塔の峰・明星ヶ岳


K氏と今年の初山行です。塔の峰山頂に水之尾方面を指す道標があるのは以前から知っていて、どんな道かなと思っていましたが、風祭から上がるルートがあることがわかりました。年末からK氏と山に行こうと言っていたのですが、インフルなどで予定が合わず、年明け山行で、このルートを誘いました。K氏の地元なのですがこのルートは行ったことがないとのことです。下りは和留沢ルートです。
日時: 2025年1月15日(曇)
晋 万 K氏
4:40起床。準備して 5:45に乗って出発。新百合からは小田原乗り換えに便利なように一番前に乗る。ばらばらだったが座れた。相模大野で並んで座れたが、乗ってきた人も多く、満席。ずっと満席。電車で朝食とか考えなくて良かった。小田原乗り換えは 1分だが、一番前はホームを横切って乗り換えられる。風祭 7:06着。待合室があったので朝食。暖房は無いが風もあたらず良かった。南側は蒲鉾の鈴廣。K氏は待ち合わせ予定の 7:35で到着した。上着を脱いですぐに出発する。

踏切を渡って箱根病院の方へ向かい、三叉路を左折する。荻窪用水散策コースと言う道標があった。病院側の崖下に防空壕跡らしい穴が 2つあった。少し先で道標に従って右折すると右側に旧東海道の風祭一里塚がある 7:40。石祠、地蔵石像、石塔残欠が 50cm程の檀上にある。少し行って右に入る。上がって行くと左側に万松院庫裏の藁屋根が見えた。7:50万松院。寛政12年築の庫裏は屋根がかなり痛んでいた。歩いていると道端にスイセンが咲いている。7:55荻窪用水の丸塚隧道入口。用水は西から来てトンネルに入る。

山縣水道水源池
ここから階段を上がり、下ると先ほどの隧道の出口がある 8:00。荻窪用水に沿って少し行く。右からの道を合わせ、更に行くと山縣水道の水源池。池が見えるので藪の踏み跡を下ってみると中央で二つに仕切られた丸い池の仕切り堤の付近だった。さらに用水に沿って少し行くと用水の桜田隧道入口があり、手前から山縣水道に水を落としている。階段があるので降りてみると先ほどとは 90度の方向から水源池が見えた。戻って道なりに上がって、広い道の下に出る 8:10。右に上がり、広い道 (バス道) に出て横断する感じで北へ入る。この付近が水之尾地区だ。

50m程で左に道祖神がある筈だが無い。晋が戻って探すと、木の切り株から踏み跡を上がったところで発見。道祖神 2基、地神塔 1基 8:15。進んで、先ほどのバス道が右折して北上してくる道を横切って下ると水之尾毘沙門天 8:20。長い石段を上がると毘沙門天に着く。写真を撮ったりしてから、ここでシャツを脱ぎ、手パッツして出る。バス道に戻り南に行くとすぐ三叉路。バス道は東から来て北へ行くが、我々はここから西へ向かう 8:35。道は少し細くなる。

どうしてこんなところに廃車が
1-2分で左側に馬頭観音、文化3年。8:40道祖神。男女の神の姿が良いので、紀年銘は無いが古いと思う。8:50右に注連縄を巻いた大きな杉があった。根元に石祠がある。9:00上水之尾用水の溜池。水は少なく、溜池底の石祠が露出していた。溜池を回り込んで左に分岐する林道に入る。すぐゲートがある 9:05。白い標柱にここから 500mで塔の峰登山道とマジックで書いてある。実際には 750m程行く。9:15道標があり、左の山道に入り、綺麗な植林地の中を行く。ひと登りして平坦になると 390mくらい 9:30。しばし平坦を進み 9:35廃車のところ 410mくらい。緩い登りを進み、植林地を過ぎて明るくなると塔の峰に到着 566m 10:00-05。

下って林道に出た 10:20 500m。登山道へは林道を左に 900m歩くのだが、今日は林道を横切って登る。道はすこぶる良い。すぐ鉄塔を右奥に見て、しばらく平坦。10:30 560m付近から登りになり 5-60m程上がると左へのトラバース道になる。急登の下の平坦地で登山道に出た 10:40 620m付近。登山道に出る手前の沢の源頭を横切る所で、ちょっと道が細くなり、気を使ったが、それ以外は良い道だ。700m迄の直登は出来なかったが、舗装の林道を歩くよりはずっと良い。

