舟子尾根・刈寄山・盆前山


今日の最高地点は刈寄山ですが、主目的は、前半の舟子尾根 (ふなこおね) と後半の盆前山です。舟子尾根は取り付きがちょっと分かりにくいとか?。盆前山は道迷いがあるので気を付けるようにとありました。低い山は仕事道が縦横にありますからね。盆前山といえば日蔭本田山に登った時に手前の「石立の頭」に盆前山と山名板があり「違いますよ」とマジック書きがありました。刈寄山は久し振りです。
日時: 2025年2月26日 (晴)
晋 万
五日市から入り、舟子尾根から刈寄山、弾左衛門ノ峰、そこから盆前山への予定。4:20起床。準備して 5:32に乗って出発。調布乗り換え 5:47発。分倍河原乗り換え 6:02発。6時には空が明るい季節になった。調布も分倍河原も降りる人が多いので座れる。立川から五日市行き 6:30発に乗る。車内でおにぎりの朝食。7時過ぎに五日市に着いた。春が近いので数馬へ行くバスに並んでいる登山者が多くなってきた。準備して 7:10出発。

広徳寺のカヤの巨樹
都33を進み、市神様を過ぎ、郵便局の少し先で路地を左に入る。7:30阿伎留神社。お参りして神社正面の階段を降り、細道を右へ下り、小和田橋を渡る。少し先で右へ。100mで左へ。角に石塔が並んでいる。その先で右上にガードレールが見えたので、踏み跡を上がると五霊神社。神社の裏から道に出て左に行く。7:45広徳寺の総門前に着いた。ロウバイが 1本、咲いている。リュックを置いて、広徳寺を見学。

総門の右から入ると正面に立派な山門。三間一戸の二層門で、上層が大きくて屋根が茅葺なので重厚だ。下層は平衡垂木、上層は扇垂木、斗供は上層・下層とも三手先詰組の禅宗様、江戸中期。入ると左右にイチョウの巨樹がある。どちらも大きな乳が下がっている。イチョウの間を通って入って行くと右手に鐘楼があり、前方に本堂と庫裏がある。茅葺の立派な建物だ。左手から入って本堂の裏に行くと都内最大のタラヨウの木。通り過ぎて奥へ行くと左に池があり、右に行くとカヤの巨樹がある。目通り5.35m。真っ直ぐに立ち上がった美しい木だ。よかった。南側にロウバイが数本、満開で良い香りが漂う。戻って鐘楼の梵鐘を見ると、戦時中供出され平成21年新鋳とあった。

金剛の滝
総門前まで戻り、シャツを脱ぎ、手パッツして 8:05出る。「小峰公園 1.7km 金剛の滝 1.1km」の道標に従って入っていく。すぐ電気柵があり跨いで通る。上がって行くと北側が開けて五日市の町が見えた。317mの南側を過ぎると沢戸橋への分岐 8:20。すぐ先が金剛の滝への分岐で、右に入る。急坂を 70m位下って 8:25沢筋に出ると、右は沢筋を沢戸橋へ向かう分岐。左の堰堤の上で沢を渡って右股を奥へ行く。昔は水が流れていたが、今は土砂で埋まった河原になっている。小滝があり、上の方にはツララが見える。小滝脇のトンネルをくぐると金剛の滝 8:30。水量は多くないが綺麗な滝だ。手前の階段を上がって滝を見る。階段は途中で通行止めだ。滝の落ち口へ行く道だろうと思っていたが、どうやら今熊山に行く道だったようで、今は完全に廃道らしい。

8:40堰堤まで戻る。堰堤の上流側に今熊山への道標がある。先程の分岐から坂戸橋方向へ向かう。2年前には林道崩壊で坂戸橋へは行けないと看板があったそうだが、今は無い。沢沿いの道だ。沢はくねくね曲がっているので渡ったりしながら行く。道ははっきりしている。8:50 東電新所沢線 2号 3号を指す黄杭をみる。南西の尾根上 360mにある新秩父線 5号へ上がる踏み跡はない。その先に新所沢線 3号への黄杭があり、地図の破線路を上がると 3号だが踏み跡は薄い。我々は新所沢線 4号へ上がるので、もう少し進む。左から沢が来て合流点に林道補修の鉄板を渡してあったが壊れている。その先に 4号への黄杭があり、巡視路が上がっている 8:55。これを上がる。

