矢倉岳から洒水の滝


矢倉岳は神奈川県南足柄市にある標高870Mの山です。 新幹線上りの場合、小田原を過ぎてから、 左手奥の方に丸いお椀を伏せたように半円形に盛り上がった山が目立ちます。 それが矢倉岳です。登るのは冬が良いです。 この日は矢倉岳から洒水の滝(しゃすいのたき)へのコースでした。
家から、東急で長津田へ、長津田から国鉄の横浜線で原町田(この頃、国鉄の駅名は原町田でした)へ、 町田からは小田急(小田急の駅は昔は新原町田と言いましたがこの頃には町田となっています) で新松田へ、そしてバスで関本乗り換えで矢倉沢本村でおりました。

日時:1980年2月23日
ひとりで

山頂からのパノラマ写真
8:20 本村出発。まっすぐ登ると道標に従って左に橋を渡る。そのままコンクリート道を行き、一旦下って突き当たりを右折、少し行くと右手に小さい神社の方向へ曲がる。 ここの道標は倒れている。神社の前で道は左へ曲がる。そのまま道なりにみかん畑をのぼってゆくと一番上で登山道へ左折できる。道標有り。

先週末の雪が少し残っていて気持ちよい。登るにしたがって深くなり、日の当たるところはもう無いが当たらないところでは10CM以上残っている。50分歩いて休憩10分間。残雪の上を犬の足跡がずっと続いている。今週初めの雪いらい、この山に登ったのは、私以前には犬だけらしい。しかも足跡から見て何度も登っている。山頂に近づくにしたがって雪増える。足跡の無い雪を踏んで登るのは気持ちがいい。ウサギの足跡もあった。犬とウサギと私の足跡が重なる。

山頂到着 10:00。雪の深さ10CM。正面に富士山が素晴らしく見えたが、すぐに雲に隠れてしまった。写真を撮る暇も無い。南側の山を写真に撮った。金時山が一番奥にある。昼飯には少し早いが食事とお茶で一時間休憩に決めた。11:00 出発予定にする。結局は食事のみ。石が無くかまどが作れず参った。空缶を使ったら倒れてこぼした。

11:00 発。雪10-20CMくるぶし以上潜る。こんな所を歩くのははじめて。おまけに足跡一つ無い事が嬉しい。清水越え 11:20。しばらくで源流の水場につく。雪はずっと残っている。今の季節でも道がよく分らないから、夏はさぞブッシュがひどかろうと思う。12:00 前に杉林に入る。なんだか分からないが動物の足跡が続く。犬にしては多い。ふんも落ちている。太さ5MM位、黒くて長さ3-5CM位。足跡は長さ4CM位。

12:15 下の道と合流する。雪深い。15-20CM。疲れる。下の道は広々としてきれいだから、 こっちを歩けばよかった。但し、水場側に入り口は無かったからよく分らなかった。12:30 洒水の滝入口。そういう道標があった。ここで野ぐそ。12:45 洒水の滝の上流に着く。ここから1時間25分と書いてある。鳥の足跡も多い。長さ5CM位。13:20 洒水の滝まで50分。雪は減ってもう地膚のほうが多い。ここから国道246の車の音がうるさい。

内山分岐 13;35。滝着 14;05。いい滝だ。休憩。紅茶と焼きそば。美味かった。滝のところで山伏がほら貝をふいていた。滝に打たれて行もしていた。道端で、焼きそばを作っていると、観光客がよってきて、「そんな風にしてあちこち廻っているの?大変だね」と声をかけてきた。滝発 15:05。バス停は樋口橋(とよくちはし)15:15着。バスは 15:28。楽な山で雪があって楽しかった。
総括
このコースは、この時、既に、道がわかりにくく廃道に近かったのですが、 その後、一時、案内書では廃道同然と書かれました。今は、よい道が整備されています。