弾左衛門の峰


八王子の上恩方を通る陣馬街道の北を走る里山から弾左衛門の峰、そこから北に入山峠を経て五日市へ歩きました。一番高い弾左衛門の峰をタイトルに付けましたが、まあ里山をひたすら歩いたという気分です。今日は風が強くて寒いという予報でしたが、風もなく穏やかな、よい山歩きでした。
日時 2017年2月2日
晋 万
千住山山頂
6:26若葉台発で出発。調布、北野で乗り換えて高尾へ。高尾から7:35発のバスに乗る。乗り場に行くと長蛇の列だ。座れるかどうか心配したが一台前の別方向のバスにだいぶ乗って、何とか座れたのでバスでおにぎりの朝食。小学生がたくさん乗ってくる。7:55大久保で下車。小学生たちはまだ先まで行く。少し戻ると浄福寺。準備して8:05出る。本堂左の墓地上を左に登っていくと三十三観音の道。8:15観音堂、280mくらいの所。ここからは急登になる。城の防御施設があったような小さい平坦地が二か所くらいあり、8:25千手山、356m。

すこし戻って山頂を巻く感じで西へ。8:30山頂から真っすぐ降りてくる薄い踏み跡と会う。少し下って恩方中学校の上は伐採地になっていて日が当たるのでシャツを脱ぎ手パッツした 8:35。今日は予報に反して風がなく気持ちよい。椿が多い。万は来たことがあるような気がすると言う。山の感じは北高尾の八王子城址の辺りとよく似ている。一旦300mまで下りて、上がり、325mでは分岐を右へ 8:45。右下から採石場の音がずっと聞こえる。8:55小津峠 342m。ここから直登して360m 9:00、左へ。テープがある。この尾根のテープは上手な人が付けていて、欲しいところにだけある。

9:10 370m。北が見え、眼下の小津川の谷筋に家が見える。左(西)へ。下って行くとモミの巨木が四本。付近は北が伐採なのでバラ藪がうるさい。340m圏へ少し上がって分岐。右の方が明瞭だが左が西方向だと思い、下ってみたが踏み跡は薄くすぐ消える。戻って磁石で方向を確認し分岐を右へ 9:25。下りは少し藪っぽい。320〜330m圏を西へ。350mの手前で右下方に直径6-70cmくらいはありそうな赤いビニール袋が見えた 9:33。ゴミかな?誰がこんなところに捨てたのかと思う。万は事件がらみで捨てに来たのじゃないかと「死体なんか入ってたらやだね」と言う。上がって350m。ほんの少し下って、その先しばらくは350mから360m圏になる。

ちょっと怖かった伐採地の中の道を下る
9:45 360m。モミの大木二本、その先にもモミはちょこちょこある。伐採の時に残したのだろう。350mで右へ下る。9:55モミの木のところでテープがあり左へ。すぐ高い法面の上に出た。法面とつかず離れずで左へ下り、最後は右に行って法面の上に出て、法面の上を下ると階段になって上恩方と小津を結ぶ車道に出た 10:00。車道を左に行くと右に水道施設がある。通り過ぎた先のフェンスが終わったところで笹をかき分けて入る 10:05。笹薮は3-4mだけで終わり、左寄りの急な尾根を登っていく。モミの木があり、登りきると353m標高点の一つ西寄りにある350mに着いた 10:10。

左(北西)へ向かう。椿やアオキが多い。10:20 370m。右には谷を挟んで盆前山が見える。10:25 380m付近。10:30 420m付近。右から尾根が来る。左へ。7〜8分で450m。10:40 460mは左寄りを通過する。490mは正面に盆前山からの尾根が迫っている。10:55 536mの手前で盆前山からの尾根と会う。我々の来た方向にはテープがある。岩混じりの細尾根を上がると左から尾根が来る。ちょっと下って上がると 536m 11:00。恩方山と山名板があった。500mまで下って急登する。550m 11:10。山仕事の籠などが置いてあり左下からチェーンソーの音がして山仕事の人が二人いた。気持ちのいい山道だ。

11:25 589m 高留沢の頭。関場の方へ下る南東への分岐がある。ここから北西へ向かうと西側が伐採されて開けている。裏高尾の山の向こうに富士山の頭が見えた。伐採で明るい尾根を上下しながら北西へ進む。570mから左右とも伐採された裸の尾根を下る。急な上に滑りやすいので気を遣う。11:45トンネル上。森久保方向への東京都の道標があり、ここからはここまでよりも道が良くなった。急坂を登って伐採地の上部に上がり、日の当たるところに座って昼食にする 11:50。バラ藪があるので注意しなければならない。風もなく暖かだ。ゆっくりした気分で食事し12:30出る。出発の時少し風が出て来たが強くならずに止んだ。