以前は植林地の中だった舟子尾根の頭
プラ階段の急登 5分でしばし平坦になる。又、プラ階段が出てきて、少し上がると又平坦になり新秩父線 5号 6号を指す黄杭がある。その先の新所沢線 4号への黄杭で右に上がる。9:10尾根に出た 330m付近。右から尾根伝いに踏み跡が来るが木を置いて止めてある。下って来た時に直進してしまわない為だろうと思う。上がって来た方向にはテープがある。左 (南) へ行く。2-3分で 4号鉄塔。急坂を上がると石祠があり 371m 初蘭山。お茶飲んで 9:20出る。下って新秩父線 6号 9:25。又上がる。尾根直登はきつい。400m手前で少し左側を巻いて、尾根に戻ると 7号分岐 9:30。刈寄川に下って行く破線路のところだ。9:40 450m付近はちょっと二重山稜風だ。採石場からサイレンが聞こえて発破の音がする。9:50古愛宕山 509m。お茶。ここから 5号・3号鉄塔の方に下ったことがある筈だが覚えていない。

10:00 490m付近。風冷たい。日差しは暖か。10:05 505m。山名はないが 505mと書いた板が木に付けてある。その先大伐採地。舟子尾根の頭まで全面伐採だ。見下ろすと、480mの鞍部から先、600mの鉄塔迄、ずっとプラ階段の登りが見える。きつそうで気力が萎える。伐採地脇のすべりやすい尾根を下る。左側は網の鹿柵。10:10鞍部まで降りて、ここからプラ階段だ。きつい。10:15 540mで平坦になり一息つく。また階段になり 10:25 580mでやっと尾根上についた。ホ!。右側も伐採地で、前方の鉄塔へ向かって緩くて広い尾根上を歩いて行く。左に東京が見え、ぼんやりとだがスカイツリーも見えた。10:30鉄塔に到着 560m。お茶と干しマンゴーで一息。風が強い。伐採地の向こう側に五日市の町が見え、駅が見えた。

やっと着いた刈寄山
10:35出て、両側鹿柵の尾根を上がりきると舟子尾根の頭 610m 10:40。ここまで北側は皆伐だ。ここからは今熊山から刈寄山への一般登山道になる。下ると巻道分岐。今熊山へは舟子尾根の頭を巻いて行けるし、刈寄山へは南側の 630mを巻いていける。今日は巻かずに 630mを越え、下って巻道と合流 10:50。進んで 648m (笹山) は巻いて通過 10:55。
648mは、今は巻道の方に立派な道標があるので巻いてしまうが、昔は登って通過した。山頂には赤テープに「笹山」と書いてあった。最近は、ここを豆佐嵐山 (ずさらしやま) と言うようだが、2011年には舟子尾根の頭 (610m) にある今熊山を指す古い道標に豆佐嵐山の山名板が付けてあった。2017年にはその山名板は外されていたが舟子尾根の頭という呼称は書いてなかった。今は山名板のあった跡にマジックで舟子尾根の頭と書いてあり、別途、舟子尾根の頭という新しい山名板がある。
右に鉄塔を見て、11:00市道山分岐、入山峠へ行ける。低い笹のある道を上がると夕美山 650m 11:05。下りは風が強い。吹き飛ばされそうになる。下ると又、市道山分岐。少し上がり、少し下って道標のあるところから左への分岐は林道に下れる。50mほど登って 11:15刈寄山 687m に到着。やっと着いたという感じだ。ベンチが幾つかある。日が当たっていて、なるべく風が来ないベンチに座って昼食にする。関東平野が良く見える。12:05出発。

