三頭山


以前鶴峠から三頭山に登った折に、余沢方面からの登山道がある事を知りました。色々探してみましたら、余沢から向山経由で三頭山に登れることがわかりましたので、一度登りたいと思っていましたが、なかなか行けず、やっといく事になりました。インターネットで調べたところでは、向山からは少し藪があるとか。楽しみでもあります。
日時 2003年5月10日(晴れ)
晋 万
奥多摩駅から、小菅行きのバスは 7:30発。これに乗る為には、若葉台 5:10発の 1番に乗らなくてはいけない。4:00起床。この時間ではまだ日がのぼっていない。自宅を出て駅に向かう頃に日の出。今日も良い天気である。稲田堤で京王から JR に乗り換え、立川発 6:04青梅行きに乗り、青梅で奥多摩行きに乗り換える。JR 稲田堤駅で、奥多摩フリー切符を買おうとしたが無い。駅員さんに聞くと廃止になったそうだ。登山者は、割引切符が無くても行くので JR はせこい。でも、同じ駅に戻らなくても他のコースを取れるのでいいかもしれない。早朝なので、登山者は意外に少ない。

奥多摩駅には 7:17着。小菅行きのバスは待っている。改札に小河内神社のドラム缶橋は、今は中止になっていると書いてある。東日原、丹波行きのバスは 8:30発なのに、時間を考えないで来ている登山者がいたが 1時間以上待つのは大変なので、結局、東日原行きの登山者達は、みんな小菅行きに乗ってきた。行く場所を変えたのだろう。7:30発のバスは、ほぼ満席になった。途中見た奥多摩湖の水位は少ない。今年の夏は大丈夫かな?。

登山者は小河内ダム、深山橋でほぼ下車。我々は余沢で下車 8:10。準備をして 8:15出発。少しバックして下り、余沢橋を渡る。左側に大多摩トレールの案内板。橋から登り坂。少し登った所に余沢御番所跡の説明板がある。日影バス停を右に見て少しゆくと、左にオマキ平入口の綺麗な標柱。右にトイレがある。ここから左を上がる。角には二十三夜塔 (文化9年)、湯殿山の石碑 (寛政4年) が並んで立っていた。

ぴかぴかの道標
ここにも大多摩トレールの看板がある。8:30 出発。山道に入る手前左側に水場あり、蛇口が数個ある。登山道入口に新しい道標。オマキ平 (向山) 経由三頭山と書いてある。階段を上がって、杉の植林地の中を大きくジグザグ切って北の尾根に出る。この辺はふかふかの新道だ。つい最近作られた感じ。更にジグザグを切りながら尾根伝い、広葉樹の林に出たあたりで、道は少し馴れた道になる。

分岐点 9:00。ここにもぴかぴかの案内板。左の展望台経由向山の方へ行く。すぐに東屋、トイレがある。少し上がると、レンゲツツジ、足元にはチゴユリが咲いている。まっすぐ尾根には行かず、左のふかふかの新道を行く。時々旧道が出るが、新道の方が歩きやすいのでそちらを進む。猪の足跡あり。ふかふかの道なのでくっきり足跡。獣も登山道の方が歩きやすいかな?。

又、大きなジグザグを切って、左からの尾根と出会う所で、主稜に出た。9:20 左にテレビアンテナの場所。ウリカエデが 2本、直径 30CM位もありウリカエデとしては巨木。この道の木には、木の名前が書いた板がいたる所かけてある。しばらく上がると、道路を整備した時のキャタピラーの跡がまだ残っている。

三頭山分岐 9:30。ここにも道標がある。右は展望台、左は三頭山。すぐ近くでキツツキのドラミングが聞こえた。もう一度と止まって待ったが、去って行ったようだ。すぐに展望台。立派な太い木で建てられた展望台で貫禄がある(右の写真)。上まで上がると木の高さより上になり展望は良い。唯、今日は霞がかかっていて残念だ。向山の山名板は無かった。展望台の階段に向かって右下に三角点。展望台のそばに大きな「植物園案内板」があり地図が書いてあるがどうも良くわからない地図だ。

新設の階段
9:50出発。分岐点に戻り、三頭山に向かう。付近に栗の木の大木が数本ある。少し育った径 10CM位の桧の植林地の中を歩いて、10:00 1100M 圏。ここから右手は広葉樹。日がさして新緑で美しい。尾根が少し広がるが、道ははっきりしている。この付近から全部広葉樹。少し行くと、道標もある。1146M は右に巻く。10:15 新設の階段通過。今は良いが少したつと、階段の面が掘れてしまうので、皆階段の脇を通るようになって道幅がかえって広がってしまうことが多いのにね。

