総門の右から入ると正面に立派な山門。三間一戸の二層門で、上層が大きくて屋根が茅葺なので重厚だ。下層は平衡垂木、上層は扇垂木、斗供は上層・下層とも三手先詰組の禅宗様、江戸中期。入ると左右にイチョウの巨樹がある。どちらも大きな乳が下がっている。イチョウの間を通って入って行くと右手に鐘楼があり、前方に本堂と庫裏がある。茅葺の立派な建物だ。左手から入って本堂の裏に行くと都内最大のタラヨウの木。通り過ぎて奥へ行くと左に池があり、右に行くとカヤの巨樹がある。目通り5.35m。真っ直ぐに立ち上がった美しい木だ。よかった。南側にロウバイが数本、満開で良い香りが漂う。戻って鐘楼の梵鐘を見ると、戦時中供出され平成21年新鋳とあった。
8:40堰堤まで戻る。堰堤の上流側に今熊山への道標がある。先程の分岐から坂戸橋方向へ向かう。2年前には林道崩壊で坂戸橋へは行けないと看板があったそうだが、今は無い。沢沿いの道だ。沢はくねくね曲がっているので渡ったりしながら行く。道ははっきりしている。8:50 東電新所沢線 2号 3号を指す黄杭をみる。南西の尾根上 360mにある新秩父線 5号へ上がる踏み跡はない。その先に新所沢線 3号への黄杭があり、地図の破線路を上がると 3号だが踏み跡は薄い。我々は新所沢線 4号へ上がるので、もう少し進む。左から沢が来て合流点に林道補修の鉄板を渡してあったが壊れている。その先に 4号への黄杭があり、巡視路が上がっている 8:55。これを上がる。
10:00 490m付近。風冷たい。日差しは暖か。10:05 505m。山名はないが 505mと書いた板が木に付けてある。その先大伐採地。舟子尾根の頭まで全面伐採だ。見下ろすと、480mの鞍部から先、600mの鉄塔迄、ずっとプラ階段の登りが見える。きつそうで気力が萎える。伐採地脇のすべりやすい尾根を下る。左側は網の鹿柵。10:10鞍部まで降りて、ここからプラ階段だ。きつい。10:15 540mで平坦になり一息つく。また階段になり 10:25 580mでやっと尾根上についた。ホ!。右側も伐採地で、前方の鉄塔へ向かって緩くて広い尾根上を歩いて行く。左に東京が見え、ぼんやりとだがスカイツリーも見えた。10:30鉄塔に到着 560m。お茶と干しマンゴーで一息。風が強い。伐採地の向こう側に五日市の町が見え、駅が見えた。
648mは、今は巻道の方に立派な道標があるので巻いてしまうが、昔は登って通過した。山頂には赤テープに「笹山」と書いてあった。最近は、ここを豆佐嵐山 (ずさらしやま) と言うようだが、2011年には舟子尾根の頭 (610m) にある今熊山を指す古い道標に豆佐嵐山の山名板が付けてあった。2017年にはその山名板は外されていたが舟子尾根の頭という呼称は書いてなかった。今は山名板のあった跡にマジックで舟子尾根の頭と書いてあり、別途、舟子尾根の頭という新しい山名板がある。右に鉄塔を見て、11:00市道山分岐、入山峠へ行ける。低い笹のある道を上がると夕美山 650m 11:05。下りは風が強い。吹き飛ばされそうになる。下ると又、市道山分岐。少し上がり、少し下って道標のあるところから左への分岐は林道に下れる。50mほど登って 11:15刈寄山 687m に到着。やっと着いたという感じだ。ベンチが幾つかある。日が当たっていて、なるべく風が来ないベンチに座って昼食にする。関東平野が良く見える。12:05出発。
5分下って、先程の分岐を右へ下り 3-4分で林道に出た。12:20入山峠。舗装の林道が来ている。階段を上がり 12:30旧入山峠。その先に鉄塔。前が明るくなり、進むと前方が大伐採地だ 12:35。切り株が新しく、まだ植林していないので、鹿柵もない。左下の林道には伐採した木が積んであるのが見える。左側が伐採地の尾根筋を進む。12:40市道山と鳥切場 (トッキリバ) の分岐。弾左衛門の峰までは 10分位で行けると思うが、今日は省略して、登らずに左へ巻く。伐採地が終って植林地に入り 12:45鳥切場。植林地の中だ。12:55関場分岐。ここを下ればトンネルのところで林道に出る。分岐から急坂を上がる。ちゃんとした踏み跡なのに滑りやすく急坂なので四つん這いはつらい。13:05 570m。少し下って、少し平坦を行き、左よりに下ると 560mの鞍部に山仕事の道具をいれた箱が数個置いてあった。
道形ははっきりしている。少し下ってから小さい登降がある。550mで右へ 13:35。少し先から、滑りやすい道を 500mまで下り、登って恩方山 536m 13:50。明るい山頂だ。大久保バス停からここまで上がって来たことがある筈だが全く覚えていない。道なりに 500mまで下って、左寄りに下る。ここは右寄りの尾根の方がはっきりしているので直進しないように気を付ける必要がある。480mくらいまで下って細かい上下がある。ピンクのテープが出てきた。490mに左への踏み跡あり木を置いて止めてある 14:00。この辺りから大きなモミの木が多い。急坂登って盆前山かと思ったが、まだまだで、木に小さい道標あり 510m 14:05。ここから下る。14:10 450mまで下り、又上がる。すべる急坂をあがって、今度こそ盆前山と思ったが、まだで、左へ、470m 14:15、立木のテープに恩方山への矢印あり。14:20盆前山 498m。明るい山頂だ。お茶・マンゴーで少し休憩。14:30出る
力石に行くか、下恩方に行くか考えたが、力石も峠越えで結構遠いので、距離的には少し遠いが下恩方に行く事にした。左に行って西沢橋を渡ると小津町バス停 15:10。平日のみの 1日 3本で、午後の便は 13:04だ。下恩方に向かって歩く。道々石仏などを見る。この付近では 4月末から 7月初までモリアオガエルの産卵があるそうで「モリアオガエルの道」という道標がある。15:25熊野橋。少し先、熊野宮。15:40圏央道の下を通過。下原刀鍛冶発祥の地の碑があった。都道に出て 15:55 恩方上宿バス停。16:07のバスあり。5分くらい遅れて来た。16:30高尾駅。京王 16:35に乗る。特急は 16:27が最後だ。北野乗り換え。17:15調布。17:20に乗る。17:50帰宅。