鳥坂峠から黒岳 初挑戦


河口湖の北に、御坂峠から黒岳を経て節刀が岳への尾根があります。 その尾根の黒岳から北西に派生する尾根があり、両方の尾根の間には芦川村の集落があります。 この、黒岳から北西への尾根を歩きたいと思いました。 黒岳までは簡単ですが、その先に行った場合、帰りに問題があるように思えました。 いろいろ案内書を漁ると、 甲府から芦川村へ行く時に越える鳥坂峠にバスが通っている事が分かったので、 ここから黒岳へ向かい、黒岳から御坂峠を経て河口湖に出るルートを考えました。
日時 1998年 1月24日
晋 万

年末から今年にかけて、雪が少なかったので今年はどうなっているのかと思っていたが1月は2回も雪が降った。特に1月15日は大雪で大変だった。雪山を歩けると思って今日は前から行きたい山にした。

朝1番の京王線で行く。橋本からの横浜線は何故か混んでいた。中年過ぎの婦人が多い。何か宗教団体の催しでもあるのかと思う。高尾 6:15 の松本行き普通に乗り、石和温泉駅下車。少し歩いてバス停。バスは少し待って 8:06 だった。途中、あちこちで雪のためブドウの棚が落ちている。被害甚大だ。

終点の奈良原で下りると、バスの運転手が、「今日は村営バス運転しているかなあ」といったので心配したが村営バスが来た。良かった。奈良原 8:55 発。チェーンをつけている。バスを待っている間、峠に向かう車もあったが、チェーンを付けていないと峠までの坂を登れないようだ。村営バスの運転手は、今年は70CMの雪が二回も降った。雪が多いのでわかんを持っているかと言った。

ラッセルしている晋
バスの運転手に道を聞くと鳥坂トンネル手前で降りて、山の上のアンテナの方向にゆけばよいと言う。その方がわかりやすいと聞く。10:07 鳥坂峠手前で降りる。腰まで雪があった。先日来の大雪で全く困難。トンネルの上まで上がるのに一苦労した。そこからは幅1間ほどの旧道をたどる。始め股の深さまで、旧道に出て、膝上迄の高さのラッセル。

トンネル入り口から峠まで、1時間以上かかった。しかも雪の上はクラストであった。峠につくと、反対側からの足跡あり、やれやれ先行者がいた。これでラッセル不要かと喜んで登って行くと 登りついた所で、NTTの電波中継所工事中。この人たちが、やむにやまれずラッセルした道だった。その先は全く道は深雪。70cm以上あり。登りは胸までくるとのこと。やめて戻る。雪が消えてから、又、来よう。

トンネルの芦川側まで下りる。トンネルを通って 11:05 奈良原まで歩く。雪が時にかなり激しく降る。12:25。バスは13:05 なので公園で昼食。雪の積もった中でガタガタ震えながら食べた。早く帰るのもしゃくなので甲府(前から県立美術館に行きたかった)に行くことにする。

甲府に出て、県立美術館へ行った。ここは、ミレーの作品が有名。なかなかミレーの作品も多く、良かった。富士山の版画と山岳の展示もやっていたがこれもよい。価値あり。特別展もなかなか力作のそろった東光会の会員の早川二三郎展示会だった。山に登れ無かったので久しぶりの観光良かった。