鹿留山北尾根


道志から入って朝日山(赤鞍ヶ岳)、雛鶴峠から高畑山に出ようと考えていましたが、三ヶ木から月夜野への一番バスが土日しかありません。月夜野から道志へのバスは月から土なので、道志にはいれるのは土曜日だけと分かりました。方向転換して鹿留山北尾根に行くことにしました。11月に小丸尾根に紅葉を見に行った時に鹿留山北尾根も候補にしていたので計画は出来ていました。普通は御正体神社からはいるのですが、今日は手前の門原の神社から入ります。下りは杓子から倉見山の予定でしたが、変更し、御正体神社に下りました。
日時 2014年12月15日(晴)
晋 万
5:20若葉台発に乗る。橋本乗換、八王子発 6:06、高尾乗換 6:14発。上野原辺りで少し明るくなって来た。大月で富士急に乗り換え。三つ峠に朝日があたって綺麗。東桂 7:17着。国道に出て右へ。少し行って鹿留入口の信号で左折して県道に入る。桂川の橋を渡ると右に発電所の導水管が見える。宮下のバス停には倉見山入口の案内板があった。7:30倉見山登山口。立派な案内板がある。7:35今宮神社。大ケヤキが見えたので行ってみた。県道から振り返ると、空気が澄んでいるので北の方に滝子山、黒岳、雁ヶ腹摺山が良く見える。この県道は行き止まりで道志には通じていない筈だがけっこう車が多い。

この神社脇から登る
犬の繁殖をやっているのかハスキーと似た小型の犬を沢山飼っているところを過ぎると直ぐ 7:50大沢橋。県道は左に曲がるが直進。直ぐ右に不動堂があり上に神社が見える。ここから取り付く。落ち葉で覆われた階段を上がって行くと神社。扉が外れていてちょっと荒れた感じ。尾根に取付こうと思って神社の裏に回るとフェンスがある。近くには入口も見当たらない。どうしようかと思ったが、低いフェンスなので乗り越えることにした。壊さないように気を付けて乗り越える。身支度して 8:05出発。

歩き始めはぼそぼそと笹のある尾根。8:10 670M。薄い踏み跡があるがふわふわしているので鹿の獣道のようだ。8:20 710m付近、踏み跡が出て来た。左にピラミッド形の山が見えるのは御正体山のハガケ山尾根の1199m。8:30 760m付近。8:35 790m。8:40 810m。少し下って、頭上に高圧線が見え、8:45登りにかかる。左の沢の源頭を回り込んで左の小尾根に乗る。8:50 880m付近で左右の綺麗な道に出た。左に行くと下って行くので右へ。すぐ分岐を左へ上がる。籔っぽいがちゃんと道形がある。大きなジグザグを切って上がる。右へ行って左へ行って右へ行って左へ行って、道形は更に山腹を行くが、小尾根を乗越すところで尾根を直登することにした、9:00、950m位のところ。ここからは本当に急登。両手両足で這って登る。うっかり木を掴むとバラ。9:10 1000mのところで 242号鉄塔の少し上に出た。鉄塔の方に少し下ってみると 241号、243号鉄塔を指す巡視路の道標があった。尾根を上がらずに道なりに来たらここに出たのだろう。

やっとわかった場所に出た
一息ついて9:20出発。すぐ道は右に巻いて行く。巻道かと思い、そちらに行くと下って行くので、尾根を乗越すところから上がる。枝打ちの枝が落ちていて極めて登りにくい。戻った方が良かったかもしれないが、しゃにむに上がった。9:30尾根に登りついた。よい踏み跡あり。9:40 赤テープ。初めてのテープだ。この尾根には道標のテープは殆どない。良いことだ。9:50左から尾根が来る、1200mのところ。干しマンゴーとお茶で一息いれる。10:05大岩、1260m位。10:20 1360mの平坦部。過ぎるとちょっと岩があって正面から乗り越える。この辺りからやせ尾根の急登になる。ここは風が強く吹いて寒い。10:40やっと平坦なところに着いた、1500mのところ。右から尾根が来る。境界見出標あり。この見出標は右からの尾根に下りて行くから、下りの時は見出標に引かれて直進しない様に注意が必要だろう。