10:20ミズナラの大木。こんなに大きなミズナラは珍しい。幹はウロになっている。が、元気。頑張って欲しい。幹周りは二人で手をつないでも 60CM 足りない。その後も急な所は階段になっている。最後の階段を上がると、鶴峠からの登山道に出た 10:30。藪は全く無く全コース綺麗に整備されていた。藪を楽しみにしていた我々には一寸期待はずれ。

ここで、鶴峠から来た登山者 3人と出会う。お茶を飲んで 5分休憩。昔見た道標もあるが、ぴかぴかの道標もあり、向山方面の入口は様変わりだ。三頭山に向かう。相変らず綺麗な道。11:10 1447M。この道は新緑の時も、紅葉の時もすごく綺麗で、人も少なくて好きなコースだ。大きなブナが多い。巻道コースを左に見て尾根道を山頂に向かう。ここからは結構な登りだ。11:35-40 三頭山山頂。山頂は相変らず賑やか。今日は霞がかかっているので富士山は見えない。写真だけ撮る。今日は長作に下る予定なので、食事は下り口付近でする事にして戻る。

11:45 長作への下り口付近で昼食。食事している間に日が陰って風も出て寒くなってきたので、急いで食事終了。食事中 4人組の女性が鶴峠の方へ下りていった。12:15長作へ向けて出発。入口にはテープがある。このルートは以前登りにとったが、失敗した。地図には破線路があるが、実際は道は全くない。磁石を出して、地図を見ながら、慎重に南南西へ下る。ゆっくり下る。テープが一つあり、近くでオオルリを見た。少し下った所に、焚き口の石組みまで綺麗に残った炭焼き窯跡 12:30(右の写真)。この辺から少し右寄りに行き尾根に乗った。ここまでは尾根が広いので注意が必要。所々にテープがある。

殆ど踏み跡も無く、テープの間隔も長い。一本道の尾根なので、尾根をはずさないようにだけ気を付けて慎重に下る。最初はあまり藪はないが、途中からは結構な藪になる。テープも無くなった。それともコースは尾根伝いでなく右か左に降りるのかな ?。最後は植林地の中を降りて 13:05 山道に出た。綺麗に枝打ちされた植林地のジグザグを下る。 山道を上に進むと何処に着くのだろうか。

13:15 沢に出た。出口の杉に黄色のテープがある。ここは二つの沢の出会いから右の沢を少し上がった地点になる。登る時は、ここから入って、すぐに道が左右にわかれるので、右に沢沿いに少し行ってから植林地をジグザグに登り、途中から道無き尾根をよじ登れば良い。

沢を渡ってからはちゃんとした道になる。13:25 左から来る沢との出会いでまた沢を渡る。登りでは右から来る沢になる。13:30 赤いトタンの家。犬が吠える。ここが一番奥の家。13:40 長作のわら屋根の家に出る。一番奥の家からわら屋根の家まで、すぐ近かったように思っていたので、こんなに距離があるのかと思った。県道に出て飯尾に向かう。途中水を汲んでから 13:45 大羽根峠へ向かう。峠に向かう途中に、ニリンソウが咲いていた。ヒトリシズカはまだ花が咲いていない。峠のすぐ下に猪のぬた場。

14:00大羽根峠。一寸休む。大きなブナが北側に 2本。ここは風が通って、いつきても気持ちが良い。好きな峠のひとつだ。飯尾に向かって下る。飯尾のバス停には 14:15着。バスは 14:37発。以前より 10分早くなっている。バスはもう来ていた。顔馴染の運転手さんだ。色々話す。今日は 8:28のバスで、坪山 20人。その次のバスで 30人くらいは入ったと言う。日影ツツジのシーズンの時は一日 300人。Weekday でも 60人。多いときは渋滞で、山頂に行くまでが大変だったそうだ。今はもう大体終わりで、4月20日頃が最盛そうだ。富士急バスがものすごく、力を入れていたものね。

西原学校から乗って来たのは、殆どの人が坪山の帰りだった。上野原 15:51に乗り、八王子、橋本で乗り換えて、自宅には 17:15着。奥多摩駅から帰るとこんなに早く帰れない。


今日は、藪をかき分けるコースを楽しみにしていたので、一寸当てが外れた。綺麗にしているのも我々にとっては良し悪しだ。でも、山頂までは静かなコ−スだった。道はまだふかふかの新道ですごく良い。そのうちメジャーなコースになるかな。今日見た花は、ウツギ、レンゲツツジ、上の方ではミツバツツジもまだあった。ヤマブキ。ヒトリシズカは花芽のみ。チゴユリ、ニリンソウ、苺の白い花。34,500歩。