ここから登山道を 70m急登し、10:50 695m付近の道標に到着。登山道が直角に曲がるところだ。700mまで緩く上がってから下り、768mへの登りになる。768mは南側を巻く 11:10 (768mに上がって北東に下れば林道までの途中に明治時代の造林記念碑がある)。巻き終えて若干の登り下りがあり、770m付近から明星への登りになる。11:25八海山大頭羅神王石仏。これは小さい。11:35三笠山刀利天王石仏。明星から下ってくると、ここまではすぐなので、もうすぐ山頂と思って登るが、さらに 10分以上かかった。11:50明星ヶ岳山頂 924mに到着。ここで昼食にする。

なにか白いものがチラチラ。どうやら雪だ。でも服やリュックに雪が付く程でもなく、ほんの少しだった。日が差さず気温は低いが風がないので助かった。12:30出る。マユミの木はもうピンクの実は落ちて茶色だ。12:45和留沢分岐。最近、和留沢道の整備をしたそうで、富士山方向の笹の切り開きはK氏が担当したそうだ。残念ながら今日は富士山は見えない。分岐付近も少し前まで笹が被っていたが、その刈り払いもK氏の担当だったそうだ。お陰様で気持ちよく歩ける。

和留沢入口から下山
晋も万もこの道を歩くのは久し振りだ。道は綺麗なジグザグで歩きやすい。12:55 800m付近のトラバースは道が細くなっていてロープがある。13:05上の林道に出た。左に 50m行ってまた山道に入る。ここから下の林道までの間は、少し痩せたところや岩のところがあった。13:35下の林道に出て左へ行くと和留沢橋。渡って、また右の山道へ入る。大きなケヤキがあった。沢筋に出る手前には増水時の迂回路がある。2.5万図に書かれている破線路は迂回路のほうだ。登山道はそのまま直進し、一旦石伝いに沢を渡り、道に出て左に行き、橋で沢を渡り返すと登山口の駐車場に出る 13:50。

ここから民家のある開拓農道ではなくて日向林道を行く。14:10久野川を渡ると、300mほどで日向林道は終わり和留沢林道と合流する。和留沢バス停方向はそのまま車道を行けばよいが、我々はK氏の畑に向かって右の林道に入る。上がって行くと林道が左右に分岐し、分岐手前に豊川村の植林記念碑があった 14:20。分岐を左の大林林道へ入る。右上に鉄塔を見てさらに進み、14:30林道から外れて左へ入る。位置はよくわからないがK氏の畑に向かって植林地の中を下って行く。緩い尾根だが道はない。踏み跡もない。少し下ると右下に山道らしいのが見えた。そちらに行くのかと思ったが、行かない。真っすぐ下る。沢状のくぼみを渡ると畑に出た 14:40。畑の説明をして貰い 14:50出る。

すぐ馬頭観音があった。イノシシの箱罠もあり、結構捕まるらしい。「肉は食べさせてもらったことがない」とK氏。舗装路を道なりに下って 15:00日蔭上バス停に出た。バス迄時間があるので歩く。道々、石仏などが多いので、晋は写真に忙しい。K氏によれば寒念仏供養の碑は多いらしい。15:20観音堂前バス停に到着。ここでバスを待つ。バスは 15:27。ほぼ時間通り来た。K氏は途中で下車。小田原駅 15:50着。15:57の急行に乗る。17:15帰宅。


天気は曇りで、富士山その他の山は見れませんでしたが、風がなく気持ちよく歩くことが出来ました。念願だった、水之尾から塔の峰に上がる道と、林道から、舗装道路を歩かずに、真っすぐ上がる道の、二つの初ルートを歩きました。林道からは、少し上がってからトラバースになり、700mへ登る階段道手前の平坦部、万が予想していた場所、に出ました。明星ヶ岳から箱根湯本方向は下山に利用するばかりで登ったのは初めてでしたが、結構高度があり、きつかったです。食事中にチラチラと雪が降ったりしましたが、誰とも会わず、三人だけの静かな山行でした。