弾左衛門の峰からの富士山
すぐ刈寄山方面への巻道の分岐で道標がある 12:35。その先のピークは左を巻き、巻き終わるとまた道標がある。ここにリュックを置いて弾左衛門の峰を往復する。少し行って、市道山方面への道は弾左衛門の峰を巻いてしまうので、道標から右に上がる。滑りやすい急坂だ。12:45弾左衛門の峰669m、今日の最高点。何も見えないので少し先の鉄塔まで行ってみたら富士山が綺麗に見えた。12:50弾左衛門から下り、12:55リュックまで戻り、リュックを持って、先ほど巻いた 630mに登る。このピークが鳥切場(今は刈寄山への巻道の分岐点--先ほど12:35に通過したところ--を鳥切場というようで、やや混乱があるようだ)。北へ下る。

13:00右から巻道。さらに3分程で道標から来た巻道が右から合わさり、道が良くなる。少し先に五日市町の白い標柱がある。右は林道に下るようだが我々は入山に向かって直進する。13:10鉄塔83号。13:15旧入山峠。13:20 600m。下って 13:25林道を横切る。ここが今の入山峠。2-3分で刈寄と今熊の分岐。今熊山の方へ向かう。巻道を行き、少し上がると刈寄山から来る尾根と会う 13:30。次のピークには巻道があるが、巻かずに上がる。南が開けて丹沢山から蛭が岳が見える。白馬尾根の白馬も見えた。648m(笹山)は登らずに左を巻く。13:40巻き終えて北へ。13:50今熊山への巻道分岐。真っ直ぐ登って610m(豆佐嵐山)。右は今熊山だが今日は左へ行く 13:55。

下ると86号鉄塔。その先で下りになると巡視路のプラスチック階段が続く。480mまで下って、上がると505m 14:10。ここから籔道になる。舟子尾根と書いた布札が木の枝からぶら下がっていて風で揺れている。小ピークを二つ越えて上がると509m 14:25。古愛宕山の山名板は割れて古の字が欠けている。舟子尾根の布札には古愛宕山とあった。ここから右へ下る。14:35 430m付近の平坦地。また急な下り。平坦になったり、滑りやすい急な下りになったりしながら下り、左に鉄塔(東電新秩父線5号)のある380mピーク 14:45。ここから右(東)に下る予定だった。地図には破線路があるが良さそうな踏み跡がない。5-6分下ってみたが急な尾根で、道は、ありそな、なさそな、で悪い。地図では沢に出るところはもっと急なので、そこで行き止まりになると戻らねばならない。諦めて戻り鉄塔の方から下ることにした 15:00。

やっと林道に出た
良い道を下って 15:05下に見えた鉄塔(新所沢線3号)。ここから、はじめは良い道だったが、すぐに細い道になったので万が心配する。戻って北西への尾根筋を探ったが道はないので、細い道を下るとちゃんとした道になり、15:15林道に出た。新所沢線3号を指す黄柱があった。秩父線5号から東に下ったら金剛滝から公園を越えて小和田に出る積りだったが、こちらに出たので沢戸橋にでることにして左へ行く。

15:25舗装路にでた。15;35沢戸橋。16:00五日市駅に到着。16:06の拝島行に乗った。拝島、立川、分倍河原、調布と乗り換えて若葉台に出た。分倍河原と調布で乗り継ぎが悪く、ちょっと時間がかかった。調布ではまだ空が明るかったが、若葉台では西の空がわずかに明るい程度だった。17:55帰宅。


晋が地図を見て予想していたよりも時間がかかったので、途中で、時間がかかっていると言い続けて、万に私のせいかと叱られてしまいました。低い山だから、甘く考えていたのです。登り下りは多いし、しかもそれが急坂が多くて、両手をフルに使う低山でした。松浦さんの案内書では分岐が多くて低山の割には難しいと書いてますがテープが要所にあり、道もまずまずで、間違えたのは一か所だけでした。地図では針葉樹の記号が多いので日影が多くて寒いかなと心配してましたが、そうでもなく、日だまりハイクのところも多かったです。良い低山歩きでした。バスを降りてからは、だれにも会わず気持ちの良い山行でした。夕食は鯉寿司の刺身重を取ろうと思い電話したら、鯉寿司は一月一杯で店じまいだそうでした。鯉寿司が無くなるのは大変残念です。