御嶽山


久しぶりの夏山まっさかりの 3000M 峰です。人は多いですがほんの少し外すだけで静かな山が楽しめます。

御嶽山は、霊峰にふさわしく山頂は、5つの峰(継母、王滝、剣が峰、魔利支天、継子)と5つの湖(一の池、二の池、三の池、四の池、五の池)から成り立っています。中でも国内最高標高の湖「二の池」と国内第三位の深さの「三の池」があります。どちらも御神水として登山者、信者が持って帰りますが、特に「三の池」の水は、3年は保ち、毒消し作用があるとか。登り口も、王滝口、黒沢口、開田口、濁河口(にごりこ)があります。


日時 2000年7月21-22日
晋 万
19日の夜行で、朝日連峰に行く予定だったが、19日朝、万が熱中病にかかり、あえなく断念。前日遅くまで晋荷物を造ったのにごめん。20日も自宅で静養する。20日夕方元気になったので、昨年行く予定だった御嶽山に行くことにする。夜、山小屋に TEL して予約する。平日だし、まだ夏休みに入ったばかりなので、そんなに混んでないのではと思う。青春 18切符を使用。

21日
若葉台いつもの二番で行く。が、今日は平日なので、いつもより 3分遅い。横浜線の乗り換えが 2分しかない。橋本で走る走る。これに乗れないと、予定通り木曽福島に着かない。走ったら乗り換え大丈夫。八王子 6:06、高尾 6:15 乗り換えて松本行きに乗る。途中塩山付近から朝食を食べた以外はほとんど寝ていた。塩尻ー木曽福島間は、特急「しなの」に乗る。特急は、各席1〜2人座っていて、二人座れるところは一カ所しかなかった。特急の中で、万の足首テーピングする。

木曽福島からはバス。田の原行。10人くらい登山者が乗っている。途中石碑が多い。バスはスキー場の中を走る。大きなスキー場だ。12:00 田の原着。巨大な駐車場があり車が多い。自家用車も、大型バスもマイクロバスもといろいろ。万がパンフレットを落としたら、拾ってくれた人は、92歳のおばあさん。80歳過ぎまで御嶽山に登ったそうだ。若いあなた達は、大丈夫よだって。白い上衣を着た講の人が多い。登り口にコバイケソウ。久しぶりに見た。おにぎり食べて、12:25出る。

田の原登山道より大滝頂上
少し平担地を歩いてすぐ登りになる。13:10 金剛童子。木と火山岩の石段。うまくつくってあって、歩きやすい。田の原がよく見える。13:20 八合目岩室。各地の信者が建てた石碑が多い。天気がよい。13:35 富士見石。たぶんここから富士山がよく見えるのだろう。が、残念ながら今日は遠くは霞んでいる。13:45 九合。雪渓の所を通る。

13:45 休憩。雪渓の上端のところ。あと 500mとある。降りてくる人は多いが、登っている人は少ない。大滝頂上小屋がすぐ上に見えるが、後高さでも 200mくらいはある。富士山に登ったときに、頂上がすぐそこに見えたのを思い出す。すぐ側にイワカガミを見る。久しぶりに高山植物を見る。

水飲んで、飴を食べる。14:00出発する。14:05 九合目岩室。ここにも小雪渓。岩室は屋根だけ。泊まるのは一寸無理。14:25 王滝頂上に着く。石垣の間に小屋。硫黄のにおいがする。神社は工事中。

神社の脇を抜けると上の方に剣が峰と今日の泊まる小屋が見える。後 100m位の登りだ。この登りは、疲れがピークで一寸辛かった。暑かった。右の写真王滝頂上から剣が峰を望む。14:50 旭館に着く。山小屋は今日の宿泊者は30人。明日は100人とか。部屋は百合で8人の相部屋とか。一番早かったので、好きな場所に荷物を置いておく。昼食の残りを持って剣が峰へ行く。

15:00山頂。久しぶりの 3000m 級に登った。山頂は小屋から階段を上がってすぐ。山頂では、名古屋の講の人が先達を中心に祈っていた。万は、珍しそうに見ている。快晴だが、山頂からは今日はあまり景色が見えない。

15:05 お鉢巡りに出る。お鉢の中は一の池だが、水は無い。雪渓が溶けた水のみだ。神社の人に聞くと約 1時間くらいとか。神社の左側から裏に出て少し下ってから登る。左は地獄谷がよく見える。水蒸気が見える。又硫黄の臭いがする。15:20 お鉢巡りの反対側の山頂で軽く食事をする。

下って二の池の側を通って戻る。二の池では先に山頂にいた講の人たちが水を汲んでいた。二の池本館の側にチングルマが咲いていた。小屋に戻る。途中夫婦づれを追い越したら、この人たちも同室になる。今夜は 7人同室。

夕食は 17:30から、佃煮中心の山小屋食でたいしたこと無い。晋頑張って沢山食べた。しっかり食べなさいと万を叱りながら食べる。畳四分の一の大きさの低いお膳に二人分を置いて、そのお膳をきっちりと並べるので、正座しないと隣の人にあたる位狭い。万一寸高山病ぽい。しっかり水を飲む。明日の朝食は、5:30からとのことなので、おにぎりにしないで食べることにする。

影御嶽山
夕食後、山頂に行って日の入りを見るが、万寒くて途中で帰る。日の入りは、白山の右側に沈んだ。美しかった。写真を撮る。

22日
晋少々頭痛。万食欲少し無いが元気。同室は 7人。夜中 3:00 前に空が明るいとかで、同屋の人が大きな声で起きかけたが、又寝る。4:00 過ぎ起きて、ご来光を見に山頂へ。雲もなく、日は浅間山と八ヶ岳の蓼科山との間から登った。風があるが、360度の展望。今日は富士山も赤石の左側に見えた。ここからだとさすがに富士山も小さい。北アルプスも少し見える。一番よく見えるのは、乗鞍岳だ。登ってみたい。