少し平坦部があり、息を整え、又登り。落ち葉が深いので滑る。11:00見出標 148号のある 1580m到着。登山道という看板があり左から来る尾根を指している。帰りはこれを下るのも良いなと考え、頂上で地図を確認することにした。ここからはゆるい登り。木の間から南アルプス、富士山。今日は空気が澄んでいるので美しい。11:10大ブナの脇を通って大ミズナラのある山頂に到着した。大ミズナラの下で昼食。寒いが風が無いので助かる。気温は低く、濡れティッシュが凍った。晋はやや不調で始めはプチトマトを食べるのに顎が疲れる程だったが温かいお茶と食事で元気戻る。地図を確認し、1580mから北東方向に下れば御正体神社に行けるので、下りはそうすることに決定。

今日の富士山は綺麗
富士山を見に杓子まで行こうかと思い、リュックを置いて空身で出発 12:00。七曲への分岐を分け、1640mで右へ曲り、下り口の1600m付近から富士山と南アルプスが一望になった、12:05。ここで写真を撮り展望を堪能する。杓子まではまだまだ長いので引き返す。12:20鹿留に戻り支度して 12:25出発。少し雪が降ったのか日陰にパラパラと雪が残る。12:30 1580mの登山道の標識のところを直進する。この尾根は境界見出標が続く。最近ペンキを塗ったりしたらしく刈払いしてあり、ピンクのテープがある。よく踏まれた道だ。

12:40 右から尾根、1430m位。見出標に沿って左へ下る。足首までの枯葉を踏んで下る。登りは滑って辛いだろうと思う。12:55 プラスチックの階段が出て来た、1250m付近。多分 1078mへの尾根(243号鉄塔尾根)への分岐付近だろう。13:00大岩、1100m付近。243号/245号への分岐の黄色い標柱を過ぎるとすぐ 244号鉄塔 13:05、1040m。ここから見出標はまっすぐ下るので引き続き見出標に沿って下ってみた。すぐ急降下になる。磁石を見ると南東よりに行っている。どうやら東への支尾根に乗ったようなので 13:15引き返す。

水場の側の場所に出た
鉄塔の少し下まで戻り、トラバースして鉄塔から真北への尾根に乗った、13:25。少し下ると踏み跡が出てきてジグザグに下って行く。枯葉が積もっているが道形ははっきりしている。13:30大岩、910m位。この辺りから細かい尾根の分岐があるが道形があり、ピンクのテープが出て来たのでその通りに行く。13:35道が左へ行く。道形がちょっとあやふやになるが 13:40堰堤のところに出た。よく見ると沢の右岸沿いに道形有り。堰堤から下るとすぐにプラスチック階段があった、正解だ。荒れてはいるが 244号への巡視路だったのだろう。13:45 右上に大岩が見えてそちらから来る踏み跡もある。ややあやふやな踏み跡を下って行くと林道が見えた、13:55。左側の沢に下りて対岸に上がり、林道のゲートのところに出た、14:00。降りて来たところには石清水という水場があったので、そこで水を汲む。リュックがずっしり重くなった。

14:10出発。ゲートを出るとすぐ御正体神社。リュックを置いて神社に行きお参り。社殿の右に弥陀三尊の石碑が立っていた。幕末のもの。写真を撮って 14:20出る。右側の鹿留川には釣り場があり冬桜、たぶんコブクザクラ、が咲いていた。14:30大山祇神社。砂原まで来ると道端に石仏あり、かわゆい道祖神があった。14:45 大沢橋、登りで取り付いた神社付近だ。14:55大ケヤキの今宮神社。15:00倉見山登山口。15:15東桂駅到着。丁度 15:23の電車があった。6000系電車は床が木だった。15:50大月着。25分くらい待つ。寒いので待合室があって助かる。富士急ハイランド帰りの中国人や欧州系がいる。外国人には人気だそうだ。16:13の快速急行に乗って帰る。18:05帰宅。


門原からの尾根は里山なので踏み跡がしっかりあるだろうと思っていましたが、予想よりも踏み跡薄く、荒れていました。通常の北尾根ルートの 242鉄塔からは踏み跡がしっかりありました。落ち葉が多く、足首まで潜り、滑るし、登りは疲れました。下りは、登りで 1580Mの尾根分岐で見つけた「登山道」の道標に惹かれて、そちらから244鉄塔を経て御正体神社に下りました。山は冬枯れで葉は落ちています。登りも下りも北尾根でしたから日だまりハイクとは言い難かったですが、霜柱が溶けないのでべたべたにならずに済みました。誰にも会わない静かな山行でしたが、結構ハードでした。