5分下って、先程の分岐を右へ下り 3-4分で林道に出た。12:20入山峠。舗装の林道が来ている。階段を上がり 12:30旧入山峠。その先に鉄塔。前が明るくなり、進むと前方が大伐採地だ 12:35。切り株が新しく、まだ植林していないので、鹿柵もない。左下の林道には伐採した木が積んであるのが見える。左側が伐採地の尾根筋を進む。12:40市道山と鳥切場 (トッキリバ) の分岐。弾左衛門の峰までは 10分位で行けると思うが、今日は省略して、登らずに左へ巻く。伐採地が終って植林地に入り 12:45鳥切場。植林地の中だ。12:55関場分岐。ここを下ればトンネルのところで林道に出る。分岐から急坂を上がる。ちゃんとした踏み跡なのに滑りやすく急坂なので四つん這いはつらい。13:05 570m。少し下って、少し平坦を行き、左よりに下ると 560mの鞍部に山仕事の道具をいれた箱が数個置いてあった。

看板を頼りに進む
上がって高留沢の頭 589m 13:20。間伐事業の大きな看板の端にマジックで小さく、夕焼け小焼け方向と恩方山方向を指す矢印が書いてある。盆前山を省略して夕焼け小焼けに下るかどうかはここで決めるつもりだったので地図と時間を確認。盆前山から小津に下っても 15時頃には下れると判断し、予定通り盆前山に向かうことにした。

道形ははっきりしている。少し下ってから小さい登降がある。550mで右へ 13:35。少し先から、滑りやすい道を 500mまで下り、登って恩方山 536m 13:50。明るい山頂だ。大久保バス停からここまで上がって来たことがある筈だが全く覚えていない。道なりに 500mまで下って、左寄りに下る。ここは右寄りの尾根の方がはっきりしているので直進しないように気を付ける必要がある。480mくらいまで下って細かい上下がある。ピンクのテープが出てきた。490mに左への踏み跡あり木を置いて止めてある 14:00。この辺りから大きなモミの木が多い。急坂登って盆前山かと思ったが、まだまだで、木に小さい道標あり 510m 14:05。ここから下る。14:10 450mまで下り、又上がる。すべる急坂をあがって、今度こそ盆前山と思ったが、まだで、左へ、470m 14:15、立木のテープに恩方山への矢印あり。14:20盆前山 498m。明るい山頂だ。お茶・マンゴーで少し休憩。14:30出る

モミの巨樹が多い登山道
14:35前盆前 470m。左に下るが道形ははっきりしているので問題ない。14:45 400mで左へ。ここは気を付ける必要があり、直進方向は木を置いて止めてあり、左方向にテープが続く。万がそれに気付き左に行く。モミの大木が多い。あとは道なりに下って畑のところに出た 15:05。入口は背丈以上の笹藪で、笹にピンクのテープが付けてあるが、分かりにくい。畑の脇を通って車道に出た。入口の法面の上の畑に古い道標があるが分かりにくい。

力石に行くか、下恩方に行くか考えたが、力石も峠越えで結構遠いので、距離的には少し遠いが下恩方に行く事にした。左に行って西沢橋を渡ると小津町バス停 15:10。平日のみの 1日 3本で、午後の便は 13:04だ。下恩方に向かって歩く。道々石仏などを見る。この付近では 4月末から 7月初までモリアオガエルの産卵があるそうで「モリアオガエルの道」という道標がある。15:25熊野橋。少し先、熊野宮。15:40圏央道の下を通過。下原刀鍛冶発祥の地の碑があった。都道に出て 15:55 恩方上宿バス停。16:07のバスあり。5分くらい遅れて来た。16:30高尾駅。京王 16:35に乗る。特急は 16:27が最後だ。北野乗り換え。17:15調布。17:20に乗る。17:50帰宅。


刈寄山付近で、走る人 3名に会った以外は誰にも会わず、静かな山でした。最近は、ノスタルジー山行をしていますが、特に戸倉三山付近は、忘れてしまっています。6-700mの低い山ですが、UP/DOWNが多いので、歩きがいのある、きつい山域です。帰ってから過去の山行を調べてみると、舟子尾根も半分は歩いたことがありましたし、盆前山の尾根も半分は歩いたことがありました。全く忘れています。盆前山の尾根は迷いやすいと言われています。確かに、2か所ほど迷いやすいところがありましたが、最近はいろいろな場所を歩く人が多いのでしょうか、道形もしっかりしていて、テープも少しあって、まずまず分かりやすかったです。今回は二つも大きな伐採地の脇を通過しました。今は景色が良く見えますが、植林が済んで鹿柵がある場所もありましたので 10年も経てば景色が変わってしまうでしょうね。