日の出は、4:50 頃。小屋に帰ってうろうろしながら、朝食を待つ。待っているとき、登ってきた人が CUP ヌードルを頼んでいた。料金を聞くと 一つ 700円でびっくり。朝食は、生卵、海苔の山小屋風。

朝食後 6:00出発する。二の池を下ると、6:35 賽の河原。今日はものすごく風が強い。魔利支天の下のかまぼこ型の小屋は廃屋。一寸先で三の池が見える。ものすごく綺麗。魔利支天に登る途中、道端にコマクサが一株咲いていた。久しぶりに見た。イワツメクサも綺麗。かろうじて見えた三の池は、以後ガスで見えない。

摩利支天から剣が峰を望む。
飛騨山頂への分岐に荷物を置いて、魔利支天に向かう。道は高山植物が多い。ハクサンイチゲ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマキンバイ、コツガザクラなど。7:10 魔利支天。一人先着。ガスで北ア方面は見えない。剣が峰がよく見える。7:15 までいる。気持ちが良かった。

7:30 分岐に戻る。そこから下る。ここからガスの中。7:45 五の池小屋に着く。何も見えない。小屋の前は五の池だ。よく見えないけど。そのまま継子に向かう。登り口は小屋の向こう側だった。

五の池から先は道標や印がないが道はしっかりしている。今日はガスの中なので先が見えないので慎重に歩く。8:10 継子岳着。2859m。ガスの中。二人向こうから来る。きくと四の池へ降りようとしたが迷って戻ってきたそうだ。一緒に下る道を探すことにする。旦那は二度目だが、くたびれていた。奥さんはガッツがありそうだ。継子から、下りはコマクサが多い。継子の次の小ピークの祠で、右へ下る。ここには印がないので分かりにくい。我々もやはり分からなくて少し行ったり来たりした。

四の池も水はないが山の斜面の雪渓から水が流れ川になっている。川で水を汲む。8:55 - 9:00。川を渡るそばにミヤマクロユリが一株咲いていた。初めてみた。四の池から 50m ほど登ると三の池との境の稜線。一休み。9:10-9:25。風下は、寒くない。すぐガスが巻いてくる。上は曇りで、ガスが飛ぶと三の池が眼下に見える。人の話し声が聞こえる。

尾根を歩いてすぐに三の池。大勢の人が水を汲んでいる。我々も汲む。9:30-9:40。風は強い。女人堂の若い人が 18L のポリタンに水を汲んでいた。持って降りるのだ。

三の池から、中ノ湯の方面に下る。10:10 一番最初の雪渓を渡る。講の人々が安全のためにロープの掛け替えと雪を切っているので少し待つ。大きな講だ。20人位もいた。10:15 次の雪渓を渡る。ここは前より少し長いが足元は良い。後は雪渓の脇を通るが大丈夫。10:40-11:00。女人堂。小屋がある。上がってきた人が結構休んでいる。我々もパンを食べる。ここから百間滝へ下る道はロープが張って止めてあった。ここの小屋には三の池の御神水が、500ml で 500円で売っていた。

11:30 百間滝分岐。覚明行者小屋。小屋を過ぎてすぐ左へ 10分で、ロープウェイへ向かう。我々は直進して中ノ湯へ向かう。ここから人は少ないだろうと思ったが結構登っている人が多い。大きな講が登っている。トランシーバー三台でトップと真ん中と最後尾の連絡を取っていた。12:00 六合半小屋。8人くらいの人が休憩中。小屋はやっていない。水あり。休まず進む。

12:10 中ノ湯着。バス停はここから 50mだそうだ。中ノ湯は思ったよりも静かなところ。風呂に入っている人もいた。12:15 バス停着。バス停で待っているとおばさんがお茶と漬け物をご馳走してくれた。人が少なくて良かったと言ったら、困るのよね人が来ないとねと言っていた。

12:45 バスに乗る。ここから乗ったのは 3人のみ。ここにも大きな駐車場がある。車で来た人が多い。バスには 13人くらい。13:40 頃木曽福島に着く。次の電車は 15:27 発。たっぷり時間がある。

今日は水無神社 (すいむじんじゃ)のお祭りみたいで、ちょうど山車と御輿が駅前に来た。ここの御輿は白木だ。御輿の下を小さな子供を抱いてくぐらせる。そのとき担ぎ手は、かけ声 (ヨーイチ、ヨーイチ) とかけて御輿を揺する。子供は泣く。

遅くなったが、ここで昼食にする。お祭り貸し切りが多い。食べ終わって、まだ時間があるので、崖屋作りの町並みを見に行く。川に沿った石垣に丸太をたてて土台にして川に張り出すように建てられている。川側からみると 3-4 階建てに見える。残念ながら綺麗にしていなくて、どちらかというとスラムの小屋みたいに見える。

帰るとちょうど良い時間だ。駅でのんびり待っていると、小学生の団体が大勢来たので少し焦って並ぶ、うまく座れた。塩尻には 16:17着。中央線は 16:54発なので、スーパーに行って夕食を買ってくる。電車に乗ってまずは Beer。美味い。それから一眠りしながら帰る。立川行きなので良い。でも高尾乗り換える。橋本で 21:08 乗るために走る走る。京王線は 21:00 以降は本数が少ないのだ。自宅には 21;45 頃着。ああ良い山だった。万歩計 75376歩。