気味に少し登ると天狗沢と枝沢の間の尾根に乗り、左へ、細尾根の急登になった 8:25。8:30少し緩むが、すぐ、又、四つん這いの急登が続く。尾根が少し広くなるが急登は変わらない。岩が少し出てきて、8:45右に大きな岩が見えて、少し上で少し緩む。と言っても何とか立って歩ける程度だ。鹿の声がする。8:50さらに少し緩み、8:55平坦になったので少し休む、580mくらいかな?。御料局の三角点があった。9:00出発して緩く登ると 610mの平坦地。アカガシの巨樹がある。ここから又急登になる。9:20 740m付近でやっと平坦な尾根になった。ここに天狗沢への道標がある。下るときはこれを見失わないようにしなければならない。水を飲んで一息つき 9:25出発。

ここからしばらくは「こんな登りなら良いね」と言いながらの、のんびりした登りだ。ミヤマシキミが多い。9:40小田原方面が見える、840mくらいのところ。この辺りから、又、急登になる。はじめは少し岩が混じる細尾根だが、すぐ広がり、ひざ丈の笹が出てきた。地図ですごい急登を覚悟していたが思ったより楽だ。950m付近からは段々笹が高くなる。970mで平坦になると笹が倒れていたりして踏み跡が一時不明になるが少し行くと明瞭になり 2-3分でアンテナが見えて山頂三角点に到着した 10:05 993m。やっと着いた。この尾根は急登が続き厳しかった。藪は頂上手前だけで、それほどではない。山頂は笹薮の切り開きだが、以前来た時に見た山名板や道標は倒れていて、文字が読めなくなっていた。お茶飲んで写真撮って一休み。10:15出発。

やっと白銀山山頂に着いた
南東への踏み跡を進む。赤テープがある。三所山方向とターンパイク方向への分岐点には、以前には道標がありはっきりした分岐があったのだが、何もなく、道なりに進むとそのまま三所山方向に入った。尾根状になり、立派なブナを通り過ぎると左に上がる 10:25。平坦になり、東側で左寄りに北東方向へ下るのだが踏み跡が無く少し迷う。方向を定めて下って行くと道が出てきた。平坦になり、道の脇に壊れた鹿柵が続く。少し登り 904m (老懐山) の手前で湯本を指す道標があり、左へ曲がる 10:40。直進は木を置いて止めてあるが木が腐っていて苔が生えているので分かりにくくなっていた。

道標から左に上がってから下って行く。踏み跡は綺麗だが、途中で分からなくなるところもあり踏み跡を探したりしながら進む。壊れた鹿柵に沿って行く感じだ。緩く登り下りがある。少し上がって 10:55左に明神ヶ岳から金時山の稜線が見えた。この付近が三所山だ。山名板があるはずだが見落としたのか無くなったのか?。11:00三所山から植林地の急な下りにかかる。足元はふかふかしているが慎重に下りきり、少し登って 11:15 830m付近。アカガシの大木があった。ここから右寄りに少し下って 750mの平坦尾根の手前で左へ下るのだが、晋は早目に左へ下ってしまいトラバースする。ここも急斜面だ。炭焼窯跡があった。

下って上がって 740m 11:30。緩くすこし下って上がってもう一つ 740m。ここから下る。下りきって登りかかったところで昼食 11:40。常緑樹が多く日向が少ないが、ここは日が当たって暖か。ゆっくり食事して 12:25出る。風が出てきた。食後の緩い登りで晋は足が攣る。少し上がって 730m。植林地の中を下りるが、今年(?)伐採したのかな、明るくなっている。大木の山桜が数本ある。下って平坦になって右へ下る。そんなに急坂でもないのに晋は足が攣る。今日はかなりひどい。塩舐めたり、塩飴食べたりするが駄目。K氏が漢方薬をくれたがなかなか治らない。コレステロール薬の副作用かなと感じるような痙攣だ。休み休み行く。13:15 406m三角点。痙攣はやっと治った。

湯本側の出口
350m付近で尾根を外れて右へ下るので注意しながら進む。黄色のテープがあって少し先で分岐 13:30。右へ行く。竹が出てきて、少し下ると荒れた竹林になった。足元に獣除けの電線が出て来て電線に沿って少し行く。電線があげてあるところがあり電線をくぐる 13:35。竹藪を出て道が良くなり下って堰堤 13:40。左側を越えて下るとすぐ林道に出た。道標も何もない。スギに赤テープが二本巻いてあった。林道を上がってゴルフ場への道に会う 13:45。箱根新道をくぐって旧街道を少し行き、左に下って須雲川を渡る。人が多い。混雑だ。右折して早川を渡り、混雑する歩道を行くと湯本駅に到着 14:10。

小田原行きは丁度出たばかりで次は 14:34だった。ホームで待つ。4両編成だが混んでなくてゆっくり座れた。小田原乗換、14:55発。小田原でK氏と別れて新宿行きに乗る。大きな荷物を持っている人が多いので、前車両に乗る。本厚木から混んできた。新百合乗換で 16:15帰宅。


今日は登山口から紫のスズランテープが随所にありました。K氏によると秦野の人が付けているそうで、多すぎる感じもしますが、今日は道標がほとんど無い山だったので、助かるところもありました。このテープは山頂から湯本までの下りには最初は無く、途中から出てきました。山頂の山名板や道標は壊れていましたし、9年前にはあった木製の道標も見当たりませんでした。道標は、見落としがあるかもしれませんが、天狗沢からの登り口に白銀山を指すものが一つ、740mのところに天狗沢を指すものが一つ、老懐山手前に箱根湯本を指すものが一つです。このコースは一般向きではありません。でも面白かったし、短い割には充実した山行でした。登りはきつくて足を使ったようで、昼食後に晋は足が攣りました。風もなく寒くもなく良い天気でした。

K氏はコロナになったそうです。熱はたいしたことは無かったが咳がつらかったと言ってました。重症化しなくて良かったですね。