右左口峠-日蔭山-滝戸山-黒坂峠

1月に芦川から登った稜線の尾根で、歩き残した日蔭山から先の滝戸山までのコースを歩く事にしました。右左口峠からスタートです。
日時 2002年3月9日(快晴)
晋 万
中道町の町営バスは、市立甲府病院発 8:50の為、身延線の南甲府駅から歩いて病院まで行く事にする。若葉台 5:27発。乗り継いで 6:15高尾発に乗って甲府乗り換え、南甲府に行く。暖かくなってきたので、八王子駅にも登山者の姿が増えた。日の出も早くなった。高尾で日の出だ。

南甲府から歩く。途中のお寺 (入明寺) に入ってみたら、武田信親の宝篋印塔が有った。信親は、信玄の三条夫人の次男。隅飾りは壊れて落ちている。詳しく見る時間が無いのが惜しい。写真を撮って見ていると、住職さんの奥さんが出てこられパンフレットを頂いた。8:35 甲府病院に着く。最近こちらに移ったそうで、ものすごく立派。町営バスは 8:50出発。乗客は我々のみ。運転手さんと話しながら行く。

何処の行くのと聞かれたので、「右左口峠から日蔭山から滝戸山方面」と言うと、「小学校の頃の遠足は右左口峠だった」「旧道はトンネルから先は道が崩壊していて今はどうなっているかわからない」と言っていた。時間があるからといって国道の所まで連れってって貰った 9:20着。少し時間が助かった。9:25日蔭山トンネルで、日蔭山直登道が無いかと右手に上がる。トンネル上で、すぐ道無し。あきらめる。

戻って右左口トンネル手前の中道往還登り口には 9:40着。トンネル入口は工事中で片側通行。ガードマンの人は我々が来たので驚いている。ここから山に登るのだと言うと安心した顔をした。9:50強清水。登っていくとバックに八ヶ岳が良く見える。中道往還の中間点付近で雉が二羽。飛ぶ。大きな羽音に驚く。天気が良いので暑い。

10:30 右左口峠。暖かい。もう春で、1月に来た時には道に雪と氷があったがもう無い。トンネル口から右左口峠までの距離は 1747.25M。昔はいさば道と言われ、海岸から最短で魚商がとおった道。10:35出発。日蔭山には小ピークを左にまいて、小鞍部から赤テープを見ながら直登。10:50道が尾根から右に分かれるところで尾根に入って登る。左の松の木に赤テープの場所。前回確認している。あとは藪道を上へ上へと上がる。

11:00 日蔭山山頂。振りかえると南アが真っ白に見える。山頂から東北方向に赤テープがあり、そちらに下る。赤テープは少ない。下って鞍部に着き、右へ窪地を下る。少し下りすぎた感じになったので、戻ると日蔭山の巻き道が見つかった。巻き道自体は明瞭だが日蔭山を巻き終えた所で松の木が倒れておりわやわやだ。巻き道から1246M 方向に向う地図の破線道も不明。やむを得ず、日蔭山北東の小山に登る。途中赤テープがある。この小山から、尾根伝いに下る。赤テープあるが少ないので頼りにならない。道もあるかないかの藪道。

磁石と地形図をしっかり見る。藪をかきわけて下ると、二又になった枯れ沢に出た。ここは左寄りに歩いて尾根伝いのほうが良かったかもしれない。ここがハト口峠だろう。下から見て左の沢は堀切状に深い。右の沢沿いに道形があり、少し上がってから沢を離れて左の尾根にのると、やっと、かなりはっきりした道形になる。藪は相変わらずだが、少し進むと道形は次第にはっきりした感じになり、1246M への尾根にのった事がはっきりした。

滝戸山山頂
12:00 大岩がゴロゴロある所を過ぎる。シャリバテ気味だが山頂まで行く事にする。テープは全然無い。12:20 1246M。少し手前に赤テープが出てくる。千畳敷と言う山名板。ここで昼食。葉が落ちた山頂で明るく、日当たり良いが景色は駄目。振りかえると木の間から南アが思ったよりも高い位置に見えている。12:55 出る。1246M からはテープが多いので間違わない。

13:05 左に曲がるピークで、王岳の向こうに富士山が見えて、王岳、鬼ヶ岳、節刀、黒岳の稜線が良く見える。次ぎのピークは、赤テープは、頂上を通らないが我々は上がった。ツルキリ山だろう。下ると13:20 道標が出てきた。ここに上がってくる道があるのかもしれない。南無妙法蓮華経の石碑を過ぎるとすぐに滝戸山 13:25。1220M の山頂。葉が落ちて明るい。芦川村の道標が整備されている。これで黒岳から芦川駅までの稜線歩きが一通り済んだ事になる。"祝完踏" だ。

時間があるのでもう少し歩く事にする。13:35 出発。13:40 名所山 1205M。14:00 鶯宿峠手前で林道に出る。林道からは甲府盆地を挟んで、北岳、鳳凰、甲斐駒、さらに八つから奥秩父が一望。甲府サッカー場から花火が上がり J2サッカーの甲府対福岡の試合が始まる。14:10 鶯宿峠。すぐ側を林道が通ってしまって、昔の面影が無い。一寸ガッカリ。なんじゃもんじゃの木は昔通りだが、林道が通ってしまうと何だか可哀想なくらいの場所になっている(右の写真)。

1170M のピークの登りは防火帯。ここで林道から離れてホッとする。振りかえると赤石、荒川が見える。14:30 1170M のピーク。境川に下るか、さらに進むか迷ったが、この稜線で唯一登ってない 1236M のピークに上る事にする。登りは防火帯。急登。1236のピークは春日山の最高点とある。トヤンハチと言うそうだ。一休みする 14:50-15:00。急登の防火帯を下る。正面に雲取が見える。下り斜面わずかに雪が残る。

15:10 黒坂峠に着く。今日はここまで。林道を下る事にする。16:20 大黒坂公民館前。境川村村営バスは 17:03発だが、土 PM と日、祝は運休だ。つまり今日はない。バス道まで歩く。17:05 御所バス停。本光寺という寺がバス停の所にあり一寸覗く。山門 (四脚門) が古いものらしい。バスは 17:34発。やっぱりバス停迄歩くのは長かった。甲府には 18:18着。甲府から 18:23の高尾行きに乗って帰った。自宅には 21:15着。


総括
今日は 1日天気が良くて、西は南ア赤石から、北は八つ、秩父、奥多摩まで、東から南には、釈迦、黒岳、節刀、鬼、王岳の山々が良く見えました。もう春なので全体には少し霞んでいました。このコースの日蔭山から千畳敷の間は藪で道が分かりにくく赤テープの類も頼りにならないので地図と磁石は必須です。先日無理せず日蔭山から帰ったのは正解でした。誰にも会いませんでした。低山だからかもしれませんが少しゴミの多い山でした。48,000歩。車道歩きも長かったのです。